誰の言葉か忘れました。
「壺を持って海に入ったら、壺一杯分の海水しか得られないが、何も持たずに海に入ったら、海全てがあなたのものである」
表現も不正確ですが、こういう趣旨の言葉があります。
古本屋街を歩くと、実感します。
Aという本を探す。見つからないまま、他の、BCという本が見つかり、そのうち、考えていることも変わってしまう…
そういう経験をしました。
ちなみに、専門書は初版2000部というのでも多い方で、小部数を図書館に入れて、後は専門家が買って終り…というケースが多いです。市場に数冊しか出回っていないものも多いです。
ですから、古いものは、国会図書館よりも、神保町の専門書店の方が強いということがザラにあります。
しかも、国会図書館や国文学研究資料館は、閉架ですから、請求した本にしか出合えません。
古本屋街の書架の間を回遊しているうちに、刺激を受けて、自分が新しいものに変質するという経験は、文系の勉強をしている人なら誰しも体験していることでしょう。
本を求めて同類が集まるから、
その同類の文化があります。
神保町は、カレーやクラッシックラーメンの激戦地。
最近、様変わりしつつあります。
先にさぶちゃんが閉店したのは、店主の高齢によるもの。客は大学生時代にお世話になった人が、わざわざ、大手町から半蔵門線に乗り換えて食べに来たり、はなはだしきは出張の帰りに寄ったりしますから、古書店街の衰退によるものではありません。
しかし、最近、神保町に行くと、「変わったな…」と思います。
イ 地元の人 ロ 大学生 ハ 古書店の客
のうち、ハが明らかに少なくなったからです。
喫茶店も貴重です。
だべって、二時間過ごせる個性的な喫茶店があります。まだ残っていますが、雰囲気も含めて永遠に残ってほしいと思います。
最近、仏典を買いました。Amazonです。
待っていられなかったので、取りに行くことにしたら、住所が神保町でした。
そこは、本棚がありません。稀覯本が積み上げられている倉庫のようなところです。客は必要な本の名前を言って買うか、amazonで買います。
時間がもったいない…という観点からは、その販売形式も一理ありますが、
探しているモノにしか出会えないなんて…
と思います。
もう、エロ本でも置かなければ、店舗が立ち行かない時代なのでしょうか。
■29万円の写真集も 神保町の古書店、児童ポルノ容疑
(朝日新聞デジタル - 02月20日 15:19)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4994774
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