まず、断っておくが私は決して、原子力利用について「推進派」ではない。
が、単純に反対すればいい、止めればいいという考えは拒否する。
・「止めれば安全」という大嘘
福島第一事故では原子炉(圧力容器)に核燃料が入っていなかった4号機も事故を起こしている。また、核燃料が入っていた1〜3号機は地震発生直後に「緊急停止」している。
4号機の核燃料プールは一時期「世界最悪の危険」といわれる状態にもなった。
その厳然たる事実を見て「止めれば安全・安心」などと言えるわけがない。
メルトダウン事故が発生した最大の原因は「冷却ができなくなった」ことである。
(だれそれが悪い、という気はまったくない!邪魔したやつがいるのは事実だとしても、だ)
・法的な問題
日本は多くの国と「原子力協定」を結んでいる。マスコミは毎度まいど「原発輸出」について騒ぎ立てるが、それ以外の条項にはほとんど言及しない。原子力協定は互いの国が相互に監視・査察を行うことで「原子力の平和的利用」をするためのものであり、核兵器開発を行わない、という約束でもある。
現在、日本が保有するプルトニウムは記憶によれば37トン。これをすべて「発電に使う」という国際的な約束を取り交わしている。これを簡単に破棄することはできないのは元首相であれば当然、重々ご存知のはずだが、一切言及がない。
・止めたあとどうするのか、反対する人はまったく考えていない
原子力施設は発電であれ、研究であれ、再処理であれ、大変複雑で巨大なシステムである。もちろん、メインテナンスを続けなければ安全は絶対に維持できない。
これまで廃炉に挑戦した例はあるが、当初予定より大幅に時間がかかったためにタンクからの液漏れ事故などが起きていることも事実。
止めろ、廃炉にしろというのは簡単だが、そういう人は、まずまちがいなく「知識も技術も技能も経験も」ない。どうやって安全にするかという問いに対する答えは「止める・やめる・廃炉にする」だけであり、具体策はない。
・元民主党などの提唱する「原発ゼロ法案」の恐るべき内容
なにが恐ろしいといって「普段は止めておいて、非常時には動かしていい」という馬鹿としかいいようのない内容である。自動車におきかえれば「自動車は保有してもいいが、運転してはいけない。が、非常時には運転して逃げろ」というのよりはるかに悪い。自動車よりはるかに複雑なシステムを不慣れな運転員が扱うのか?どう考えても事故がおきることを想定できていない。
・問題を本当に考えなければならない、という現実
大切なのは何か。というと「将来にわたって、日本に放射性物質の害をもたらさないこと、安全を確実なものにすること」ではないのか。
核燃料をはじめとする放射性物質を安全に管理し、取り扱うためには「技術者」が今後も必要である。そのためには教育も実践も継続しなければならない。当然、ジレンマはある。が、本当に将来のことを考えるのであれば、避けては通れない。
一昨年、去年と福島高専などが「廃炉ロボコン」というイベントをやっている。そういうものにも目を向け、考えてみてほしいものだ・・・
・反省
事業者にすべて責任をおっかぶせるような政府は、絶対にあってはならない。
政府は事業者と連携して、事故を最小限に抑える能力が必要である。
事故発生時には「知識と経験のある人物」に情報をきちんと与えて、政府の広報役に据えるべき。わけのわからん質問に答えることもできない官房長官にやらせてはいけない。
善悪の判断をマスコミに任せてはいけない。
日本人はもっと「正しい知識」を身につけておかなければならない。教訓を確実に、正しく理解できなければ、反省の意味がない。
小泉純一郎元首相が激白 原発推進派のウソと福島への思い
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=145&from=diary&id=4973755
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