日本でもロングランヒットを記録したインド映画「きっと、うまくいく」のラージクマール・ヒラーニ監督と、インド映画界のスターであるアーミル・カーンの再タッグ作。本国インドでは「きっと、うまくいく」を超える興行成績を記録し、全米公開もされた。留学先のベルギーで大きな失恋を経験したジャグーは、いまは母国インドのテレビ局で働いている。そんなある日、ジャグーは、地下鉄で黄色いヘルメットを被って大きなラジカセを持ち、あらゆる宗教の装飾を身に付けてチラシを配る奇妙な男を見かける。男は「PK」と呼ばれ、神様を探しているということを知ったジャグーは、男になぜ神様を探しているのか話を聞くのだが……。(映画.comより)
突拍子もない映画。何という設定。しかしながら、インドでは宗教の力がこれだけ人々に影響している、ということは勉強になりました。そしてまた、敬虔な信者が多いインドでも、「神様はどこにいるのか」と探して「見つからない」そして、「神様はきっと電話をかけ間違っているんだ」という、取り方一つで「宗教批判」とも取れるこんな表現が、許されるのだなぁ、というところが驚きです。
冒頭で描かれるので書いてしまいますが、PKは宇宙人です。母星は何らかの理由で荒れているのか住みづらいのか、なにがし「自分たちと同じような生き物がいる」ということで、地球を見に来ているのです。素っ裸で現れ、いろんな人に騙されたり親切にされたりしながら、地球の言語を学び(相手の手を一定時間握るとその人の言語を習得できるのですが、なにぶん見かけが男なので、女性の手を握ろうとしても男性の手を握ろうとしても殴られるハメに)、習慣を学び、文化も学んでいきます。しかしそのうち、「じゃぁ我々を守ってくれる神様はどこにいるんだろう」と思い始め、「会いたい」と強く望むようになります。そして、どの宗教が一番なのかわからないPKは、ありとあらゆる信心にトライし、ありとあらゆる修行をこなしてゆきます。でも、一向に神様は現れず、状況も良くなりません。彼は神様に会って、お話がしたいだけなのに。八方塞がりなPKは、人間から見るとちょっと奇行ですね。そんなところが、テレビ局に勤める女性ジャグーの目にとまり、彼を「ネタ」ととらえたジャグーとともに、いろんなハプニングを起こしてゆきます。
PKのシーンが長いので、冒頭のジャグーの恋愛シーンはなんだったのかと、途中では思うのですが、これがラストに効いてきます。
インド映画の例に漏れず、かなり長い映画なので、冗長に感じることは確かです。でも、宗教に関して「おかしい」と感じたPKがとことん追求してゆく様は爽快でもあります。少し怖いですけどね。そしてラストのジャグーと恋人の話は感涙必至。ここに結びつくのかぁ・・・と驚きです。
ダンスシーンはやや少なめ。でも、普通に(?)暮らしている人なら、PKの疑問に大いに共感できるかも。
長ささえ苦にならなければ、お勧めです。
ログインしてコメントを確認・投稿する