武満徹(1930〜1996)は今年が没後20年に当たる為、例年より頻繁に演奏されている感。
意外であったのは御息女が一緒にベートーヴェン(1770〜1827)のピアノ協奏曲第5番「皇帝」
を聴きに行ったというエピソードを明らかにされた事。ドイツ古典派のベートーヴェンと
現代日本の武満徹に一致点をすぐには思い付かないからである。
演奏に感動した御息女が「作曲者に会いたい」と言うと武満さんは「大分前に亡くなっている
のだよ。」と仰ったそうな。
今回の演奏会ではマイ・ウェイ・オブ・ライフが演奏された。管弦楽と混声合唱とバリトン・ソロを
伴う大規模な編成の曲であるが、親しい友人に語るつもりで作曲されたと云う。1990年の作曲であるが、
「死が親しく感じられるようになった」と武満は語った。6年後に世を去る事を予期していたのであろうか。
副題はマイケル・ヴァイナーの追憶に、である。
ヨハネス・ブラームス(1833〜1897)の交響曲は2番が演奏された。Op.は73、1番が68なので
間を置かずに作曲された。
本曲とヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809)の交響曲104番「ロンドン」は、どちらもニ長調である。
ブラームスの田園交響曲と呼ぶ人も居るが、トゥガン・ソヒエフも、その一人らしい。
ニ長調は緑なのだそうである。私は1番の方が好きであるが、2番も第1楽章の2番目であったか
美しいメロディは捨てがたい。ブラームスは「ここには旋律が、あふれている。踏みつけない
ようにしなければならない。」とクララ・シューマンに手紙を送っている。
同じベートーヴェンの「田園」でも交響曲第6番ヘ長調ではなくピアノソナタ第15番ではないか、
と以前、述べた。何故なら同じニ長調であるから。トゥガン・ソヒエフにはヘ長調は何色であろうか。
第3楽章を見ると木管楽器に独奏させるやり方は1番と似ている。
演奏は期待していただけに残念、という内容。
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