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2016年11月23日15:25

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人間の値打ち(Il capitale umano)


 

 「見わたすかぎり人生」など巧みな演出で評価されるイタリアのパオロ・ビルツィ監督が、ひき逃げ事件をめぐって交錯する2組の家族の運命をミステリー仕立てで描いた人間ドラマ。不動産業を営むディーノは、娘セレーナの恋人の父親である投資家ジョバンニと知り合い、自分も儲けを得ようと借金をしてジョバンニのファンドに投資する。そんな中、ジョバンニの家の近くでひき逃げ事件が発生し……。物語の顛末をディーノ、ジョバンニの妻カルラ、セレーナそれぞれの視点から描くことで、登場人物たちが抱える問題を徐々にあぶり出していく。キャストには、「ブルーノのしあわせガイド」のファブリッツィオ・ベンティボリオ、「レインマン」のバレリア・ゴリノ、「ふたりの5つの分かれ路」のバレリア・ブルーニ・テデスキらイタリアの著名俳優が集結。「イタリア映画祭2015」(2015年4月30〜5月5日=東京・有楽町朝日ホール)上映作品。(映画.comより)









 久しぶりにバリバリのフランス映画。時間がちょうど合ったのと、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキが好きなのとで、チャレンジすることになりました。彼女は、確かサルコジ元大統領の奥様カーラ・ブルーニのお姉様でしたね。美しい女性です。

「人間の値打ち」とはよくつけたものです。映画の表題としてはなかなかに大胆。そして、その通り、シビアな映画でした。

上にあるようなひき逃げ事件が起きるのは、物語も後半です。登場人物は、とても裕福な家族(夫は投資顧問、奥様は美しいヴァレリア・ブルーニ、高校生の息子)と、息子と同じ学校で一時彼女だった女の子セレーナ、そして彼女の家族と、そこに関わりのある人たち。

セレーナの父親は不動産業を営んでいますが、いい時期もあったのでしょうが(だから富豪の息子と同じ高校?)今はパッとしません。それでもいつかはかつての栄光を取り戻したいと願っているため、少々下品です。金持ちと懇意になるためなんでもします。そんな父親の再婚相手(セレーナの義母)は精神科医。演じるはヴァレリア・ゴリノ。懐かしい!確か「レインマン」でトム・クルーズの彼女を演じていた女性ですね。

セレーナと富豪の息子は交際が上手く行かなくてセレーナが別れたがっているけど、男の方が未練タラタラだったり、ある日義理の母の職場を訪ねたセレーナが、独特の雰囲気を持つ母の患者と仲良くなったり。いろんなことが並行して起きてゆきます。暇をもてあます富豪の妻は、あるさびれた劇場の再興に必死になったり、その矢先に夫の投資の失敗により会社がおおごとになったり。本当に、いろんなことが起きる中、ひき逃げ事件が起こります。真夜中に起きた事件ゆえ、目撃者もなく、誰がどの車を運転していたのか、誰にもわかりません。そんなあれこれを、この映画は「同じ時間をあらゆる方向から何度も描く」ことで、次第に「何が起きたのか」をつまびらかにしてゆきます。

映画全体はミステリー色を帯びます。確かにドキドキしたり、人間の性根の汚さに閉口したり、見応えのある場面は多いのですが、個人的には結末(ラストシーン)は納得のいかないものでした。それでいいのか!なんかな〜。

それにしても、大金持ちの暮らしって、すごい。一度経験してみたいなぁ。貧乏根性丸出しで収集つかんようになるだろうけれど(笑)。

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