mixiユーザー(id:39816565)

2016年10月30日18:03

219 view

歌声にのった少年(Ya Tayr El Tayer)


 

 

 紛争が絶えないパレスチナ・ガザ地区。ムハンマド少年はスター歌手になる事を夢見て、姉のヌールや友人たちとバンドを組む。ムハンマドの声が“最高”だと信じるヌールは、「カイロ・オペラハウス」に出るという大きな目標を掲げ、ムハンマドは資金稼ぎと練習を兼ねて結婚パーティで歌い、その美しい声で人々を魅了していた。そんな矢先、ヌールは重い病にかかってしまう。治療費を工面できないまま亡くなってしまった…。

パレスチナ・ガザ地区で暮らす少年が、亡き姉との約束を果たすため、命がけでエジプトへの国境を越え、人気オーディション番組「アラブ・アイドル」に出場、見事優勝を勝ち取ったというムハンマド・アッサーフ氏の実話を映画化。メガホンをとったのは、『パラダイス・ナウ』『オマールの壁』のハニ・アブ・アサド監督。政治や国際問題に真正面から迫る社会派ドラマを手掛けてきたアサド監督は、氏の生き方に感銘を受け、「美しく感動的な物語が作りたい」と本作に挑んだという。アラブ圏で知らない人はいないスーパースターとなったムハンマド氏は現在、国連パレスチナ難民救済事業機関青年大使を務めるなど平和への活動を続けているという。

                                  (以上、「映画の時間」ウェブより)







 実話だと聞いて驚いています。パレスチナ映画です。先日見た「オマールの壁」もかなり深刻な映画でしたが、今回も夢と希望を語りながらも、厳しい現実を描いています。これらの作品の監督、アサド氏は、イスラエルに住むパレスチナ人だということで、なかなか複雑な状況のようです。

パレスチナ・ガザ地区は紛争の絶えない地域。子供たちは日々危険にさらされながらも、友人や兄弟と遊び、元気一杯に育っています。主人公のムハンマドと姉のヌールは、他の友人とバンドを組むため、魚を取って売ったり、その素晴らしい歌唱力を生かして結婚式で歌ったりしながらお金を貯めています。一度は騙し取られたりもしましたが、子供たちはめげません。目標に向かって必死です。弟の歌の才能を信じて疑わない姉は、大きな目標を弟に課します。

子供たちはこんなにけなげに生きているのに、グループ内で一番年長のヌールがなにか発言すると「女の子がいるのか?じゃ、協力しない」とか、「(弟を指さし)おまえが責任を取るのなら任せよう」とか、あまりの男尊女卑に腹が立ちます。ヌールは充分優秀なのに。だいたい、最初にお金をだまし取られたのも、交渉役が姉ヌールだったからではないでしょうか。

そんなヌールも病に倒れ、弟ムハマンドは姉が言及していた目標を自らに課すようになります。なんとしてもこの国から脱出して、まずはその美声でエジプトで行われる「アラブ・アイドル」に優勝すること。そして、美しい歌を皆が歌って、やがては世界が平和になるよう、そして皆が希望の持てる世界になること。ガザの人々が願ってやまない、紛争のない世の中になること。

しかしながら、ガザを脱出するだけでも大仕事です。ムハマンドは行く先々で、いろんな人に助けられながら、時には魔が差しそうになるも思いとどまり、その美声で見知らぬ人に助けてもらい・・・と、偶然と呼ぶにはおかしなくらい、これは神が導いたのだとしか考えられない幸運により、オーディション番組に出演、優勝します。そのときのガザの人々の熱狂ぶりったら!そしてムハマンドとその周りの人々の心の美しさは、どう。

こんなこと言ったらダメなんでしょうけれど、何をするにも不便な彼らの方が、ずっと幸せそうに見えるのはなぜなんでしょう。今の日本は、なんでもあるし、どこへでも行けるけど、子供たちは幸せでしょうか。快適な椅子に座って映画を見ている私なんかが、そんなこと、言っちゃいけないんでしょうけれど。

2 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年10月>
日 月 火 水 木 金 土
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     

最近の日記