私はアメリカがやったのは、せいぜい「復讐」にすぎない、と思っている。もっとひどい言い方をすれば「復讐という似非正義に名を借りた虐殺」かもしれない。
以下、私の考えに過ぎないのだが・・・
時代は冷戦時代、1979年あたりにまで遡る。政情不安で武装した反政府軍に手を焼いたアフガニスタン政府は当時の友好国であったソビエト連邦に何度も助けを乞うた。当時、書記長が病気で執務不可能だったため、首脳部は苦悩の末にアフガニスタンに派兵した。(これがわかったのはグラスノスチによる情報公開による)
そして当時のアメリカは「ソビエトによるアフガン侵攻」と大騒ぎし、地上作戦や空爆をやった。ついでに西側諸国(日本を含む)がモスクワオリンピックをボイコットすることになった。
そのときの空爆で仲間を殺されたサウジアラビア人がビン=ラディンである。サウジアラビアは今でもイスラーム法に縛られた絶対王政の国であり、イスラーム教徒以外の入国すら難しい。子供の頃から異教徒は殺せと教えられ、斬首・晒し者なども日常的に行われているらしい。「復讐」も過激なレベルまで認めていると考えられる。
(念のため、コーランには、殺人であっても金銭によって解決するなど、理性的な方法も述べられている。また、日本語訳を素直に読めば下手人以外への復讐はできない)
そして時代がくだって、9.11テロがおきたわけだが、アメリカはアフガニスタンやイラクに戦争を仕掛けた。ソビエトが軍事支援したのはアフガニスタン正規軍であり、アメリカはそれに対抗したわけで、また、アフガニスタンをぶっ潰しに行ったわけだ。もちろん、サウジアラビアを非難するような言動は一切していない。
イランの核開発問題でも、アメリカは自分たちの「正義」を主張し続けた。シリアでも、アメリカはシリアの現政権を倒そうとしている。(ロシアが現在支援しているのはどっちかというとシリアの正規軍である・・・)
アメリカはいつも「正義」を叫ぶが、それでテロは終わっただろうか。過激派に苦しんでいるひとびとは「助け」を得られただろうか。
「悪者をやっつける正義」の戦争に巻き込まれてより苦しんでいないだろうか。
苦しみから逃れるために過激派に合流したりしていないだろうか。
記事にあるように「外交でなんとかなる」問題だろうか。私にはサウジアラビアとイスラエルが中東にあるままでは外交による解決も不可能に見える。少なくともその2国は軍事大国であり、外交交渉に応じた例も思い出せない。
日本にできるのはほんの少しだけ「困っているひとを助ける」ことだけだ。
アメリカの後ろに「ついていく」ことではない。
今、困っているひとたちに自分で生活の糧を得ることのできる手助けをし、過激派の温床をなくしていくことではないのか。もちろん、危険でもあり、大変むずかしいことだ。(私にはできそうにない・・・)
戦争でも、外交でもない解決法の「ヒント」にしかならないだろうし、実現は困難だが・・・私にはそう思えるし、それ以外の方法を思いつかない。
■「9・11」後、決定的に欠けたもの…中東研究者ら語る
(朝日新聞デジタル - 09月11日 23:03)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4188392
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