昨夜、東京の上野公園にある国立西洋美術館が
世界文化遺産に登録される見通しとのニュースがありました。
僕は学生の頃から何度か行った美術館でもあり、
今月1日にもカラヴァッジョ展を見に行ったばかりなので、とても嬉しく感じました。
また、その時の写真を元にブログの「栃木県内見て歩る記」にも載せました。
http://blogs.yahoo.co.jp/tennnennkozi/65752372.html
ブログにも書きましたが、
国立西洋美術館は、川崎造船所(現・川崎重工業)社長を務めた
実業家松方幸次郎(1865 - 1950年)のコレクションが基になっています。
1916年(大正5年)、商用でロンドンに渡った松方は美術品の収集を始めました。
松方が集めた多数の西洋美術品のうち、千数百点は1928年から1934年にかけて
日本国内で売られ散逸しました。
松方の収集品はこの他にもロンドンの倉庫に約300点、
パリのロダン美術館に約400点が預けられていました。
この内、ロンドンの倉庫にあった分は、1939年の火災で焼失してしまいました。
パリにあった約400点は第二次世界大戦後、
フランス政府が、敵国資産として接収しました。
この約400点が、その後日本に返還されましたが、
その時の条件として、フランス政府は美術館の建設を求めました。
そのため美術館の建設が決定され、設計は世界的に有名なル・コルビュジエが担当し、
彼の弟子である前川國男・坂倉準三・吉阪隆正が実施設計・監理に協力し完成しました。
開館は1959年(昭和34年)で延べ床面積は17,369m² です。
2007年(平成19年)には
「国立西洋美術館本館」として国の重要文化財に指定されましたが、
これは世界文化遺産申請に際して、
当該物件が所在国の法律によって保護されていることが前提であるため、
当時の重要文化財の基準であった
築後50年以上を満たさななかったのですが指定しています。
ル・コルビュジエに関する世界文化遺産への登録の動きは、
2007年に始まっていて、2回色々な課題が指摘されて登録になりませんでした。
今回、対象の建設物を絞り込んで、ようやく登録のための勧告を得た訳です。
指定を受けるのは、7国17の建物で、
20世紀最大の建築家と言われるル・コルビュジエの作品が、
近代建築の分野で大きな貢献を果たした事が評価されたものなのでしょう。
ユネスコ世界遺産委員会は、7月10日からトルコで開かれます。
登録が決定すれば、国立西洋美術館は日本で20番目の世界遺産になり、
東京都内では初めてとの事です。
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