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2016年04月24日09:59

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キス考

学生時代、家内と知り合い、修了と同時に結婚しました。
子どもたちは、
「どっちもどっち。パパもママも結婚できたのをありがたいと思わなければならない。」
と言います。
割れ鍋に綴蓋
ということでしょうか。

結婚などという長期にわたるものもそうですが、
ほんの数週間付き合ってうまくいかなくて別れたような間柄でも、
人生の非常に貴重な時間を費やしたという点では、まさに感謝するべきものがあります。

振り返ってみれば、昔から似た発想をしていました。
いわゆる「オレの女」扱いが、理解できなかったな。
同様に、「あんた」「うちの人」「お父さん」…も。
実は、奥さんが結婚後そういう「私のダンナ」扱いをして来たので、嫌になって逃げた…という友人がいます。逃げるのは良くない。結婚を破たんさせるのは、罪悪ですが、気持ちはわかります。

恐らく「生涯最高のキス」という言い方が出る背景も同根のものがあり、相手が他人だといういい意味での緊張感がベースになっていると思います。

ドキドキが止まらない! 人生史上最高の「キス」の思い出
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=60&from=diary&id=3961877

ところで、
恋愛や結婚は、人為的システム(文化)です。
『古本説話集』(鎌倉初期)の
「かき抱き奉り、引き抓み奉り、口吸ふまねなどして」と描写されます。
江戸期にも頻出しますが、全て性行為の一環です。
つまり、性的関係と切り離せないものでした。

だからこそ、口吸ひ。口口、呂などという言葉が定着していたのに、接吻という訳語を幕末維新期の翻訳家は作ったのでしょう。
挨拶のキス
深い男女関係の前哨段階のキス
があり、日本の制度とは違うということを踏まえています。

昔の人は、異文化や他者に対する緊張感がありました。
だから、少数を除き、訳語もほぼ成功だと思います。
失敗の代表格は、
「正義」
「自由」
「哲学」
の三つでしょうか。
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