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2016年04月23日18:45

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ロブスター(The Lobster)


 


アカデミー外国語映画賞ノミネート作「籠の中の乙女」で注目を集めたギリシャのヨルゴス・ランティモス監督が、コリン・ファレル、レイチェル・ワイズら豪華キャストを迎えて手がけた、自身初の英語作品。2015年・第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。独身者は身柄を確保されてホテルに送り込まれ、そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、動物に変えられて森に放たれるという近未来。独り身のデビッドもホテルへと送られるが、そこで狂気の日常を目の当たりにし、ほどなくして独り者たちが隠れ住む森へと逃げ出す。デビッドはそこで恋に落ちるが、それは独り者たちのルールに違反する行為だった。(映画.comより)





いきなり言いますが、変な映画です。私「籠の中の乙女」は見てないのですが、余程に成功したのでしょうね。今回は有名どころの俳優さんたちがぞろぞろ。コリン・ファレルに至っては、イケメンやんちゃ坊主を封印して、小太り中年のおじさんを知ら〜ん顔して演じています。あたま角刈りでいかにも不器用そうなベン・ウィショーなど、「見なければよかったかも」なイケメン俳優たちに多少ショックを受けつつも(笑)。

ともかく、独身だと罰せられるのです。一人になった途端「婚活ホテル」に放り込まれて45日間を過ごし、それを過ぎてもパートナーが見つからない場合は動物に変えられてしまいます。なお、ホテルに入所するとき、あらかじめ「なりたい動物」を聞いておいてくれるので安心です。

この世界では、共通点があることがカップルになる必須条件のようで、例えば「鼻血が出やすい」とかそんなバカなことでもいいので、とにかく共通点が必要なのです。それで、晴れてカップルになれると養子ももらえるし、一生安泰ということです。

最初にコリンが犬を連れてホテルにやってくるのですが、それは姿を変えた彼の兄であることがわかります。我々観客はいきなり冒頭でショックを受けるのですが、万事そんな感じです。慣れなければいけません。

そしてとうとう婚活がうまくいかなかったコリンは、森へと逃げ出します。そこは逃げおおせた独身者のコミュニティーで、皆が独身。これで気楽になると思いきや、今度は独身であることが必須なため、厳しいルールが敷かれています。恋愛でもしようものなら・・・。

困りましたね。どっちにころんでも生きづらいこと。しかし、妙に現実感があるのも事実で、私たちは自由に暮らしてはいるけれど、今の世は妙に窮屈ですよね。もちろん、昔からその時代その時代の道徳観があり、常にそれに縛られてきたのでしょうけれど、今はより不寛容な感じがします。私が若くないからそう思うだけかもしれませんが。

とにかく、設定自体が奇妙でいちいちものすごくヘンなのですが、どこか空恐ろしいのも事実です。案外、何十年後かの近未来にはこうなっているのかもしれない、なんて思いました。

大画面である必要はないと思うので、DVDででも。ちなみに、今回は高校生の娘と鑑賞したのですが、「よくわからんかったから、途中寝てしまった」と言ってました。「絶対に見たい」と言ったのはアンタでしょうが!(笑)

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