がん発症が放置されていいわけはないので、しっかり早期治療していただきたい。
まず、チェルノブイリと福島の最大の違いは核燃料そのものが大量に放出されたか、下に落ちたかだ。チェルノブイリの黒鉛炉には格納容器はない。その炉の中で大量の水素と水蒸気が発生し、1000トンほどある蓋が吹き飛ばされ、大火災を起こし、核燃料そのものが煙などとともに巻き上げられ、さらに放水やその後の石棺化で染み込んだ雨水などでずっと核燃料を含む汚染水が川に流れつづけたのがチェルノブイリ。
核燃料が融け落ちたものの、ベントなどで放出された軽い放射性元素と汚染水が主な汚染となった福島。
周辺住民の食生活も大きな違いがある。酪農で得られた乳、チーズなどを多量に食べ、濃縮された放射性物質などもそれと知らずにかなり体内に取り込んでしまったチェルノブイリ周辺住民。
普段から昆布だし、ワカメなどの非常に高いヨウ素濃度の食品を日常的に食べつづけている日本人。(昆布だしを1日お椀一杯摂取していれば、数日で「安定化ヨウ素剤」に匹敵するヨウ素を摂取できるほど、海産物を食べない国のひとびとが甲状腺異常をおこすほどのヨウ素を日本人は日常的に摂取している)
甲状腺がんの原因となるのは「ヨウ素131」であって、セシウムやストロンチウム、トリチウムはほぼ関係ない。ヨウ素131が甲状腺異常の原因となるのは、体内でヨウ素が甲状腺に集まるからであって、他の元素にそんな性質はない。
また、福島では継続的に放出されておらず、3ヶ月ほどでほとんどすべてがキセノンとなって放射性を失った。
小児に「甲状腺がん」がとてつもなく少ないのは事実。だが、この場合の小児は15才未満のこと。その範囲では人工10万人にひとり程度だ。
そして、がん情報サービスの統計を見ればわかるとおり、女性では16才あたりから甲状腺がんは増えはじめ、19才までで見れば女性で7人ぐらいの罹患が認められる(2010年)。これは病院で発見された罹患であり、全員を検査(スクリーニング)した結果ではない。
当時19才未満ということであれば現在は23才未満。当然、もう少し数は増える。
このへんの情報は公開されており、誰でもインターネットで容易に手に入る。
福島県の子供たちの対照群にあたるデータがまともに出てこないのだが・・・一応「福島県 対照群」で検索するといくつかひっかかる。ただし、公的機関が正確な数値を出したものよりも個人的な見解(他のデータと矛盾するのまである)が多いのはお約束だ。
大切なのはなによりも「子供たちをはじめとする被害者が適切に早期治療を受け、救済される」ことであって、まわりが大騒ぎをすることではないし、誰かを悪者にして終わらせることでもない。
正しく知識を持ち、正しく対処すれば多くの場合、治療可能でもあるのが甲状腺がんだ。
さて、この記事をどう読むか。嘘だと考えるのも、素直に受け止めるのも、他のデータと比較検討してみるのも自由である。
■放射線と甲状腺がんの因果関係「考えにくい」福島健康調査検討委・星座長
(THE PAGE - 03月08日 00:11)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=3887182
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