先日、本屋で戦争画の本を見つけた。
本書は戦争中に描かれた絵画を“空白の美術史”として時代別に収録している。
これは映画『FOUJITA』を鑑賞した事から戦争美術にちょっと関心を持ってみた。
さて、「戦争画」と一口に言っても、その絵画の題材は色々ある。
すべてが戦場場面を描いた「戦闘画」ばかりではない。
戦地や故郷を描いた「風景画」や富士山、日の丸、桜、鷲等、日本の象徴をモチーフにした「抽象画」もある。
また、軍が本格的に美術界へ介入した昭和16年頃は陸・海軍の公式記録画として「作戦記録画」と呼んでいる。
その後、戦局の悪化に伴い「戦意高揚画」に変貌し、戦争の歴史を刻んでいる。
多くの画家は戦争画を描く事で国に戦時貢献しており、いずれも記録写真には表現できない迫力と重厚な雰囲気を感じさせてくれる。
ところで、本誌の編集後記にも触れているが、戦時下に描かれた「戦争記録画」は戦後になって国民から敬遠され、著名な画家たちは戦争責任で追及され戦犯扱いされている。
しかし、『戦争画も美術史の中の一つである。』
戦争画を描いた画家たちに責任はない。
戦争が悲惨で恐ろしくても、その「戦争」の真実に向き合い「戦争画」の重要性を再認識させてくれる一冊である。
・TOP画像
別冊太陽/画家と戦争
発行日:2014年8月25日
発行所:�衒針渕�
A4変形版/全164頁
価格:2500円(税別)
・過去の関連日記
映画『FOUJITA』(2016.1.19)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1949643550&owner_id=8437995
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