mixiユーザー(id:39816565)

2016年01月03日10:58

213 view

素晴らしき哉、人生!(IT'S A WONDERFUL LIFE)


 <新・午前10時の映画祭より>



 

神様たちがなにやら天国で話をしている。

下界ではジョージ・ベイリーについて多くのものが祈りをささげている。これはなんとしても彼を救わなければならない。ベイリーは今夜がヤマだ。彼は今日、絶望から自分の命を捨てようとしている。彼を救うため、使いの者をつかわそう。

彼の使いには未熟だが信仰心の強いクラレンスがいいだろう。彼を救う前に彼の人生を見てもらおう。

ベイリーは小さいとき、弟を救おうとして冬の海に飛び込み風邪をこじらせ片耳の聴覚を失った。しかし、数週間後には元気になりアルバイトにもいった。

バイト先では、店主がうっかり毒薬を渡してしまおうとしたことを止めたりもした。

ベイリーは大きくなり、旅行に出ようとしていた。彼の夢は町を飛び出し、世界一周旅行に出ること。しかし、そんな彼の夢は突然の父親の死によって失われてしまった。彼は父の仕事、住宅ローンの会社を引き継がなければならなくなった。

彼の父は貧しい人々に低金利で住宅を用意し、人々から尊敬の念を集めていたが、一方で銀行家のポッターという町一番の金持ちからのプレッシャーとの戦いにも耐え忍んでいた。

そんな会社を引き継がなければならなかったが、とりあえず約束としては4年後弟が大学を卒業したら会社を譲るとして4年間の社長としてベイリーは引き受けた。

しかし、その約束の4年後、弟が家に帰ってくると弟は婚約者を連れており、その婚約者の父親の会社を継ぐ約束をしてしまっていた。これによって、引き続き会社の経営をしなければならなくなり、世界一周旅行は完全に失われた。

やがて、ベイリーは幼馴染のメアリーと結婚した。その新婚旅行に行こうとしたときにも、世間には世界恐慌が起こっており、ベイリーの会社にも取り付け騒ぎがおきた。

ベイリーは旅行費として持っていた大金を、押し寄せた貧しい人々に分けてやり、その場をしのいだが、そのせいでメアリーとの新婚旅行はパーになってしまった。

しかし、家庭では子供4人に恵まれ、幸せな家庭を築き上げ、それに伴い会社の業績も上がってきた。その勢いにあせりを見せた町の金持ちポッターは彼を懐柔しようと話を持ちかけたがベイリーはその誘いを断った。

やがて、世界は第二次世界大戦に突入する。ベイリー自身は耳の障害によって、徴兵は免れたが、弟は徴兵され、戦争で大活躍。やがて勲章をもらって戻ってきたが、お祝いムード真っ只中、会社のお金8000ドルが紛失してしまう。

実はそのお金はポッターが手に入れていたのだが、彼はその事実を隠し、ベイリーを脅しさえした。ベイリーの会社には会計検査官もやってきて、あわやベイリーは資金隠しの罪で逮捕されてしまうかもしれない状況に迫られていた。

ベイリーは絶望に見舞われ、家を飛び出し、橋の上から身を投げ出そうとした瞬間、さらにその上からひとりの老人が飛び降り自殺を行い、それを見ていたベイリーはとっさに彼を助けようと川へ飛び込んだ。

その老人(天使のクラレンス)の命を救ったベイリーだったが、その老人がいうには自分は天使で、ベイリーが自殺しようとしたのを止めたのだという。わけのわからないことをいう爺さんだと思ったベイリーだったが、話をしているうちに自分の人生がいかに悲しい意味のないものだったかをしみじみ感じてしまい、そのおじいさんに生まれてこなければよかったと愚痴をもらしてしまう。

するとそのおじいさんはそれはいい考えだと、なにやら魔法をかけ、ベイリーが存在しなかった場合の世界をベイリーに見せた。そこには弟はおらず、バイト先の店主は殺人罪で逮捕されており、町にはポッターの力がはびこり、自分の会社はとっくに倒産していた。そしてメアリーは自分のことを知らず、なんとも寂しい腐敗した世界が広がっていた。さらには町中が自分のことを知らない世界。

彼は橋に戻り、何でもいいから元の世界に戻してください、もう恐れない。もう一度生きなおしたいとお願いすると、とたんに世界は元に戻り、彼は全速力で我が家に帰った。彼はクリスマスソングを歌いながら、家に戻ると子供たちを抱きしめた。しかし、どこにもメアリーが見当たらない。

メアリーは夫の異変を心配して町中を駆け回り、助けを求めていた。そしてベイリーの窮地を知った町の人々は、大勢でベイリーの家に押しより、奇跡を見せてくれるのであった。(my life is movie ウェブサイトより)







 あまりに有名すぎる名作、今頃見ました。ちょうど上映されてて、新年の幕開けにはぴったりだと興行主さんも判断したのでしょうか。ちょっと長めのあらすじを引用したので、有名すぎるお話は上の通りです。主演はジェームズ・スチュアート。相手役の美女はドナ・リード。

いや、改めて鑑賞すると少し長いですね。資料によると130分。ちょっと疲れました。しかしながら、名作です。人情がまだ幅をきかせていたこの時代を「懐かしい」ととらえることができれば楽しめます。

主人公は、自分に原因がないことで人生を振り回されます(少し前に見た韓国映画「国際市場で逢いましょう」を想起しました)。が、実際小さいとはいえ父親は自分の会社を持っていましたし、若い頃から「世界旅行をする」だの「今にでかいことをする」だのと大口を叩いていた主人公が、思い通りの人生を送っていたところで、後悔がなかったかどうかは甚だ疑問な訳です。それに、同級生もうらやむ美女を妻に迎え、4人の子宝にも恵まれました。しかも、美しい妻は質素を好み、どんな境遇でも順応してついてきてくれます。どこが不幸なのですか?

お金持ちが悪人として描かれているのは、古い映画にはありがち。非常にわかりやすかったです。名前が「ポッターさん」なのは笑えたけど。魔法使いじゃなかったのね(笑)。

で、最終8000ドルもの大金を紛失したのは人為的なミス。確かに主人公のせいではないけれど、あんな年寄りにそれだけの大金を任せた方にも責任の一端はあると思う。まぁ発見しても黙っていたポッターさんもどうかとは思うけどね。

そして、絶望したところで見栄えのしない天使に人生訓を授けられる主人公。ここからも長い(笑)。「俺なんかいないほうがマシだ」との一言から、自分が存在しない世界に身を置くことになった主人公。小さい頃助けたはずの弟が亡くなっていたり、町の様子が一変していることに驚きます。そして知人に会おうとするのですが、誰も自分のことを知りません。当たり前です、そういう世界を望んだのですから。しかしながら、その認識の遅いこと。一人二人、知人に当たればわかると思うのですが、「彼なら知ってるか、彼女なら」とばかりに片っ端から知人に会おうとします。だから知らないって。なんでこんなにあきらめが悪いのかな(笑)。やっぱそれだけ自意識が高かったってことなのかしら。

やがてそれに耐えられなくなった主人公が「元に戻してくれ!」と叫ぶ。そして、無事に家族や友人に再会して生きていることに感謝する。それで終わりです。そういえば妻になるはずだった女性が、一生独身を通していた、というのも理想に過ぎる気がしますね。なんで他の男とを結婚してないんでしょうね。主人公のことを知らないのに。

弟が亡くなっているのは本当に悲しいけれど、自分が生まれていなければいないで、また違うバランスで世界は回っていくのが当然で、それは悲しむべきことではないような気がします。だって、最初から存在していないのですから。

クール過ぎる?なんか、時代の差を感じる映画でした。

3 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年01月>
日 月 火 水 木 金 土
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

最近の日記