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2015年08月29日08:30

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人生スイッチ(RELATOS SALVAJES/WILD TALES)


 


 『トーク・トゥ・ハー』などのスペインの巨匠ペドロ・アルモドバルが製作(監督ではない)を担当し、ひょんなことから窮地に立たされる男女6人の姿を描くコメディー。あることがきっかけで不運に見舞われる、ごく平凡な人々の姿をブラックユーモアを交えて活写する。『瞳の奥の秘密』などのリカルド・ダリンらが出演。まるで悪い冗談のように続く災難と、衝撃のラストに思わずうなる。

飛行機の乗客たちは、不思議なことに全員に共通点があり……(『おかえし』)。偶然にも自分が働く店を訪れた親の敵に遭遇した女性に、調理担当が料理に毒を入れることを提案する。さすがに毒はと戸惑うが……(『おもてなし』)。ドライバーは走る車もほとんどない道路で、追い越しを邪魔するボロ車を抜き去るが……(『エンスト』)。(シネマトゥデイより)







 アホすぎる!でも超マジ。どう表現したらいいのだろう。とにかく、ありえない話の連続。いえ、6つのshort talesに関連はありません。それぞれが完全に独立したお話で、同じ俳優がカメオしてるということもありません(多分)。でも、あり得ないはずなのに、みんなそれぞれが真剣で、しかも「いけない、いけない」と思いながらも共感してしまう部分も。もちろん、「それはあかんやろう」ということも出てきます。すべてに共感できるわけではないと思いますが、世の中がこうも理不尽なことばかりだと、こういう映画も作りたくもなるし、またウケるんでしょうね。わかる気がします。

その1)ちょっと変わった男がいたようです。彼はどんなふうに変わっているのか、ただの勘違い男なのか、本人が出て来ることはないのでよくわからないのですが、彼にかかわった人たち(そして彼を排除していった人たち)が全員ある飛行機に乗り合わせていることに気が付きます。なんて周到な復讐計画なのでしょう!コックピットに入ってしまった彼に対し、主治医だった精神科医が叫びます。「君は悪くない。君に多大な期待をかけて失望し、そして無視した両親が悪いんだ。君のせいじゃない!出て来るんだ!」そして、最後は・・・。個人的に、不謹慎ながら笑ってしまいました。それは自分の育ってきたバックグラウンドに関係があるのかもしれません。本当は笑ってはいけません。

その2)深夜のダイナー。態度のデカい男が食事にやって来ます。彼を一目見た若いウェイトレスは、彼が親の敵であることに気付きます。その昔、土地開発か何かで地元の人間たちを追い詰め、彼女の父は自殺。そしてあろうことか、彼は未亡人となった母にも言い寄ったのでした。取り乱す彼女に事情を聞いた料理人(兼オーナー?)は、殺鼠剤を取りだします。「いくらなんでも」と断るウェイトレス、「人生なんてそんなものさ」と言い放つカタギではなさそうな料理人。さてどうなる・・・?

ことほどさように、6つのshort storyが淡々と語られます。「それはないわ〜」と思うものから、「ある、ある、わかる〜。ムカつきmaxやでなぁ」と共感できるものまで、その人の感性によって違うとは思いますが、どれにも共感できないということはないはず(多分)。

所々エグい描写もありますが、大人ならやり過ごせるはずなので(笑)、是非楽しんで。

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