昨日、船戸与一さんが亡くなったとのニュースがありました。
胸腺がんのため死去し、享年71歳だったとの事です。
船戸さんは、僕の好きな小説家の一人でした。
マスコミでは、冒険小説とジャンル分けされていましたが、
僕はハードボイルド小説だと思っています。
船戸さんの作品で、最初に読んだのは『砂のクロニクル』でした。
1980年代のイランを舞台にして、クルド人の武装蜂起を描いた作品で、
1993年の「このミステリーが凄い」の1位になっています。
この本がきっかけで、すっかりファンになってしまいました。
フィリピンを舞台に、日本人との混血の少年の成長を描いた『虹の谷の五月』は、
2000年に直木賞を受賞していますが、これも傑作だったと思います。
船戸さんの作品は、15冊程度読んでいますが、印象に残る本が数多くあります。
どちらかと言うと国内を舞台にした作品よりは、海外を舞台にした作品の方が、
良かったような感じがします。
船戸さんは、外浦吾朗の筆名で『ゴルゴ13』の劇画原作も著していましたので、
やはり外国を舞台にした方が得意だったのかも知れません。
僕は読みかけの本をテーブルに置いていますが、
メキシコを舞台にした「午後の行商人」のタイトルを見た同居人が
「午後の行商人、夜の押し売り」と言って笑っていたのを覚えています。
アメリカを舞台にした詐欺師の話の「蟹喰い猿フーガ」の時には、
「次は天狗猿ロンドかな」と言っていました。
タイトルに興味を持ったのでしょうが、彼女は1冊も読みませんでした。
船戸さんの本で、まだ読んでいない本もあります。
機会を見て読んでみようと思っています。
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