ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を抱えながらも最先端の研究に励み、現代の宇宙論に多大な影響を与える車椅子の天才科学者スティーブン・ホーキング博士の半生と、博士を支え続ける妻ジェーンとの愛情を描き、ホーキング博士を演じたエディ・レッドメインが第87回アカデミー賞で主演男優賞に輝いたヒューマンドラマ。ジェーンが記した自伝を原作に、ドキュメンタリー映画「マン・オン・ワイヤー」でアカデミー賞を受賞したジェームズ・マーシュ監督をメガホンをとった。ジェーン役は「アメイジング・スパイダーマン2」のフェリシティ・ジョーンズ。物理学の天才として将来を期待される青年スティーブン・ホーキングは、ケンブリッジ大学在学中、詩を学ぶ女性ジェーンと出会い、恋に落ちる。しかし、直後にスティーブンはALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症。余命2年の宣告を受けてしまう。それでもジェーンはスティーブンと共に生きることを決め、2人は力を合わせて難病に立ち向かっていく。(映画.comより)
エディ・レッドメンがオスカーを獲りましたね!おめでとう!しかし、それも納得の演技です。彼のホーキンス博士は本当に素晴らしかった。元々細身でエレガントな感じがする、という強みはあったと思いますが、若く元気な頃から少しずつ、少〜しずつ、「あれっ」と思うような動きを身体がとってしまう・・・そんな感じをとてもうまく表現できていたように思います。
優秀な学生だったスティーブン。在籍しているケンブリッジ大学のゼミの先生はデヴィット・シューリスです。イギリス映画ですねぇ(笑)。元気な学生だった頃、詩を学ぶジェーンと出逢い恋に落ちます。お互い地味目な二人は惹かれあうものを感じ、その後病状が悪化して「余命2年」と言われても、結婚することを選びます。
博士の病状は、進むばかりで良くなることはありません。そんな中、彼の子供を産み育て、徐々に重くなる介護もこなし、自分の可能性も探りたいジェーンの苦労はいかばかりか。若いって、素晴らしい。こういう選択、若いからできたと思う。
そしてジェーンの支えを糧に、研究を重ねた博士は先進的な理論を発表し支持され、世界的に著名になってゆきます。ちなみに、彼の研究仲間の一人に、先日公開された「インターステラー」の監修を引受けていたキップ・ソーン博士がいらっしゃるんですね。そんな逸話も盛り込まれています。
やがて女一人ではどうしようもないくらい負担は大きくなり、手助けしてくれる男性ジョナサンを雇い入れることとなります。彼は教会の合唱団を指揮する男性で、息抜きにとジェーンが聖歌隊に参加したところで知り合ったのでした。子供にピアノも教えてくれています。
「妻を失ったうえ子供もなく、やりがいが欲しかったんだよ」と言ってくれるジョナサンは常に穏やかで優しく、家族には最高の出会いとなります。が、一つの家庭に男性が二人。博士は内心穏やかではいられません。そんな矢先、ほとんど動けない博士に第3子が誕生します。本人たちにやましいところはありませんが、世間はそう見ません。いたたまれなくなったジョナサンは、身を引いてゆきます。
そしていよいよ深刻な病状に陥った博士は、命と引き換えに声を失います。それでも、家族と友人たち、そして優秀なヘルパー(リハビリのプロ)に支えられた博士は研究を続け、今でも業績を残しているのです。
結論から言うと(ネタバレかも。注意)、愛情を持ちながらも二人は別の道を選択します。もちろん、子供たちは一緒に見守ってゆきますが、博士はこの優秀なリハビリのプロ(女性)と、ジェーンはジョナサンとの人生を選んでゆくことになります。
でも、それでよかったと思えるほど、二人はがんばってきたし、ジョナサンも誠実な人なんです。月並みな表現になってしまいますが、みんないい人でした。
そして、妻だけではなく、プロフェッショナルな人の技術のすごさにも感嘆しました。このリハビリの女性は作業療法士とかなんでしょうか。常にユーモアを絶やさなかった博士もすごいですが、この女性も魅力的でしたね。
ということで、映画はとてもよくできたものでした。ここから先は蛇足です。ごめんなさい。
娘と一緒に鑑賞したのですが、娘は先日学校で、教育映画の一環として、ALSの映画を見る機会があったそうです(生徒全員が鑑賞)。その映画の主人公は高校生の女の子で、母子家庭。同じように、病気を発症してからの苦労が描かれていたそうなのですが、結論から言うと、2年で亡くなってしまったんだそうです。もっと、啓蒙系の映画だと思っていた娘も驚いたそうなんですが、今回この映画を見て、「こんなふうに、高名な先生でお金があれば、最先端の治療を受けれて、ヘルパーも雇えるってことなのかなぁ」と少なからずショックを受けていました。
私もその話を聞いて、少しショックでした。学校がどういう意図で映画を見せたのかはわかりませんが(早期発見を啓蒙したものだったかもしれません)、また、人により症状やステージも違うことは重々承知していますが、なんとも言えなかったです。
映画の意図から外れたことを書いて、ごめんなさい。
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