これが長編3作目となるカナダの新鋭グザヴィエ・ドラン監督が90年代のカナダを舞台に、心と体の性の不一致に苦しむ男性とその事実を打ち明けられた恋人の10年におよぶ愛の道行きを見つめたヒューマン・ラブストーリー。主演は「ぼくを葬る」のメルヴィル・プポー、共演にスザンヌ・クレマン、ナタリー・バイ。
モントリオール在住の国語教師ロランス。彼には、ある秘密があった。それは、彼の心は女であり、今ある男の体は間違いだと思っているということ。30歳の誕生日、ついに彼はそのことを恋人のフレッドに打ち明ける。最初は騙されていたと激しく非難したフレッドだったが、ロランスの気持ちを受け止め、一緒に生きていくと決意する。以来、学校にも女性の格好で出かけていくロランスだったが…。(allcinemaより)
録り置きしてたのを、やっと鑑賞。グザヴィエ・ドランにはとっても注目していて、作品もいろいろ見たかったのになかなかやってなくて、結果的に「すべて見逃している」状態になってました。見れて良かった!
しかし、長かった〜。ざっと2時間50分。作品はとてもよくできていたんだけれど、もう少し短く出来たんじゃないかな、というのが正直なところです。
主人公のロランス(メルヴィル・プポー)は、性同一性障害。30歳の今まで、「男」として生きて来たけれど、実はずっと違和感を抱いてきました。女性の恋人と住んでいて、彼女のことも愛しているけれど、「自分は女なんだ」という意識が日に日に強くなってきていた・・・。そんな場面から始まります。
彼は、国語教師としても優秀で、生徒からの信頼も厚い。でもいざ決心して女性として装うと、いろんな障害が生じます。これは予想できたことは言え、現実となると本当に難しい。一緒に住んでいた彼女だって、そう言うことに対して理解はあります。もちろん、彼のことも愛しています。それでも、その矢先に予期せぬ事態が起きたり・・・女性の体と心も、本当に難しい。慣れない男の身体で過ごして来た主人公にばかりスポットが当たりがちだけれど、その陰で現実に翻弄される(これは本当に女性特有)女性の痛々しさもわかって欲しい。本当に難しかったと思うし、辛かったと思う。
映画は、彼らとその周りの人々の10年に及ぶ軌跡を描いたもの。確かに長くて心構えが要りますが、いつしか見入ってしまってました。
主人公がうますぎてメルヴィル・プポーだと最後まで気付かなかった!「見たことあるなぁ。絶対知ってるんだけどなぁ」と思いながら、それでも内容が深刻だからそっちに気をとられていて、最後のクレジットで「あ!!そうか!」と膝を打ってしまいました。
グザヴィエ監督、他の作品も必ず見たいです。
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