デアゴスティーニ「東宝・新東宝戦争映画」の30本目は『怒りの海』
時代は大正10年、ワシントン軍縮条約により日本海軍は戦艦8隻、巡洋戦艦8隻による「八八艦隊」の建造計画を中止した。
しかし、艦政本部の平賀中将は僅か2千数百トンの巡洋艦で戦艦並みの威力を持つ条約型巡洋艦の設計に着手する。
軍艦の父と呼ばれた平賀譲の業績を中心に帝国海軍技術陣の輝かしい建造史を描いた映画である。
この映画は海軍省の後援で昭和19年に完成した時局映画であり、初のDVD化なので大変貴重だ。
本作の狙いはワシントン条約を支持した世論に反省を促し、学徒と専門家には技術開発面の関心を高める目的があったと言う。
零戦の開発で堀越二郎をモデルにした「風立ちぬ」のように軍艦ネタの映画があったらなぁ〜と思っていたら・・実は、この種の映画があったとは知らなかった。
戦争映画ながら派手な戦闘シーンも無く、全編を通じて実に地味なストーリーだが、軍艦ファンにとっては実に興味深い内容だ。
また、『主力艦は制限されても、訓練には制限はあるまい』
この会話が当時の日本海軍の心意気を象徴しているように思える。
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