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2015年01月11日09:00

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アタメ/私をしばって!(¡Átame!)


 


 スペインの鬼才ペドロ・アルモドバル監督が、初期作品の常連アントニオ・バンデラスを主演に迎えて描く異色のラブ・ロマンス。精神病院に入退院を繰り返す青年リッキーは、まともな生活を送るために結婚を決意する。彼はその相手として以前から憧れていたポルノ女優マリーナを選び、一方的に求愛するが、当然彼女には相手にされない。そしてとうとうマリーナの家に押し入った彼は、怒り出した彼女をベッドに縛り付けてしまう……。(映画.comより)









 1989年の映画!懐かしい。実は、ごく若い頃に見ているんです。今はもうない「和歌山東映」で、何かと二本立てだったはず。何と二本立てだったのかを記憶していないのが残念なのですが、パンフレットもないマイナー映画で、バンデラスを知らない当時の私は「変な映画〜」と思ったのを覚えています。

ただ、女優役のビクトリア・アブリルは好きでした。いつも蓮っ葉な女ばかりを演じていましたが、美しい人で、結構味があった様に思います。彼女の映画では「死んでしまえば私のことなんか誰も話さない」と言う映画が一番好きでした。「彼女の彼は、彼女」という映画もありましたね。確かガエル・ガルシア・ベルナルの「ウェルカム!ヘヴン」を最後に見てないと思うのですが、今はどうされているのでしょうか。悠々自適?

ともかく、「エクスペ3」をきっかけに、最近バンちゃんに夢中な娘に「こんな映画もあったよ〜、昔ね。当時はバンちゃんだって、知らなかったけどね」なんて話したこともあったのですが、な・なんと!レンタルDVDがあるじゃないですか。普通に(笑)。

少し過激なお話だった、と記憶していたのですが、高校生だしまぁええか、と思い借りてあげました(そして自分もついでに鑑賞)。

もう一度見てよかったです。こんなお話だったとは(笑)。私にも新鮮でした。

バンちゃんは、3歳の頃に両親を失い、愛し愛されることが分からずに成人した男。生活のため、狂気を装い(しかし少々その気あり)精神科に入退院を繰り返していました。いい男ですから、その間は女院長を始め、たくさんの看護婦さんたちとも関係を持ち、女に不足はなかったようです。

しかし、そんな彼も「一人前に家庭を持って子供を育てる」ことを夢見始め、退院します。そして、日頃からのお気に入りであるポルノ女優(これがビクトリア・アブリル)に照準を定め、つけ回します。彼女は当然、彼が想い描くように同等には愛してくれず、それがわからない彼は彼女を監禁することになります。

でも、彼女のことは愛していますから、むやみに傷つけたりはしません。「君がいいと言うまで待つ」とか「君と一緒に子供を育てたい」とか言うものですから、ますます変態ですね(笑)。

ビビりまくりだったアブリルですが、逆らうのも怖いので適当に従います。彼女は某映画の撮影中なのですが(車椅子の監督が、彼女に夢中)、撮影は一区切りついていたものの、急に連絡が取れなくなった彼女に、マネージャーの姉も心配を隠せません。

そんな密室での二人が、やがて心を通わすまでを描きます。アブリルは頭痛持ちなのにもかかわらず、ヤクをやっていたせいで鎮痛剤が効きません。バンデラスはやむを得ず、路上の売人にクスリを求め、ボコボコにされてしまうようなことがあったり、彼の不遇な生い立ちを聞いたりするなかで、基本的には「紳士的」に接してくれる彼にだんだんと心を開いてゆくわけです。

最後は姉の理解をも得て、家族に迎え入れられる・・・そんな話です。

彼は、人の愛し方を知らないだけで、いい人なんです。もちろん、一緒に生活し始めると、理解を越えるような言動も取るでしょうが、そこをどう越えて行くかでしょうね。バンちゃんも学ぶだろうし。

女院長を始め、女性の描き方がさすがにアルモドバル、独特ですね。でも、好きです。

バンちゃん、さすがに若い!びっくりするほど若いです(当たり前ですが)。でも、若い頃からいい男だったんだねぇ〜(と、再確認)。

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