ビックサイトにおいて開催されたタイトルのイベントに行ってきました
「設計・製造ソリューション展」
「3D&バーチャルリアリティ展」
「機械要素展」
の合同見本市で、昨年から「メディカルテクノロジーEXPO」が加わり、4つのイベントが同時に見られます。
内容は設計・計測・形状試作機器、マテリアル、機械構成部品、請負加工業者の展示に成ります。
つまり清潔な世界で、油臭い世界である工作機械や加工工具、整備工具などは「国際工業工作機械見本市」の扱いで本イベントでは殆どありません
なお一般公開日は無く業者日のみのイベントです。
最初はネタで。
ネジ業者によるネジすくい取り放題サービス。
駄菓子屋のスコップが泣かせます(笑)
荷物に成るので誰もやってませんでした
そしてステンレス加工業者の展示にはそのスコップの先っぽが。
あまり大物は無いイベントですが、IHIではターボコンプレッサーや真空熱処理窯、遠心分離機などを展示
時勢に乗ってオフィス機器用クーリングシステムも
これはサーバーの集中冷却用ラジエター。
オイルレスメタル。
水玉模様に見えるのがいいですね
私は昔は粉末冶金で自作してました。
デジタル設計関連のトレンド
従来のCAD/CAM技術は袋小路に陥りつつあり、商売的に事態をグローバル化的視点に移して突破をはかろうとしているのが、大手に共通しているコンセプトです。
つまり、第一次世界大戦で欧州では膠着状態の戦線の打開を、英仏はハードウエア(戦車)で、独はソフトウエア(浸透戦術)で解決しようとしましたが、産業界も今までの考え方が前者だったものを後者にシフトしようとしてるのです。
すなわち、単に設計と試作をPC上でコントロールするだけでなく、企画から設計・試作、製造、発注、流通まで一括して一つのソフト上で統括管理するシステムであります。
幹部は出張先からでも全体の流れを掌握し指示を出せるし、中間管理職は他部署のスケジュールの進行具合がわかる為に納期のバランスを取り易くなります。
これによって目先のハード的には限界に来ている省エネをさらに合理的に推進も出来るので、時流にも沿う事とも成ります。
言ってみれば、米軍の導入している情報統括共有システムの産業界版ですね。
ただ、この考え方(ソフトウエア)を導入してしまうと、とても困る大企業(具体的にはSONY)も出て来ますね。
責任者の肩書きがある者達は自分の業績として来たものが、実は企画段階から外注丸投げだったとか、企業ぐるみで恒常化してる取引先への収賄の強要などが芋蔓式に明るみに出てしまいます。派閥同士での暴露合戦必至と成るでしょう。
このよくわからない物体は接触式測定装置で品質検査器具の一種です
近年技術進歩の目覚しい機器にデジタル立体プリンターがあります。
今や一番安いものがで70万を切りました
ローランドのモデラが普及した時分を思い起こさせますね。
立体プリンターでの造形方式は、主に「熱溶解積層法(通称インクジェット)」「光硬化樹脂」「粉末溶融接着」があります。
このうち光硬化樹脂成形は最も古い技術ですが、浮上式造形から引き上げ式にしてサポート柱を省略したり、樹脂自体も耐水、耐衝撃、変形縮小率の低下など、新興造形法に対抗しています。
造形されたものもピッチが細かく、仕上げ加工が不要と思える程です
これは造形請負業者が個人の発注でプラモデルのロケットに発射台を付けたもの。
樹脂自体の性能が上がってるので、プリントされた物を実用として直接的に使用する事が可能と成りました。
透明で造形すれば、試作機械内部の作動状況や流体力学的効果が確認出来ます
特にオーダーメイドが主流の医療関係機器に強みを発揮します。
さらにレーザー溶融接着ではプラスティックどころか金属が使用可能なので、事実上の型無し粉末冶金が可能と成ってます
その究極は、自動車に焼結ギアを使用して耐久証明をしたもの。
勿論、従来の砂型を使った鋳物や、ロストワックスなどの技術進歩も決して足踏みをしてはいません
ロストワックス鋳造品自体も、かなりの大型のものも可能と成ってきました。
因みに画面右手にインコネルの札がありますが、実際はステンレスだそうです(笑)
製造その物のトレンドは、部品の一層の一体化です。
言うまでも無く、一体にすると強度や重量面、組み立て工程の簡略化などのメリットがあります。
特に絞り(プレス)技術の進歩は凄いです
これって一枚の板から延ばして作ってるんですよ
当然何工程かに分けてプレス繰り返し完成するんですが、均一の肉厚をどうやって出してるか見当もつきません。
また、従来は割れてプレス不可能だったインコネルやハステロイなどの難加工材料もプレス製品が出来るように成りました
それらのマテリアルは溶接も可能と成りました
さらにそれら難加工素材中の難加工素材も精密加工が可能に。
加工業者の若い社員と、加工の問題点と克服点について話して盛り上がってしまいました。
製造がより精密、高速化が要求され、それが可能に成ってくると、当然計測もより正確精密性と作業性の向上が求められて来ます。
これが従来のレーザー式非接触測定装置。
そして数年前から標準化されつつあるアーム式
これは接触型。
そしてレーザー利用の非接触式。
画面真ん中でトラッキング中のレーザーの座標情報が、右手のPC画面の青い線部分に表示されてます。
さらにアーム式は三脚に据えて移動設置出来るものが主流に成りつつあります。
こちらは一見非接触式ですが、実はワークにプローブを設置し、位置情報だけワイヤレスに成っている接触式であります。
またこれは、三台のカメラレンズで画像情報を比較する事で座標を読み取る方式。
これとレーザー非接触式を組み合わせたのが最新のカメラトラッキング式フレームレス三次元座標測定装置です
非接触かつワイヤレスで場所や作業条件不問で計測が出来るように成ってます。
前々世紀末に巡洋艦「吉野」に乗って日本にやって来た測距儀の子孫はここまで到達しました
チタンの塊
これは目を引きますね。
細密加工製造の例。
巨大トルコンクラッチの羽。
グーグルマップで有名に成った車載測量記録システムも各種
超硬工具メーカーは、体験デモ用特製カッター歯を用意して技術力をアピール(非売品)
最小で1度の刃先を設定出来ます。
アピールといえば、へら絞りで有名な北嶋絞製作所は実演をやって人だかりを作ってました。
鋳造会社の技術アピール品
これはマグネット式のギア及びカップリング。
物理的接触を伴う必要が無いので、例えば防水が必要な箇所等に隔壁を超えて動力を伝達出来、応用範囲は広いと思われます。
しかも継手は引き合う力をスラストベアリングで受けるような事が無いよう、最新型では中心にN局を向き合わせて磁力を相殺してる優れ物
各種セミドライ潤滑剤。
離型剤としても応用出来きるので、ガレージキットを注型する人は真ん中のスプレーは見た事があるはず。
医療機器からは、例えば電磁遮蔽や通電フィルムなど、他産業に応用可能なマテリルや技術が多々あり
ホットメルト・グルーガン。
これの応用造形機器を上司に内緒で開発中
上手く行けば自分の仕事はおろか、玩具試作などにも応用可能。
クレーンのシミュレーター
バーチャル体験機器各種
使用者横の画面に、使用者が見ている光景が映し出されてます。
ショックアブゾーバー付きキャスターは複雑で高価でしたが、廉価な簡易構造が登場。
説明不要の物体
日本で最も若いプラモデルメーカー
ブームに乗って地元にあったお城を製品化。
しかも萌えキャラ付きってのが余りに安易です
取っ手やハンドルなど、地味ですが重要です。
このクランプは優れ物
県別に零細企業が出展しているブースがあり、広島ではドサクサで「大和ミュージアム」も宣伝。
別に大和自体は広島の技術では無いと思うのですが(笑)
ヤンマーNT65K単気筒ディーゼルをレストアして飾ってるメーカーがありました
そして今回の最大注目はコレ
岐阜県の板金業者が自社の技術の粋をこらしてレストアしたウニモグU401
このラメ入りのカラーリングセンスがスバラシイ。
社長さんは大のウニモグファンで、これが四台目だそうです。
勿論自走出来るものの、ギアがそのままなので40km弱しか速度が出ず、途中まではトラックで運んで来て、自走で会場内に入れたそうです

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