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2011年06月12日19:22

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泰緬鉄道を調査して

 パソコンは音が出ない、スリーズする、mixiやアマゾンが超重いなどの不具合はありますが、何となく動いてます。


 さて、昨日は「第二回産業考古学基礎講座『泰緬鉄道を調査して-その成り立ちと建設-』」を聴講に行ってきましたわーい(嬉しい顔)
 講師は(独)労働政策研究・研修機構の吉田修氏。

 泰緬鉄道は、戦時中タイのバンコクからビルマ(現ミャンマー)のタンビュザヤを結ぶ鉄道として敷設されました。
 ベトナムやビルマなどこの地方の軌道幅は1000mmでフランスの植民地用規格であり、タイは元々ドイツが鉄道建設に携わった為に標準軌だったのですが、周囲と連結して利用の便を良くする為に英国主導で仏規格に改軌されました。
 したがって、泰緬鉄道もこの軌道幅で敷設されてます位置情報

 戦後は大部分が撤去されましたが、現在もタイ領内バンコク〜ナムトック間では営業運転がされてます。


 泰緬鉄道の建設には多くの捕虜が動員されており、「戦場にかける橋」として映画化されてるので、歴史に興味の無い人にも知名度は比較的高いですね映画

フォト

 写真は泰緬鉄道内の最大戦略地点のメクロン橋を連合軍が空撮したものカメラ
 吉田氏が指し示してるのが鉄橋完成までの繋ぎとして架橋された木橋。
 その上がメインの鉄橋ですが、鉄橋完成後も木橋は予備として使用されてます。
 右手の建物の列は、捕虜収容所サーチ(調べる)

 因みに映画で登場した橋のモデルは、鉄道ファンなら知らぬ者は居ないほど有名なエジンバラの「フォース鉄道橋」で、実際に泰緬鉄道で建設された橋で似た物はありません。
 現在のメクロン橋↓ 
http://www.jasbc.or.jp/routepress21st/rp21st-06-03.php
 真ん中の角トラス部分が爆撃で破壊され戦後修復された部分で、アーチ型が建設当時の部分です。

 他にも架橋された橋は木造で、簡単にバラバラに成る構造に成っており、
爆撃の爆風を吸収出来る仕組みに成ってます。
 まさに柔よく剛を制す発想です。
 構造材は川の流れで流出しないよう、縄などで連結されてました。
 さらには日中はわざと一部を外して破壊を復旧してないように見せかけ、夕方サクッと組み立てて夜の列車運用に備えました。


 この鉄道建設は性急さが求められた為「890m/日」の急ピッチで建設されてます。
 工期を短縮する為に、建設規格がどんどん簡略化され、輸送能力が落ちた上、脱線も絶えませんでしたバッド(下向き矢印)
 従って、機関車を自力で軌道に戻す復旧装置が欠かせません。
 軌道強度が余りに弱いので、列車の牽引は軽量なC56か、百式鉄牽しか使えなく、現地の機関車が使えないとの弱点がありました。
 前者は35、後者が50両内地から送られてます。
 因みに開通式で使用された「C56−31」は靖国神社で展示されてます。
 他に一両が里帰りしており、大井川鉄道で動態保存されてます。

 レールの確保にも苦慮しており、例えばマレー東線の複線を単線化して、撤去したレールを転用していますあせあせ
 鉄道ファンはとかく車両の性能ばかりに目を奪われがちですが、私の理解では鉄道の性能を決定付ける大部分の要因は軌道建設規格です。
 なので勿論レールの質も極めて重要な要素で、英国製などの良質なものと、国産の低品質を混ぜて使うと、結局低い性能しか得られない結果と成る訳です。

 熱帯の山間部のジャングルを抜けて建設する必要があった為、日本独特の石積みや治水の技術が如何無く発揮されてます指でOK
 また唯一の重機として「象」が400頭動員されました。


 連合軍も同様に、援蒋ルートとして英国が鉄道(未着工)、米国が道路を建設しています。

フォト

 これは泰緬鉄道と、レド公路の比較ですが、機械化された米軍でもそれなりに犠牲が出ており、この地方のインフラ整備がいかに難事業なのかがわかりますボケーっとした顔
 因みにレド公路は、トレーラー輸送が可能な規格の道路で、パイプラインが併設されました。 


 会場と成った「物流博物館」も紹介しておきます↓
http://www.lmuse.or.jp/
 元々は「日本通運」の資料展示室からの流れで、品川の一等地に小さいながらも過剰なくらい立派で綺麗な建物を構えてます。

 展示物は当然、日本通運所蔵のものが中心ですねウッシッシ

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 個人からの寄付も多数あります目がハート

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 これは土蔵の中で発見された半世紀以上前の物(墨汁?)。荷を解いて無いので一級の歴史資料です。


 木炭自動車の動力部品るんるん

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 子供向け体験&学習コーナーも充実しています。

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 勿論ジオラマもありで、車や列車が走り回ってます。

 パンフレット類も良い出来で、穴場の博物館といえますねウインク



 オマケあっかんべー

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 これに行った訳ではなかったのですが、近くで知人と待ち合わせしていたら、カメラ構えた老人に話しかけられたり。
 曰く40年前に出稼ぎでこの辺りに住んでたんだけど、すっかり景色が変わっちゃったとの事。
 「レッドバロン」を初日初回に観に行って窓口並んでた時にも老夫婦に話しかけられたし、最近以前にも増して老人に話しかけられ度が高まってるような気がしますたらーっ(汗)
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