宮凪愛架が留学から戻ってきて、十数年の時が流れた。当時一世を風靡したMEMORIES、TRINITY-WINGSが世代が変わっても活動は続けていたが、今はSTAR-DUSTARとASTERISMは既になかった。
新しい新人をデビューさせても、この2ユニットと肩を並べてZODIACとして合同ライブができるタレントはおらず、大なり小なり人気は他事務所に流れていた。
史記「CEO。このままではマズいですYO」
シャルリーゼロッテ「・・・・・・・・」
史記「新しい大型新人はいない、新しくユニットをつくっても襲名ユニットと合同でやれる実力のアイドルもいない、オーディションをしてもこの子だっていう子もいない」
シャルリーゼロッテ「・・・・・・・・」
華南「そうね・・・・。あの頃はよかったわ・・・・」
社長華南は十数年前のASTERISM、STAR-DUSTAR、MEMORIES、TRINITY-WINGS・・・・そして留学から帰国した留学先で結成されていたASSOCIATION。月乃宮プロダクションの黄金期と呼ばれていた時代。
・・・・今はもう襲名ユニットくらいしか・・・・人気のあるタレントはいなかった。
それこそ超大型新人でもいないかぎり・・・・
シャルリーゼロッテ「これはわたくしのアイデアなのですが・・・・」
華南「何です?」
シャルリーゼロッテ「街でスカウトしたり、オーディションするだけではなかなか良い人材はみつからないと思います。受けに来る受け身ではなく、攻めてみてはどうか」
華南「・・・・攻め・・・・ですか?」
シャルリーゼロッテ「ええ。日本全国で地区予選をしてもらい。東京で決勝戦。優勝アイドルを・・・・ASTERISM襲名の名前を襲名してもらいデビューしてもらうというのはどうでしょう」
史記「アイドル全国大会ですKAI?」
シャルリーゼロッテ「ええ。全国新人アイドル大会優勝者。なかなかいい話題性ではないですか」
華南「そう・・・・ですね・・・・全国で競わせて優勝するほどのアイドルなら、新ASTERISMの名前を継いでもらうのもいいかもしれません。全国優勝アイドルなら話題も十分・・・・」
シャルリーゼロッテ「史記さん。大会タイトルはお任せします。カッチョイーネーミングを期待します」
史記「おおうっ!?C・E・Oがカッチョイーとかいいだしたっ!?お、オウイエア!!ならネーミングはお任せもらおうかな!!イェア!!」
こうしてシャルリーゼロッテ発案のアイドル発掘全国大会プロジェクトが発進された。
数日後、全国ネット、テレビにて『月乃宮プロダクション主催、新人アイドル全国大会、’PROJECT STAR LIGHT’』が発表。
発表後、シンデレラガールを夢見る中学生、高校生ユニットを主に、続々と応募が受け付けられた。あまりにも集まりすぎて、県大会、地区大会、そして西日本&東日本戦、そして決勝戦という大々的大会になる事に。
東京都内某所。ここにもシンデレラガールを夢見て応募しようという少女がいた-----------------------
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