西暦206×年。
太陽系を横切っていこうとしている1船の宇宙船があった。
見た目はガ○ダムのホ○イトベ○スのようだが、ここには砲台はあるものの、戦闘機やましてやモ○ルスー○などは搭載していない。しているのはコ○ファイターのような脱出用機だけだ。基本的にこれは宇宙航行用旅客船もしくは貨物船で、戦闘は出来ない。
乗組員はたった4人。別に戦う訳ではないのでこれで十分である。
この4人の乗組員は動物の姿をしており、人型ではない。
ウサギだったりネコだったりイヌだったりが2足歩行して人語を介している。
その中でイヌのような者が上ほうの椅子でふんぞり返っているチーターのようなものに「航海は順調です」と報告した。「そうか」とそれだけ答えたチーターは、訳の分からない黒い飲み物を飲んでいる。コーヒー・・・・みたいなものだろうか。
そんな彼??にミミにピンクのリボンをしたウサギが
「このぶんなら00804097星まで無事いけそうですね」
とチーターに言う。このわけの分からない数字、実はこの生物の星で使われている惑星に振り分けた番号である。そこに貨物庫にあるとあるものを搬送中だった。
「そうだな。あとは・・・・アレを倒せる勇者が本当にいるかどうかだな・・・・」
航海は順調。特に問題はない。
・・・・と思われた。
急にメインブリッジに赤いランプが明滅し、「ビービー」という音と共に緊急事態を告げてきた。
「おいどうしたレイ!!」
チーターがイヌにむかって怒鳴った。コンピュータを操作していたレイと呼ばれたイヌはモニターをみて異常を告げてきた。
「大変です艦長!!エンジントラブルです!!コレでは航行するのは危険で・・・・あああ・・・・!!」
「トラブルだと!?・・・・今度はどうした!?」
「船が勝手に動き出しています・・・・というよりかは、何かに引っ張られているような・・・・-----------」
「ねぇ・・・・あれじゃない?」
頭に白いリボンをしたネコがブリッジから見える青い球体を指した。それは太陽系にある惑星だった。どうやらエンジンが故障してフラフラしている間に、惑星の重力に引かれているようである。
「あれは・・・・何の星だ?」
というチーターの問いに、イヌが答えた。
「登録番号00009488番惑星です。どうやらあの星の引力にひかれているようです」
「仕方ない。とりあえずはあの惑星に着船しよ--------------」
しようと言いたかったのだろうが、突然の爆発と揺れで遮られた。イヌによると、エンジンがとうとう爆発してしまったらしい。
「そうか。なら・・・・もう不時着しかなさそうだな。総員持ち場に着け!!」
こうしてこの宇宙船は00009488番惑星・・・・地球に失墜していった。
大気圏を越えたところで宇宙船がエンジン爆発からの誘爆であちこちがダメになってしまった。
「あ・・・・艦長!!ファントムが!!」
「なにっ!!」
全員はブリッジから外を見る。爆発によって貨物庫に穴があいて積荷・・・・ファントムと呼ばれた全長10メートル以上はあろうかという彫像が落下していくのが見えた。そして・・・・空中で破裂してバラバラになった。
「破裂・・・・しちゃいましたね・・・・」
「アレでヤツが死んでくれればいいんだろうが・・・・封印状態で粉々になったところで死なないだろう。残念ながらな。それより俺達もまずい。全員不時着に備えろ!!」
4人はブリッジから見える風景で、地上が近いのを見るや、それぞれ脱出を図った。
とりあえずはコ○ファ○ターのような脱出用飛行機へ向かった。だが、あちこちの爆発によってこの飛行機も損傷が大きい。羽も欠けているし、コクピットの部分も燃えている。どうみても飛べそうにない。仕方なく緊急措置用のパラシュートで脱出を図る。
まずイヌとウサギがパラシュートで脱出。だが-------------
ネコとチーターは船の爆発によりパラシュートをつける前に船外に吹き飛んでしまった!!
「艦長!!ララ!!」
2人の名を呼んだが・・・・それでどうにかなる訳でもなく、だんだん落下していって・・・・やがて見えなくなった・・・・。
「あ-----------」
パラシュートをつけた2人??も風にあおられてだんだん離れていく。
「ミリィ!!」
「レイ君!!」
そして離れ離れになり・・・・イヌは1人になってしまう。そして・・・・とりあえずは真下にある陸に着地する事にした。ミリィと呼ばれたウサギもこの陸周辺で飛ばされた。きっと探せば再会できるだろう。
イヌは・・・・小さい島国の中心・・・・東京へと落下していく--------------
困ったときには