映画「遺体 明日への十日間」のコミュです。
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映画公式ホームページ http://
映画予告篇 http://
【公式】 映画『遺体 明日への十日間』 特別上映会
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映画『遺体 明日への十日間』特別対談(君塚良一×石井光太)
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公式】映画『遺体 明日への十日間』SPインタビュー【西田敏行】
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作家・石井光太ら、「震災遺体の現実」を語る
【1/4】 http://
【2/4】 http://
【3/4】 http://
【4/4】 http://
本作で西田敏行が演じた主人公の相葉常夫のモデルとなった
釜石市の民生委員・千葉淳さんのインタビュー
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本作で主人公の相葉常夫を演じた西田敏行さんインタビュー
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2011年の東日本大震災で被災した岩手県釜石市の遺体安置所を題材としたルポルタージュ「遺体 -震災、津波の果てに-」を基に、メディアが伝え切れない被災地の真実を描き出したヒューマン・ドラマ。葬儀関係の仕事をしていた主人公を中心に、遺体を家族のもとに帰そうと奮闘する遺体安置所の人々の姿を映し出す。メガホンを取るのは、『踊る大捜査線』シリーズの脚本や『誰も守ってくれない』などで知られる君塚良一。西田敏行が主演を務め、佐藤浩市や佐野史郎など日本を代表する名優たちが共演。東日本大震災の壮絶な様子と共に、遺体安置所の人々を通して日本人の死生観をも映し出す。
ストーリー:東日本大震災の発生直後。定年まで葬儀関係の仕事に就いていた相葉常夫(西田敏行)は、仕事柄遺体に接する機会が多かったことから、遺体安置所でボランティアとして働くことになる。一人一人の遺体に優しく話し掛ける相葉の姿を見て、膨大な遺体に当初は戸惑っていた市職員たちも、一人でも多く遺族のもとに帰してあげたいと奮闘し続ける
スタッフ
監督: 君塚良一
原作: 石井光太
製作: 亀山千広
キャスト
西田敏行
緒形直人
勝地涼
國村隼
酒井若菜
佐藤浩市
佐野史郎
沢村一樹
志田未来
筒井道隆
柳葉敏郎
他
この映画は、東日本大震災で死者・行方不明者合わせて1,000人以上もの犠牲者を出した岩手県釜石市の遺体安置所で、人としての尊厳を守りながら遺体に接し、家族の元へ帰そうと奮闘した人々の知られざる10日間を描いた物語です。
もう、あの日の事は忘れたいという方もいらっしゃると思います。
けれど、決して風化させてはいけないし、辛いけど決して目を背けてはいけない現実がそこにはあります。
この映画は、ノンフィクション作家・石井光太氏の「遺体 震災、津波の果てに」という本を原作に「踊る大捜査線」の脚本で知られる君塚良一氏が映画化しており、その上、西田敏行さんが主演しているので、きっと涙なくしては見られないでしょう。
他にも、緒形直人さん、佐藤浩市さん、佐野史郎さん、沢村一樹さん、筒井道隆さん、柳葉敏郎さんなど、ベテラン俳優陣が脇を固めています。
石井氏が実際に見て取材した現場は、言葉に詰まるほど壮絶なものでした。
遺体を運ぶ市職員や次々に運び込まれる遺体の歯型を調べる歯科医とその助手。
助けを求めて声を上げている方が流されていくのを見ているしかなかった消防団員。火葬か土葬か選択を迫られる市長。
3千の棺を用意を頼まれる葬儀屋。魚に食べられている遺体を収容する海上保安庁の職員。
遺体安置所で読経するお寺の住職。床に敷き詰められた遺体に声をかける元葬儀屋の方。
この遺体安置所の10日間にある「真実」は、どこの報道メディアでも伝える事が出来なかったものでした。
遺体安置所での10日間、被災地の人たちが犠牲者のために何をしたのかを、この映画で私たちは初めて知る事になるでしょう。
映画の中にはないお話なのですが、石井さんが震災を本にした事で、ある出来事が起こっていました。
石井さんの昨年12月のブログから転載します。
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私のもとに一通のメールが届きました。
釜石市に暮らす小野寺さんという30代の男性でした。
そのメールには、「『遺体』の中で津波で死亡したと書かれている赤ちゃんは自分の子供かもしれない」とありました。
大まかに言えば、やりとりした内容は次のようなものでした。
<本文中で書かれている「生後100日で死亡した相太君」は、私の息子だと思います。
本に書かれているように、3月11日、津波が襲ってきた日、妻は生まれたばかりの赤ちゃんを抱えて逃げようとしました。
けれど、途中で妻は津波にのまれて赤ちゃんは手から離れてしまった。そして、母親だけが助かったのです。
私が勤務先から帰ることができたのが翌日でした。
生まれて間もない赤ちゃんが津波にのまれたと聞いて、必死に捜し回りました。
すると、瓦礫の中に、赤ちゃんの遺体を見つけたのです。
私は号泣しながら自分の手で抱き上げ、家で遺体の顔などについた泥をお湯で洗いました。
その後、私は勤務先に行かなければならず、家を離れました。
その間に、自衛隊の方がやってきて、息子の遺体は祖父母とともに安置所に運ばれました。
そして、本文に書いてあるように、医師の小泉先生に検案書を書いてもらい、管理人の千葉さんなどに声をかけてもらったのです。
こうした経緯は、『遺体』に書かれている<相太君>の話とほとんど同じです。
当時、生後間もない赤ちゃんの遺体は、うちの息子以外に安置所にいませんでした。そのことを考えても、<相太君>はうちの子供だと思います。
息子の本当の名前は「雄飛」という名前です。
本のあとがきには、「故人については仮名で記している」と書かれているので、おそらく、「雄飛」を「相太」にしているのだと思います。
ただ、もし本当に私の子供だとしたら、その記録が本に載るのならばありがたいと思っています。
そこで以下のお願いを聞いてくれませんか。
1、仮名ではなく、本名の「雄飛」にしてもらうことは可能でしょうか。
本文中の表記を「雄飛」に直していただけるなら、私たち夫婦にとってこんなに嬉しいことはないです。
2、息子は「生後100日」ではなく、「生後54日」でした。
<抜粋 終わり>
石井さんは検証の後、ご夫妻の希望通り、本文中の仮名を本名に訂正しました。
そして、こう続けています。
★★★
お母さんは、雄飛君をどんなにか守りたかったことでしょう。
津波に流されて、雄飛君が自分の腕から離れてしまった時、どんなことを思ったでしょう。
父親である小野寺さんは、瓦礫の中で自分の息子の遺体を発見した時、どんな気持ちだったでしょう。
その後、何を考えながら赤ちゃんの顔についた汚れをお湯で洗ったのでしょう。
そして、ご夫婦が安置所へ毎日訪れ「助けてあげられなくてごめんね」と謝りつづけた時の気持ちはいかばかりだったでしょう。
小野寺さんから体験談を聞く度に、私は津波の被害を受けた人たちの胸の内を考えました。
小野寺さんだけでなく、被災した人の数だけこうした経験があり、それぞれの苦悩を背負っているのです。
私としては、そうした小さな個人の思いや物語を大切にして記録したいと思い、『遺体』を書き上げました。
おそらく今年の末、そして来年の1周忌には、メディアはある程度大きく津波を取り上げるでしょう。
しかし、それを過ぎてしまえばメディアに津波の映像が登場することは少なくなり、人々の記憶から津波のことは急速に薄れていくはずです。
しかし、忘れないでいただきたいのは、『遺体』で書いたことはすべて事実だということです。
そして、小野寺さんのようなご遺族は他にも何万人とおり、それぞれが小野寺さんのようなつらい過去を背負いながら生きているのです。
その生きている場所は、私たちが暮らしている同じ日本なのです。
私は小野寺さんからメールをいただき、雄飛君の本名を載せてほしいと言われた時、小野寺さんの二つの思いを聞いたような気がしました。
一つが、雄飛君が生きた証を残してあげたいということ。
そして、もう一つが、こうした現実があったことを、多くの人の記憶に知ってもらいたいということでした。
前者はかなえられましたが、後者は定かではありません。
この本がどれだけ多くの方に読んでいただけるかわかりませんし、いつかは絶版になるのが本の宿命です。関心が薄れていけば次第に読まれることも減っていくでしょう。
しかし、もしみなさんが『遺体』あるいはこのブログを読んで何か一つでも感じたことがあれば、それを津波を経験した人たちのためにも、語りついでいただければと願っています。
それが被災した小野寺さんをはじめとした、大勢の人たちの願いをかなえることになるのですから。
<抜粋 終わり>
そして、この記事を載せたオールドボーイさんの昨年のブログ記事に、雄飛君の父親の小野寺さんからコメントが寄せられたのです。
★★★
雄飛の父親です。
石井さんの文章を読んでくださっただけでなく、こうしてブログで雄飛のことを書いてくださり、本当にありがとうございます。
見ず知らずの方に、こうして思いを寄せていただいたということに驚き、感謝しています。
世の中は、すでに震災のことは過去になっている感じさえします。
しかし、私たちの周りには廃墟と化した町があるのが現実です。
震災のことは過去ではなく、現在まで続く現実なんです。
一つだけ知っておいていただきたいのは、本文中の名前を、息子の名前に変えるという件については、石井さん自らご提案下さったということです。
一度世に出した刊行物を、こうして改訂することをご提案下さった石井さんの温かさに、ただただ感謝しています。
★★★
震災の犠牲になられた方々への一番の供養は、私たちが彼らの存在をいつまでも記憶に留めておく事でしょう。
その意味でも、この映画はたくさんの人々に観て欲しいです。
私たちはあの日の事を決して忘れないでこれからも生きていきます。
公式サイトhttp://
映画「遺体 明日への十日間」は、2013年2月23日 全国公開です。
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