動くサイクロプス。
本名: スコット・サマーズ。
2000年後の世界ではスリム・デイスプリング。愛称はサイク、スリム、スコット、スコッティ、ワンアイ (聞いたことないなあ) 。ウルヴァリンはサマーズと名字の方で呼ぶ。…アレックスと一緒のときはどうするんだろうか?
Story:
彼はカナダのアンカレジに生まれた。家族と共に幸せに暮らしていたが少年時代のある日、彼と両親、そして弟アレックスの乗った小型自家用機が事故で墜落した。母親はスコットに只一つのパラシュートを託し、彼は弟を抱えたまま飛び降り生き延びることができた。。…この事故は銀河帝国シャイア軍地球偵察部隊によって仕組まれたものであり、事故で死んだと思われていた両親は彼らに拉致されていたのであった。その後アレックスとも生き別れた彼は、孤児として孤児院に引き取られ孤独な少年時代を送った。しかし十代半ばのあるとき突如ミュータント能力が発動。目から出る強力なビームを止めることができなくなり大混乱した彼だが、事件を感知して現れたプロフェッサーXに助けられそれが縁でX-MEN初代メンバーにリーダー格として参加することになった。生涯の伴侶となるジーン・グレイとはこの時期に (当時二人とも高校生) 出会っている。X-MENとして戦う中、弟アレックスと再会。彼もハボックを名乗りX-MENに参加することとなった。ウルヴァリン・ストーム等が加入しチームが第二期に入って他の一期生が卒業した後も彼は一人チームに残り、引き続きリーダーを務めた。チームメイトにして恋人のジーンは、あるミッションを終え宇宙から帰還する際の事故で超生命体フェニックスと入れ替わったが彼はそれと気付かず、ただ凄まじいパワーを得た彼女が時折示す破壊衝動には不審を感じていた。そしてフェニックスが暴走、ダークフェニックスとなり多くの命を奪った彼女は死を決意し、最愛の彼の目の前で破壊光線を浴びて自決した。”ジーン”を失った彼は悲しみにくれて一時X-MENを離脱し旅に出た。この時期彼は父クリストファーと再会している。
…傷心の彼は故郷を訪れる飛行機の中でジーンそっくりの美女、マデリーン・プリアーと出会った。実は彼女も過去に飛行機事故に遭ったことがあり、同じ原体験を持った彼らは急速に接近し、遂には結婚。二人は後に息子ネイサンをもうけたのであった。時同じくして彼はストームとX-MENリーダーの座を争ったものの彼女に敗北して、チームと決別した。その後ジーンが復活。彼女の復活を機にかつてのオリジナルメンバーが集合し、マグニートーを指導者に迎え変節した (と彼らは考えた) X-MENに代わってプロフェッサーXの夢を継ぐためX-FACTORを結成。スコットも妻子を後に残してこれに参加した。しかし当初は結婚/出産の件をジーンに切り出すことができず悩んだ。
インフェルノ:
家族を捨て戦いの日々に戻った夫に満たされない思いを抱いたマデリーンは、息子をMr.シニスターに奪われ、X-MENの敵につけ狙われ逃亡する日々の中で精神に次第に異常をきたしていた。
その頃ニューヨークには悪魔の魔手が迫っていた。リンボ界 (悪魔の支配する異世界) の悪魔シムはこの世界への侵攻の手始めとしてマンハッタン島を魔界 ”インフェルノ” に変えた。しかし悪魔の軍勢はX-MENらの活躍で一旦は魔界に押し戻された。だが戦いはこれで終わったわけではなかった。悪魔ナスティア (かつてアークエンジェルの旧敵キャメロン・ホッジを不死身の怪物に変えた悪魔) によって堕落させられゴブリン・クイーンとなったマデリーンがインフェルノを制圧したのである。自分がジーンのクローンであったことを知らされた彼女はさらに狂乱し、ハボックを洗脳してゴブリン・プリンスとしてX-MENらと戦わせた。彼女はその魔力でシニスターから息子を奪い返したがネイサンを生け贄とすることで魔界への道を開き、同時に自らの息子を手にかけることで夫への復讐を果たそうとしたがそこにジーンが駆けつけ、二人は激しい精神戦を繰り広げた。結局ジーンが勝利したが、戦いの中で彼女はマデリーンの素性を知ることとなった。ゴブリン・クイーンが死んだ後、ニューミュータンツのマジック (コロッサスの妹) がその持てる魔力を全開して魔界を異界に消し去った。その後サイクロプスはX-MEN本部で災いの元凶たるシニスターと出会い、対決。本部を破壊されながらも彼を撃退したのであった。
…マデリーンの死後、ジーンと彼は再びよりを戻すことになった。しかし間もなく彼はもうひとつの悲劇に遭遇することになった。息子ネイサンが魔神アポカリプスに誘拐されてしまったのである。アポカリプスは自らにサイクロプスの膨大なパワーを供給するための触媒としてネイサンを選んだのだが、そのためにネイサンに植え付けられたテクノ・ウィルスは、彼を蝕んでしまっていたのであった。月面のアポカリプスの基地に辿り着いたX-FACTORは超人類インヒューマンズと手を組み魔神とその軍勢を攻めた。アポカリプスとまみえた彼は、父としての怒りに燃え破壊的なオプティック・ブラストを魔神に浴びせ撃退した。しかし身体が機械化するという奇病に侵された息子ネイサンを治療することができないと知った彼は、ネイサンを救うため現れた未来人アスカニに息子を預けることにした。この時彼はアスカニから「息子と再び出会うことはない」と告げられた。
…その後プロフェッサーXが地球に帰還し、共にシャドウキングとの戦いに参加したことを機に彼もX-MENに復帰し、ブルー (戦闘) チームのリーダーとなった。「エクスキュージョナーズ・ソング」ではケーブル、そして彼を父と呼ぶストライフの間で揺れ動いた彼だが、最後はケーブルの願いを受けて激しく闘う二人を葬り去るボタンを押し、そうして再び息子を失うこととなった。
そのしばらくの後に、彼は皆に祝福されながらジーンと再婚した。彼らは新婚旅行中に突如、魂を未来に召還された。それは未来に消え去った彼らの「娘」レイチェルが仕組んだ計画であった。彼女は未来世界で孤児として育つ境遇に陥ったネイサンに親の愛を与えるために、スコットとジーンを召喚したのであった。スコットはネイサンの養父スリム・デイスプリング (夜明けを意味する) と名乗り妻レッド (ジーン) とともに10年間にわたってネイサンを育て、彼に惜しみない愛を与えた。レイチェルの寿命が尽き、息子との別れのときが迫る中、彼はネイサンに「未来と現在を結ぶ”ケーブル”となれ!」と諭した。…現世に帰還した彼は、ケーブルこそが自分の息子だと知ったのであった。その後「リージョン・クエスト」で世界が崩壊する最中にケーブルに未来世界でのスリムが自分であったことを告白し、二人は正式に親子の名乗りをあげたのであった。「オンスロート」では師父プロフェッサーXを敵に廻すという苦渋の選択を強いられたがチーム中でも真っ先にオンスロートを攻撃し、その意志の強さを見せつけた。「ゼロ・トレランス」事件ではバスチオンに囚われその際胸部にナノテク爆弾を埋め込まれた。新旧X-MENの支援を受け命の危機を脱した彼であったが、その傷を癒すため一時チームを離れることとなった。その後は妻ジーンと共に故郷アラスカに戻って療養の日々を送っていたが、アポカリプスの起こした事件に介入した際、アポカリプスが融合してその能力を吸収しようと図ったX-MAN を守った結果、彼自身がアポカリプスと融合する羽目になってしまった。その後アポカリプス/サイクロプスはX-MENの前から姿を消した…。
身長190cm、体重79kg。
交友関係:
X-MEN及びXチーム全般。息子ケーブル(http://
サマーズ家の人々:
スコット・サマーズ:本人。
クリストファー・サマーズ:父。飛行機事故の際シャイアに囚われた彼と妻キャサリンだったが、彼女は収容所で死亡。シャイアに復讐を誓った彼は収容所を脱走し、宇宙海賊スタージャマーズのリーダー、コルセアとしてシャイアの皇帝ディケンと戦っていた。ウラシマ効果で拉致当時と殆ど変わらない外見を保っている。ディケンの妹リランドラによる現政権には協力的である。ミュータントではないらしい。
キャサリン・サマーズ:母。既に死亡。
アレックス・サマーズ:弟。ハボック (破壊) を名乗る。宇宙線を吸収し両手から強烈なプラズマ・バーストを放つ。幼い頃兄と生き別れになったが再会しX-MENに合流。後にX-FACTORにリーダーとして参加。度々洗脳され、兄の敵として現れることもある。
ジーン・グレイ・サマーズ:妻。X-MENでともに戦う仲間として、妻として、誰よりも深い絆で結ばれている。
マデリーン・プリアー:最初の妻。実はジーンのクローン体。最近復活した。
ネイサン・クリストファー・サマーズ:彼とマデリーンとの間に生まれた息子。後に未来と現在を行き来する戦士、ケーブルとなり父の前に現れる。
ストライフ:シニスターによって未来世界で造られたケーブルのクローン。スコットを父と信じて復讐を誓い、現世に到来した。ケーブルと闘い時間流に呑み込まれたが最近復活した。
X-MAN:異次元世界「エイジ・オブ・アポカリプス」において、かの地のジーンとスコットの遺伝子情報を組み合わせて造られた異次元世界の息子。世界の崩壊とともに現世に出現し、以後X-MENと協力関係を維持している。ケーブル以上の凄まじいパワーを秘めている超能力戦士。
レイチェル・サマーズ:娘?。フェニックス2としてエクスカリバーに参加。未来世界でスコットと ”フェニックス” との間に生まれた (とされる) 娘。この世界でフェニックスが大量虐殺者として記憶されていることを知って汚名を晴らすべく到来した。強力なフェニックス・フォースを有する戦士だったが、ある事情で2000年後の未来に消えた。彼女はそこでアポカリプスを倒すための組織クラン・アスカニを造り、”弟”ネイサンを鍛えると同時に彼に愛を与えるために父母を呼び出した。その後寿命が尽き (100歳を超えていた) 死亡。その際ジーンはフェニックスの名を継ぐことを誓った。このため現世でもスコットと”フェニックス”の子ができる可能性が生じた。彼らの間に娘が生まれ、彼女がジーンの奥深くに眠っているフェニックス・フォースを受け継ぐことで、彼女が真に「この世界にも」存在することとなる…。その場合には彼女は今度はケーブルの妹になるわけだが…。
タイラー・デイスプリング:孫。未来世界でネイサンと妻アリヤとの間に生まれた息子。ネイサン同様強力なサイパワーを備えていたが、ストライフ、後にアポカリプスに洗脳され”二代目アポカリプス”を名乗った。現世に現れた彼はウルヴァリンを配下にするため誘拐し、彼にアダマンチウムの再移植を試みたがウルヴァリンはアダマンチウムを逆流させ、彼はそのままウルヴァリンに殺害された。
アダムX :母キャサリンのクローン体とシャイア帝国の狂える帝王ディケンとの間に生まれた子どもで、広義にはアレックスに次ぐサイクの弟ということになる。Xトリームとも呼ばれる。
能力:
宇宙線を吸収し、両目から発射する光線オプティックブラストが彼の能力である。このブラストは地上最硬の物体、アダマンチウムをも砕くほど強力な破壊力と貫通力、約600mの射程距離を誇るが、彼自身にはこのブラストの発射と威力を制御することができないため、常に専用のルビークォーツ・バイザー を装着する必要がある。 このバイザーはレンズ部がオプティック・ブラストを無効化できる唯一の素材ルビー・クォーツでできていて、バイザー脇の絞りを手動で調節することで光線の射出量と威力を調節することができる。オプティック・ブラストはバイザー無しの状態で最大の破壊力を示すが、あまりにも危険なため日常時でもルビー製のグラスを着用する必要がある。彼の弟ハボックのプラズマ・バーストはジェノーシャの港湾施設を一撃で壊滅させたことがあるらしいが、彼のブラストはそれと互角かより以上の破壊力を持つものと推定される。なお彼のブラストは自身に対しては免疫があり、自分に当たっても効かない。同様にハボックのバーストも彼には効果がない。また妻ジーン・グレイとはサイリンクで常に繋がっており、自身がテレパシー能力を持たないにも関わらず、彼女とだけは常にテレパシーで互いの存在を認識し、会話することができる。加えてX-MENのリーダーとして戦術・戦略を熟知しており、各種装備や機械を自在に使いこなす。
困ったときには