動くアイアンマン。
名称: アンソニー・エドワード”トニー”・スターク 俗称は”シェルヘッド (殻つき頭)”
Story :
トニー・スタークは父ハワードと母マリアの一人息子として生まれた。父は巨大軍需産業スターク工業の社長であったが会社経営の重圧からアルコールに依存することも多かった。横暴な父に怯えたトニーは内向的な少年に育ったがその知的水準は抜きんでたものであり、両親は幼い頃から彼を勉学の道へと歩ませるのであった。トニーはわずか15歳にして名門MIT (マサチューセッツ工科大学) を卒業。財産と才能、端正な容姿を兼ね備えた彼は青春を謳歌した。しかし彼が21歳の時両親が交通事故で死亡するという悲劇が起き、身寄りを失った彼は若くしてスターク工業の社長に就任したのであった。
持ち前の頭脳で様々な新兵器を開発した彼はトニーはベトナム戦争に技術顧問として派遣され新兵器を披露していた際に地雷を踏みつけてしまい、赤軍ゲリラの首領ウォン・チューに囚われた。地雷の破片を心臓に受けて瀕死の重傷を負ったトニーはウォンの要請に従った振りをしながら自らの生命を救い同時にウォンを倒すために個人用のペースメーカー兼パワードスーツの開発を決意した。同じく捕虜になっていた天才物理学者インセン教授の協力を得て (彼はトニーのアーマー起動を保護するために死んだ) ”アイアンマン・アーマード・フライング・スーツ”は完成した。ウォンを倒し帰還した トニーはその素性を隠すためアイアンマンをスターク工業専属のボディーガードとして公表し、一方国家安全保障の意識に目覚めたトニー自身も国際諜報機関シールドの兵器開発等の形で国家のため活躍することとなった (その後アイアンマンはアメリカ最大のヒーローチーム、アベンジャーズもに加入した) 。
しかし精神に弱みを抱えるトニーは社長業とヒーロー稼業の二足のわらじを履くことで溜まった重圧から逃れようとしてアルコール依存症や肝硬変になったり、背中に傷を負ったり会社を乗っ取られたりと散々な目にあった。
友人たちの支援を受けてなんとか立ち直ったものの「オンスロート」直前には未来人 征服者カーンに精神を支配されてしまい、アベンジャーズの敵となってしまった。アベンジャーズは彼を倒すため過去から10年前 (19歳) のスタークを呼び寄せ二人のアイアンマンの激突の結果、若いほうのトニーが生き残った (但し「ヒーローズ・リターン」後はその辺の話は「なかったこと」になったらしい)。
天才故の強烈なエゴの一方で自分がアイアンマンを構成する部品でしかないという劣等感を抱える、性格的にはヒーローとは到底思えないほど歪んだキャラクターである。
29歳、185cm、84kg (アーマー着用時は198cm、193kg)。人工心臓を移植された以後は、プライヴェートはアーマーから解放されている。
交友関係:
アベンジャーズ、フォースワークス等
能力:
アイアンマンの超人的戦闘能力の殆どはそのアーマー、”アイアンマン・アーマード・フライングスーツ”の性能に由来する。
アーマーは金属とカーボンの合成素材で構成されておりその高い耐久力で着用者の身体を完全に保護し高温・低温や宇宙空間や深海・高重力下のような極限状態においてもその活動を維持することができる。アーマーの最大の武器は着用者の腕力を超々人レベルのそれに引き上げることである。その強化された腕力はマーヴル最強級のハルクやソーに次ぐ地球最強レベルのものであろう。
主武装は掌から射出される破壊光線”リパルサーレイ”、胸部の最強兵器”ユニビーム”、全身に張り巡らす”エナジーシールド”、腕部から放出し重力制御で物体を強烈に引き寄せる”トラクタービーム”等。腕部や脚部には追加兵装用ウェポンベイがある。またブーツに内蔵されたタービンジェットを用いての高速飛行が可能。そのまま宇宙空間に進出することすら可能 (大気が尽きるとロケットブースターに切り換える) である。更に最新型のアーマーには透明化機能・隠密行動機能等の特殊機能も追加されている。
なおアーマーには隠密作戦用のステルスアーマー・地中行動用のサブテラニアン・アーマー、対ハルク用のハルクバスター、深海作業用アーマー等の幾つかのバリエーションがある。
以上の性能にキャプテン・アメリカの指導により習得した格闘技術とトニー自身の地球最強級の天才的知能が加わり、その結果マーブル有数の (ある意味”普通の人間として最強”) 強力なヒーローが成立する。
アイアンマンのアーマーについて:
第一層は生体レベルのインプット/アウトプットを行うブルーのインナースーツである。このスーツには全体に配線が張り巡らされておりそれらが着用者の細かな動きを捉えアーマーの動作に反映させる一方、逆にアーマーが受けた衝撃を適度に緩和しつつ着用者の肉体その諸情報を伝達する。頭部には着用者の脳波を受信しアーマーに配置された各種機器を制御するコントローラー、また口部に音声制御用のマイクを付ける。また目には立体視に対応し同時に着用者の眼前にアーマーが受け取る様々な情報を映し出すゴーグルを嵌める。
第二層には衝撃吸収素材の薄いスーツを着用する。
第三層 (アーマーの黄金部分) は着用者のパワーを飛躍的に向上させるモジュールである。このアーマーは同時にエナジー・シールドを形成するジェネレイターを内蔵している。
第四層はアーマーの赤部分である。
両手には手動制御ユニットと主要兵装リパルサーレイ組み込んだガントレット (篭手) を嵌める。脚部には重力制御ユニットとジェット/ロケットブースターを内蔵したブーツユニットを履く。頭部にはゴーグルをさらに包み込んでアーマー各部からの情報を着用者の眼前全ての視野に出力するディスプレイユニットを装着し、次に後頭部を覆うアーマーユニットを嵌めこむ。このアーマーには音声情報入力用ユニットが内臓されている。その後顔面に黄金のマスクを装着する。最後にユニビームや各種装備・ジェネレイターを内蔵した胸部アーマー・腕部アーマー・脚部アーマーを装着して完成。さらに腕部・脚部の増加兵装用ウェポンベイに特殊兵器やユニットを追加装備することもある。