パラダイスの夕暮れ
Shadows in Paradise
('86/フィンランド/カラー/80分)
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ヘルシンキでゴミ回収の仕事をするニカンデルは
独立の道も経たれバーで荒れて捕まった先で会った
無職のメラルティンを死んだ相棒の代わりに仕事を紹介する。
立ち寄ったスーパーの
レジ係イロナとのデートも失敗し絶望するが
イロナはクビになり、その腹いせに金庫を盗む。
二人は車で郊外へと向かい、金庫を返すためスーパーへと戻る。
二人は同居をはじめるが、彼らの心は少しずつすれ違っていく。
人通りの少ないヘルシンキの朝を走るゴミ清掃車。
岸を削り取る波。そして名もない安ホテルでの男と女。
物語は、この都会で生きるゴミ収集の運転手と
スーパーマーケットのレジ係のラブストーリーを淡々と映し出す。
この無機質でどこか傍若無人な映像に
アキ・カウリスマキは人生の敗北者を、愛を、
そして人間の尊厳とプライドを映し出す。
しかしその一方で、都会人のメランコリーを
デフォルメされた映像センスで遊ぶことも忘れない。
デビュー作から3作目、
1作ごとにがらりと作風を変えその鬼才ぶりを
いかんなく発揮したアキ・カウリスマキ監督の初期の傑作。
(トータル・カウリスマキDVD-BOX説明文より)
UPLINK 特設ページ
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監督/脚本:アキ・カウリスマキ
製作:ミカ・カウリスマキ
撮影:ティモ・サルミネン
出演:マッティ・ペロンパー
カティ・オウティネン
サカリ・クオスマネン
エスコ・ニッカリ
美術:ベルッティ・ヒルカモ
録音:ヨウコ・ルッメ
編集:ライヤ・タルビオ
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フィンランド・ジェシ賞最優秀作品賞
カンヌ映画祭監督週間出品
モスクワ映画祭正式出品
東京国際映画祭正式出品
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●『浮き雲』は『パラダイスの夕暮れ』の続編的な物語である
○劇中、ホテルのフロントの男性はカウリスマキ本人である
●『パラダイスの夕暮れ』『真夜中の虹』『マッチ工場の少女』の
3作品は『敗者三部作』と呼ばれている
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