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仙人・仙女コミュの健康寿命を伸ばそう

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平均寿命と健康寿命

平成12年6月、WHO(世界保健機構)は日本の「健康寿命」は世界一であると発表しました。これは世界191ヵ国のそれぞれの健康状態を調査して報告したものです。もちろん、日本の「平均寿命」は世界一でした。

日本の平均寿命 80.9歳(世界一)
男性 77.6歳(世界一)
女性 84.3歳(世界一)

日本の健康寿命 74.5歳
男性 71.9歳
女性 77.2歳

東北大学 辻一郎医博は健康寿命とは次の7項目を満たすものといいます。

1.自分は健康であると自覚している。
2.労働・仕事・社会参加ができる。
3.起きる・排便・排尿・洗面・食事など日常の基本的な行動ができる。
4.買い物・電話・お金の勘定ができる。
5.移動に差し支えない。
6.知的機能・認知機能に障害がない。
7.病院や施設に入っていない。

問題は平均寿命と健康寿命との間に差があるということです。
この差は寝たきりとか他人の介護を受けている年数(障害の年月)を意味するからです。

男 性 77.6歳(平均寿命) 71.9歳(健康寿命) 5.7年(差)
女 性 84.3歳(平均寿命) 77.2歳(健康寿命) 7.1年(差)

健康寿命が長く、この差(障害の年月)が小さくなるほどその人は豊で生き生きとした人生を送ることができるといえます。

2.健康寿命を伸ばすもの

東京都老人総合研究所で65歳以上の724人について、6年間追跡調査をしたところ、死亡者は122人(16.9%)でした。
そして、男女それぞれ次のとおりでした。
男 性 64人(22.1%)
女 性 58人(13.3%)

男性は加齢による老化が死亡原因だと考えられました。
しかし、女性ではまだ老化はさほどではないのに死亡しているのが目立っていました。そして、その多くは生活習慣病とされる糖尿病や心臓病などの慢性疾患が原因となっていたのです。

また、栄養状態をあらわす総タンパクや総コレステロール値が低かったそうです。

死亡した男女に共通するものとして次のものがありました。
1.歩行速度が遅い人
2.歩幅の狭い人
3.握力の弱い人
4.開眼片足立ち時間の短い人
5.やせの目立った人

健康寿命を伸ばすためには、まず歩くことです。歩くことは脚力維持、循環器系(全身持久力)の強化、そして脳の血流を増やします。

秋田県南外村の65歳以上のほぼ全住民約750人の追跡調査でも次のように歩くことの大切さを示しています。

調査では「歩くスピードが同年代の上位に入っているグループと最下位グループを比較すると後者の4年間の死亡率は約6倍だった」と報告していました。

3.高齢者の年齢別体力
以下、京都府立医科大学調べによります。

★男・握力(キロ)
60〜69歳33.9
70〜79歳31.3
80〜89歳30.8
★女・握力(キロ)
60〜69歳22.2
70〜79歳21.3
80〜89歳18.2

★男・歩幅(センチ)
60〜69歳67
70〜79歳66
80〜89歳57
★女・歩幅(センチ)
60〜69歳63
70〜79歳59
80〜89歳54

★男・開眼片足立ち(秒)
60〜69歳93.3
70〜79歳42.3
80〜89歳19.4
★女・開眼片足立ち(秒)
60〜69歳51.7
70〜79歳36.3
80〜89歳16.9

年をとっても使えば使うほど強くなるのが筋肉、逆に使わなければ使わないほど弱くなるのが筋肉です。筋肉は使わないのがいちばん恐ろしい。廃用性萎縮になるからです。

「筋肉を使わないと筋力は1日に3〜6%の割合で低下する。1ヶ月まったく使わないと筋肉は50%低下する」と元東京老人総合研究所疫学部長の松崎俊久医博は述べています。

また、年とともに筋力以上に低下するのがバランス能力です。60歳ではピーク時の20%までに低下する。

健康寿命にとって最も大切な体力は結局
1.握力、
2.脚力、
3.バランス能力になるようです。

握力が強いことは長寿の条件ともいえます。アメリカ国立衛生研究所の報告(1999年)でも「握力の強さは老化の程度を高い確率で判定できる」としています。

菅野光男医博は「何でも握る習慣をつけることだ。そして朝昼晩グーパー、グーパーと手でこぶしを作ったり聞いたり10回ずつするとよい」と手握りをすすめます。

脚力は太もも(大腿四頭筋)の強化からです。高齢になって膝を曲げたまま足を引きずって歩いたり、転倒しやすくなるのも大腿四頭筋が衰えることも原因。

椅子に座って片足をゆっくり持ち上げ、少し止め、ゆっくりおろす運動、あるいは階段の昇り降り、スクワットなど大腿四頭筋を強くすることは健康寿命のために大切です。

片足立ちテストはバランス能力をテストするものです。

バランス能力は立った姿勢をそのまま保ったり、歩行の際にブレたり、ヨロケたり、転倒を防ぐために重要な能力です。

とりあえず、開眼片足立ち時間を60歳代で60秒以上、70歳代で45秒以上、80歳代で30秒以上を目標としましょう。

専門家によればヨガ、太極拳、水泳、ダンスなど何でもよい。週1回行うことを続けておれば、からだは柔軟になり、バランス能力も向上するといいます。

★以上、平成12年のデータによりました。


平成24年の平均寿命と健康寿命は次のようになっています。 ⇐は平成12年の記録。

平均寿命が延びて、健康寿命が短くなり、その差が広がっています。

【平均寿命】
男性 79.55歳 ⇐77,6歳
女性 86.30歳 ⇐84,3歳

【健康寿命】
男性 70.42歳 ⇐71,9歳
女性 73.62歳 ⇐77,2歳

【平均寿命と健康寿命の差】
男性   9.13年 ⇐5,7歳
女性  12.68年 ⇐7,1歳

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