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Marie Laurencinコミュの初めて観たローランサンの世界

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1920年代に活躍したパリを代表する画匠マー・ローランサンの
美術展でその軌跡に触れた、初めての閲覧だった。

水彩のように描かれる淡い色彩に女性美を強調するが如くの白を基調として
唇や桜色の頬など薄紅を対比させた技巧は卓越した観照洞察力と美的転化
への天才的表現力を併せ持っていると言えよう。

その画風から浮かび上がる繊細で物寂しそうな表情は多くの女性達から
圧倒的な人気を誇る由縁でもあるのだろう。

複雑に交錯する様々な心理的葛藤に苦悩するメランコリーで物憂げな
女性像に自らの人生観を投影させるかのように・・・。

しかし展示の多くは白を全面に基調としており正直第一印象は「生気」を
極力抑えているようで、そこからは「陰陽の対比」からしてもパワフルに
活動的な現代女性像とは程遠いものを感じる。

だからこそ控えめ、奥ゆかしさなどの女性的理想像への尊厳と賛美として
追い求める、現代にこそ尚一層の好評を博して止まないのかもしれない。


最接近して筆のタッチや絵の具の塗り重ねの仕方を充分に味わい堪能する
事ができた、また少し距離を置いて眺めて見る。
開口一番「不思議だなあ・・・?」であった。
その後何度も呟きながら見ていた。実に不思議な感覚であった。

ミレーやコローのような写実主義でも無くゴッホの様な荒々しいタッチ
でも無い、また同じ淡い情景を彷彿とさせる名画「日の出」のようなモネ
とも全く違う。

一見は人物と背景との境界線の区切り方、顔や手指の輪郭の描き方、
バラの花びらや髪の毛の水彩画的ボカシ方などは大雑把で決して緻密な
技法でも無く素人の小生でも描けるかの様に錯覚を覚えたのだが。

一言で言うなら、やはり「女性」なのだ、男には決して描けないタッチで
あると確信した。

昔、油絵を描いていた事があったが絵を本格的に勉強した訳でも無く
専門的用語や絵画技法も知らぬど素人が初めて観たローランサンについて
これだけ論じられる事自体がやはりローランサンの魅力であり魔力なのだ
ろう。
不思議な感覚であった・・・。

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