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カトリック学校教師コミュのカトリック学校1<第2バチカン公会議>

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私の(社会的な)アイデンティティ。それは『カトリック学校教師』である。

1986年の大学卒業以来,途中2回学校を変わったが,一貫してカトリック学校の教壇に立ち続けている。尤も途中1年間は非常勤講師であったため,同時にプロテスタントのキリスト教主義学校や無宗教の学校の教壇にも立った。

さて,カトリック学校とは何か?

それはもちろんイエス・キリストの生誕に原点を置いた学校である。キリストの生誕を記念し,思いを新たにするためにも,カトリック学校について,今日から数回書いてみたい。

今回は,かつての勤務校の研究紀要に執筆した拙論から引用する。

<第2バチカン公会議>

 カトリック学校とは何かという問いに答えるには,イエス・キリストに依る他はない。その「キリストのからだ」(1)である教会は,第2バチカン公会議(1962年〜1965年)において,『キリスト教的教育に関する宣言』(“Gravissimum educationis ”)を出した。その中で,「カトリック系学校の固有の使命は,学校内に自由と愛の福音的精神に満たされた学校共同体のふんい気をつくること,青少年が自分の人格を発展させると同時に,洗礼によって新しい被造物となった青少年は新しい被造物として成長するように助けること,また生徒が世界,生活,人間について徐々に習得する知識が信仰に照らされるように,人類の全文化を究極的に救いの知らせに秩序づけることである。こうしてカトリック系の学校は,進歩する時代の状況に対して開放的態度をとりながら,地上の社会の福祉を効果的に促進させるよう生徒を教育し,かれらが神の国の拡張のために奉仕するよう準備させる。それは,生徒が模範的および使徒的生活の実践により,人間社会にとって,いわば救いのパン種となるためである。したがって,カトリック系の学校は,神の民の使命を果たすうえに大いに貢献し,教会と人間社会相互間の利益のため両者の対話に役立つことができ,そのために現代の状況のもとでもきわめて重大な義務を有している。」(2)と宣言している。信者の生徒も教職も少数である日本のカトリック学校にこの内容がどれだけの意味を持つものかと思うが,宣言は,カトリック学校の多様性にも言及し,「なんらかの意味で教会に依存している学校はすべて,カトリック系の学校のこの理想像にできるだけ合致しなければならないが,一方またカトリック系の学校は地域的な事情に従って種々の形態を取り入れることができる。実際,教会は,特に新しい教会の地区において,カトリック信者でない生徒をも在学させているカトリック系の学校を高く評価している」(3)と続けている。とすれば,日本のカトリック学校は最も高く評価される部類に属するであろう。日本のカトリック学校は,殊に首都圏を中心に,偏差値の高い生徒を集めるというカトリックとは無関係な地域的な事情に大きく依存している。


(1)新約聖書『エフェソの信徒への手紙』1:23,4:12。『コリントの信徒への手紙一』12:27。『コロサイの信徒への手紙』1:18,1:24,2:19
(2)南山大学監修『第2バチカン公会議公文書全集』(1986 サンパウロ)の中の『キリスト教的教育に関する宣言』P.188〜189
(3)同P.190

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