[mixi]アーサー王関係書籍～ - アーサー王伝説

[110] mixiユーザー 09月18日 13:50

＞つきよさん
カメですが…
『アーサー王ここに眠る』すばらしくよかったです。
ここ数年のpop作品では1番かな。

ただし、アーサーがサイテー男なので初心者向けではないです（笑）
欧米のように元ネタがデフォとして定着してれば、問題ないのですが、日本では確実に読者を選ぶ本。
文体は読みやすいし（井辻さんの訳だし）本文部分のデザインも凝ってて本好きなら、保存欲そそられる本なんだけど、最初にこの本でアーサー物に入るとイメージがゆがみます（笑）コーンウェルの「小説アーサー王」でランスのイメージがゆがむようなかんじ。

荒廃した世界で伝説が作られていく過程を、伝説メーカーマーリンとその弟子の少女の側から画いた物語です。エクスカリバーの出現をマーリンが舞台設定してお膳立てしたり、今に伝わる一つ一つのエピソードの元ネタを丁寧に書いています。
人が真実より物語を望み、切実に物語が必要とされた時代の物語です。

あと、この本ケイ兄さんがいい男です。頭がよくて時にマーリンの共犯者、家族思いで、弱い立場のものにも親切、しかも地に足が着いていて実際的。こうゆう人が王になってればねーという人でした。

[111] mixiユーザー 09月18日 14:13

最近気が付いたのですが…
ラヤモンのブルートの訳が出てます。

ブルート―十三世紀初頭に書かれた英国史
http://www.amazon.co.jp/dp/4271114367
ラヤモン (著), 大槻博 (翻訳) 大阪教育図書

なんと発売2007年！
なんでかタイトルにも内容紹介にも「アーサー王」の文字がないので、検索に引っかからないorz　という極悪仕様です。
出版社何考えてんだ？　マニアしか買わん本なのに（笑）
アマゾンまだ在庫アリです。

買ったけど時間なくてまだ読んでません＾＾；
ちなみのカバーのセンスが悪いです…。デジタルで色塗ってみましたーくらいのちょー安っぽい表紙--；

＞べべさん
マーリンの生涯　中世ラテン叙事詩
http://www.amazon.co.jp/dp/4888964203
これですね。
早速ポチしました。南雲堂はいろいろ出してくれてありがたいです。（高いけど＾＾；）カバーのセンスも良いし。

[113] mixiユーザー 09月18日 20:26

＞きら☆さん

＞アーサー王伝説へのキリスト教の影響についての参考文献は何が望ましいでしょうか？

とのことですが、
●『ケルト神話と中世騎士物語　「他界」への旅と冒険』（中公新書）
　　田中仁彦；著

http://www.amazon.co.jp/dp/4121012542

あたりはいかがでしょうか。
探されている内容が内容だけに、どうしても専門的になってしまいますが
キリスト教が与えた影響ということでしたらテーマにあっていると思います。
また、この本はケルト神話の抜粋もありますし、
サトクリフのエピソードと照合もしやすいと思います。

他には『マビノギオン』と読み比べて「肌で感じる」という方法もありますが
マニアックなのでオススメはしません（笑）
が、個人的に好きな本なので一応データも書いておきます。
マビノギオンは他にも出版されていますが、僕は井辻先生の本をお薦めします。
アラン・リー氏の挿画も美しくてよいです。

●「シャーロット・ゲスト版　マビノギオン　ケルト神話物語」（原書房）
　　シャーロット・ゲスト　／　井辻朱美；訳　／　アラン・リー；挿画

http://www.amazon.co.jp/dp/4562037156

[114] mixiユーザー 09月18日 20:32

＞ヒカゲさん

URLまでつけて、ご紹介ありがとうございます。
『ケルト神話と中世騎士物語』は気にかかってはいたのですが、
ケルトを調べるわけではないし・・・と思っていましたが
比較対照して調べるにはよさそうですね。
早速読んでみたいと思います。

『マギノビオン』は個人的にとても興味があるのですが、
今は評論集完成期間に間に合わせないといけないので
またゆっくり読んでみたいです。

本当にありがとうございました。

ところで、どなたか
『中世アーサー王物語群におけるアリマタヤのヨセフ像の形成』
をお読みになった方はいらっしゃいますか？
検索していて見つけたのですが、なんだか専門的な香りが・・・。
読んだことのある方がいらっしゃれば、感想を聞かせていただけると助かります。

[115] mixiユーザー 09月19日 01:53

＞ブルート―十三世紀初頭に書かれた英国史
http://www.amazon.co.jp/dp/4271114367
ラヤモン (著), 大槻博 (翻訳) 大阪教育図書

あら、そういや出ていませんでしたね。『ブリタニア列王伝』購入後にこの訳の存在を知って購入した口です。
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/30696824
↑
私は以前こちらで購入しました。こっちも在庫がまだありそうです。

[116] mixiユーザー 09月19日 02:11

原書房の『図説アーサー王伝説事典』、復刊というか増刷がありました。
現在、新刊で購入可能です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4562042443/

[117] mixiユーザー 09月19日 02:21

きら☆さん：

『ケルト神話と中世騎士物語』は既に出ているようですので、アンヌ・ベルトゥロの『アーサー王伝説』（創元社）をお勧めしておきます。
　なお、『マビノギオン』を読まれるならば、シャーロット・ゲスト版も良いのですが、「評論」ということであればむしろウェールズ語からの直訳であり、注釈も充実しているJULA出版局のものにあたった方が良いかと思います。

[118] mixiユーザー 09月19日 02:38

　なお、『ケルト神話と中世騎士物語』はそれなりに面白いのですが、「あれ、そこを断言しちゃっていいの？」と疑問に思われる箇所が多々ありますので、そのまま鵜呑みにするのはちょっと……というのが正直なところです。
「アーサー王伝説へのキリスト教の影響」は結構、ややこしいテーマですので、それなりの数の研究書にあたっておかないと、さわりの部分だけ理解した気になっていて、実は盛大な勘違いだった－－ということになりかねませんのでご注意くださいませ。

[119] mixiユーザー 09月19日 21:57

＞墨東邸主人さん
『アーサー王伝説』ですね。ありがとうございます！是非読んでみます。
そうですね、確かにテーマが相当ややこしいですよね・・・。
あまり深入りできるほど時間もスペースもないのですが、
盛大な勘違いをしないようなるべく研究書に当たってみます。
マギノギオンについても貴重なアドバイスありがとうございます。

[120] mixiユーザー 09月19日 22:52

『ケルト神話と中世騎士物語』はアーサー物以外の前半のが実はおもしろいです。

＞「あれ、そこを断言しちゃっていいの？」と疑問に思われる箇所が多々ありますので
これはわたしも感じました。
アーサー部分は、新書という枠組みで書くならこれくらいすっきり書かないといけないかなー、と思いましたが、ユング心理学系（たぶん）の解釈によりすぎてしまったように感じました。女性と異界の象徴性とか、かなり男性側からの読み方にかたよってないかなーと。
本自体はおもしろいし、新書なので安いしオススメです＾＾

＞きら☆さん
青山先生の「グラストンベリ修道院歴史と伝説」はどうでしょうか？
http://www.amazon.co.jp/dp/4634642107
グラストンベリに特化してますが、修道院と伝説の関わりの本です。
値段が高いので図書館向き＾＾；

『中世アーサー王物語群におけるアリマタヤのヨセフ像の形成』
ああ～、この本は未入手です。
横山安由美先生は仏文の先生なので流布本系の研究書だと思います。
この辺りまでいくと、キリスト教全般の影響というより個別作品の話になってくるかと。

大枠を押さえたいなら、創元の知の再発見双書『アーサー王伝説』アンヌ・ベルトゥロは良い本ですね。
http://www.amazon.co.jp/dp/4422211315

[121] mixiユーザー 09月19日 23:42

＞みん　さん

＞グラストンベリに特化してますが、修道院と伝説の関わりの本です。

確かに面白い本でしたね。ただ、グランストンベリ修道院のアーサー王伝説への依存が、アリマテヤのヨセフや聖人伝説のおまけのようにも感じてしまうところもあって、その辺が「まぁ、こんなものなのかな」と思うところでもありました。
アーサー王伝説へのキリスト教の影響というより、中世修道会の、伝説に依存した権威付けの歴史として必読の本ですね(^^)。

[122] mixiユーザー 09月20日 22:55

＞みんさん
なるほど、『キリスト教徒中世騎士物語』は面白い反面若干偏りがあるんですね。
気をつけて読みたいと思います。
新しい本の紹介もありがとうございます。
『グラストンベリ修道院　歴史と神話』は大学の図書館にあるようなので、読んでみようと思います。
『中世アーサー王物語群におけるアリマタヤのヨセフ像の形成』についての情報もありがとうございます。
やはり私の手に負える本ではなさそうですね(＾－＾；)

＞べべさん
『グラストンベリ修道院　歴史と神話』についての追加情報ありがとうございます。
なるほど、中世修道会の建機付けとの関連ですか。
アリマタヤのヨセフについても少し調べたいので、参照してみます。
ありがとうございます。

[123] mixiユーザー 10月01日 20:19

『アーサー王ここに眠る』読み始めました。今、三分の一ちょっとです。
面白いですね！予備知識がある者には、先が気になるハラハラ感あるのでは。
バーナード・コーンウェルのシリーズと時代感が近いですね。

みんさんが「アーサーがサイテー男」とおっしゃるので、覚悟して読みましたが、今のところサイテーってほどでもないかなあ。野蛮で、洗練された宮廷の王とは程遠いですが。これからサイテーになるのかしら（笑）

[124] mixiユーザー 10月05日 20:40

『アーサー王ここに眠る』読み終わりました。
これはたしかにおススメ本です。

主人公の少女の設定も、現実にはなさそうで、でもあるかもしれない、
アーサー王伝説の語り手としてふさわしく素晴らしいです。
今に知られるアーサー王のエピソードを、あれもこれもと盛り込んだりしないところも自然でいいですね。
物語についての物語として流れてゆく、ラストに近づくにつれてより引き込まれていく感じ、もっと長い間読んでひたっていたかったです。

[125] mixiユーザー 10月06日 13:41

＞つきよさん
よかったでしょーｗｗ
つくりが丁寧ですよね。

アーサー、宮廷風物語の洗練もないし、永遠の王のような悩みながら前進する選ばれたものの苦悩なんてのもないのだけど、魅力的ではあるんですよね。
男達が付いて行く気持ちはすごくわかる。火傷するのわかっていても女が引かれるのも（笑）
ホモソーシャルな世界への憧れと、そのダメなとこを少女と少年、両方から描いているのがわたしのツボでした。

こうゆうキャラクターって男性にはどう写るんでしょう？
男性の感想も聞いてみたいです。

[126] mixiユーザー 10月27日 07:37

アーサー王映画のトピックでも紹介されている『魔術師マーリン』、ノヴェライズが出ましたね。

『魔術師マーリン』1　サイモン・フォワード／杉田七重訳、角川文庫

このアーサーとマーリンの関係も、結構面白いと思います。

[127] mixiユーザー 12月08日 00:48

今晩は。完全に幽霊メンバーのベルです。
さっきセブンネットショッピングで見つけました。
大人の絵本だそうですが。

『シャロットの姫　詩の絵本』

著者/訳者
アルフレッド・テニスン／詩　ジュヌヴィエーヴ・コテ／絵　長井芳子／訳

出版社名　バベルプレス

発行年月　2009年10月

販売価格　￥1,365

ISBN　978-4-89449-088-8

本の内容

呪いのために外を見ることもなかわず塔にこもり機を織り続けるシャロットの姫　ある日、鏡に映ったランスロット卿に一目で恋した姫の運命は…。１９世紀の詩人アルフレッド・テニスンの幻想的で神秘的な「愛と死の物語」を綴る、詩。その独特の歌うようなリズムそのままに訳された美しい詩はジュヌヴィエーヴ・コテの繊細で優美な絵とともにアーサー王伝説の時代を魔法のように現代に蘇らせる。

もうどなたかお持ちかな…？
冒険できる値段かなと思ったので、とりあえずポチしてみました。
1週間以内には手元に届くかと思います…ドキドキ。

[128] mixiユーザー 12月11日 20:10

『シャロットの姫　詩の絵本』、検索してみたら
出版社サイトに宣伝動画がありました。
ちょっとですが、絵も見られます。

http://www.egaiasyoten.com/ehon/syaroto.htm

ベルさん、お手元に届いたら感想聞かせてくださいね。

[129] mixiユーザー 12月15日 21:30

こんな本が出ていました。

専修大学社会知性開発研究センター/言語・文化研究センター叢書
[４]サー・ガウェインと緑の騎士
池上忠弘訳
A5判定価 3,570円（税込）['09] ISBN978-4-88125-223-9
http://www.sendai-sentyuri.co.jp/sup/books/n01_ha.html

訳者は『ガウェインとア－サ－王伝説』の著者です。今年の7月発行とのことですが、今まで見た記憶がありません。購入したのは神戸のジュンクなのですが、ジュンク堂のサイトから検索しても、Amazonで検索しても出て来ない、専修大学出版局のサイトには記載があるという、妙な本です。
7andYにはありました。
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102739220/subno/1

『緑の騎士』の訳が一つ増えるのはめでたいことではあります。

『シャロット姫』立ち読みしましたが、イラストは、時代を「現代」に書き換えて描いていますね。好き嫌いが分かれると思います。

[130] mixiユーザー 01月05日 00:18

『魔術師マーリン』の三冊目が出ました。

『魔術師マーリン　3　ニムエの徴』ジェイソン・ロボリク／杉田七重、角川文庫

今回、ついにニムエが登場です。そして、もう一人、面白い人間が登場します。
キャメロット宮廷の、記録管理官なのですが、名前がジェフリー・オヴ・モンマス。
まさかこの人物がアーサー王のドラマに登場するとは......。

[131] mixiユーザー 01月05日 09:45

> べべさん

私も?からずっと読んでいます。アーサー王本編とは違いますが、これはこれでとても面白いですよね

?も一気に読んじゃいました

益々続きが楽しみです

[132] mixiユーザー 05月05日 00:14

こんな本が出ていました。

『図説聖杯伝説』マルコム・ゴドウィン／平野加代子・和田敦子訳、原書房 \5040

http://www.harashobo.co.jp/soon/index.html#1
「聖杯とは何か？　ケルトの伝説の大釜？　それとも最後の晩餐で使われた杯？　磔刑のキリストが流した血を受けた器？――不思議にみち、いかようにも解釈できる物語でありながら、いや、そうであるがゆえに、聖杯伝説に秘められた魔力は、西欧のいかなる神話にもまして、今なおいきいきと生き続けている、象徴性がこれほど豊かで、意味するものも多種多様であり、時には矛盾しているような神話は他に例を見ない。不思議と神秘にみちた聖杯の物語の起源をたどり、物語が生み出された中世ヨーロッパの時代精神を再現し、伝説に秘められた今日的意味を解き明かす、大いなる探索の旅路へ！」

と、こんな本です。訳者の後書きを読む限り、誤りや強引な部分もあるようなので、値段が値段ということもあり、購入見合わせ中です(^^;

[133] mixiユーザー 05月09日 11:41

角川の『魔術師マーリン』、放映終了とともに止まってしまいましたね。
いつ再開されるものやら......

[134] mixiユーザー 05月13日 19:55

【マニア向け】
『湖の騎士ランツェレト』ウルリヒ・フォン・ツァツィクホーフェン／平尾浩三訳、同学社
http://www.amazon.co.jp/dp/4810202240/

ドイツ版、間男しないランスロットの邦訳が、ついに出ました。

これで、ドイツのアーサー王関連は
『トリスタンとイゾルデ』
『パルチヴァール』
『ハルトマン作品集』
『コンラート作品集』
『湖の騎士ランツェレト』
と、主だったところが一通り訳されたと見て良いのでしょうか。

[135] mixiユーザー 05月13日 22:35

ドイツといえば、こういうのもありましたね。

【マニア向け】
『トリストラントとイザルデ　ドイツ民衆本の世界第6巻』小竹澄栄訳、国書刊行会

民衆本版のトリスタンです。

[137] mixiユーザー 03月12日 07:25

こんな本が出ました。

『アーサー王伝説: ７つの絵物語』ロザリンド･カーヴェン／山本史郎訳　原書房　\2,520

「物語の名手が、何百年も読者をとりこにしてきたアーサー王伝説の魅力的な物語を、中世のオリジナルにもとづいて描く。
宮廷風恋愛、騎士の冒険、ユーモアと魔法の世界が、豊かに織りなされている。
さらに｢物語の解説｣でアーサー王伝説の背景が詳しく描かれているのが魅力｡図版多数」

とのことです。私は解説（本文が約200ページなのに対して、解説が約100ページ）と挿絵目当てで買いました。

[138] mixiユーザー 05月20日 22:05

最近入手した本をご紹介します。

『アーサー王の物語』
グザヴィエ・ド・ラングレ著飯田達夫訳油彩画技術修復研究所　刊　\2100

著者は画家で文学者、訳者は絵画修復家。訳者は芸大生時代に仏へ著者に教えを請いに行ったそうです。師の死後、師の恩に報いるため翻訳されたのがこの本というわけなので、オリジナルの体裁を尊重したデザインとなっています。本文も横書き。各話の頭には飾り文字が配されています。
基本的に古典の物語群の翻案で、全体の話の流れはごくオーソドックスですが、その翻案部分には独自のセンスが感じられ、ベテラン・アーサリアンでも「同じ話を何度も読んでいる」感じは薄いのではないでしょうか。
一巻を読み終わったところですが、マーリンがヴィヴィアンの誘惑に耐えられない様など、心理描写の追加はそこそこなわりにリアルになっており、現代的な小説に近い味わいです。

問題は全五巻なのに2008年に二巻が出てから絶えていること。
面白いので、このままラストまで読みたいものですが……。

油彩画技術修復研究所のサイト
http://www.irtrp.info/

に入手方法があります。私はそこから注文しましたが、紀伊国屋bookwebで「在庫なし・お取り寄せ」表示になっていたので、そこから取り寄せられるかもしれません。

[139] mixiユーザー 06月18日 01:42

平凡社新書から、以下の本が出ました。

『トリスタン伝説とワーグナー』石川栄作　\924
http://www.amazon.co.jp/dp/458285687X/

ベルールとトマの二つの系譜から、アイルハルトやゴットフリートの詳細な解説、アーサー王伝説への融合（マロリーにおいて、どう話が変わったか）、ベディエの再話にワーグナーの楽劇、そして映画まで、トリスタン伝説の系譜と発展がよく解る本です。
マロリーにも一章割いてはいますが、全体の中では、割合が小さいです。

[140] mixiユーザー 09月03日 14:34

白水社からアーサー王関連も入った本が出ます。
http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=08320
『フランス中世文学名作選』松原秀一、天沢　退二郎、原野昇編／篠田勝英、鈴木覺、瀬戸直彦、福本直之、細川哲士、横山安由美訳
税込価格： 6510円 (本体価格6200円)
ISBN ： 978-4-560-08320-8

収録作の中に
ヴァース『アーサー王の生涯』（原野昇訳）
ロベール・ド・ボロン『聖杯由来の物語』（横山安由美訳）

ヴァースは『ブリュ物語』からアーサー王の伝記の部分を訳出したものでしょう。
全訳でないにせよジェフリー・オブ・モンマス、ヴァース、ラヤモンと、初期のアーサー伝が揃ったことになります。

[141] mixiユーザー 05月30日 06:44

7月10日、講談社学術文庫から

ロベール・ド・ボロン『西洋中世奇譚集成魔術師マーリン』
（講談社学術文庫）

最近、西洋中世奇譚集成のシリーズが絶えてるなと思っていたのですが、なんとロベール・ド・ボロンです。
詳細はまだ判りません。
http://www.green.dti.ne.jp/ed-fuji/topics.html

[142] mixiユーザー 05月29日 16:57

『アーサーの甥ガウェインの成長記――中世ラテン騎士物語』瀬谷幸男訳　論創社
わずか99ページで値段は2700円（！）

これはフランスでひどい人間へと扱いの変わる前のガウェイン譚です。

「ガウェインの誕生と若き日のアイデンティティ確立の冒険譚!婚外子として生まれ、漁師に拾われ養われた「名無しの少年」から「外衣の騎士」に栄達し、ローマ皇帝の命により聖都エルサレムを異教徒から解放する。そしてアーサー王の宮廷で偉勲を樹て、遂に王の甥「ガウェイン」たる我が身を知るに至る、一種の“貴種流離譚”。原典より本邦初訳! 」
（内容紹介）

http://www.amazon.co.jp/dp/484601522X/

値段が値段なので好きな人はどうぞ、ということになりましょうが、貴重な翻訳ではあります。

[143] mixiユーザー 02月06日 18:29

※物語を読み進めながら、「アーサー王伝説」についてほぼほぼ網羅して学べる小説

『マジポン・ハンティング～聖剣エクスカリバーと新生円卓の騎士団～』
http://ncode.syosetu.com/n8068ds/

☆アーサリアンはもちろん、アーサー王伝説について知りたい方にもおススメ！
　魔法の剣が出てきますが、現実にあってもおかしくないようなファンタジー＆ミステリー小説。騎士物語のようなラブロマンスもあり。
　また、アーサー王や円卓の騎士達の実在のモデル～エクスカリバーの正体、物語の聖地、アーサー王文学史なんかまで、ほぼすべてのアーサー王伝説を網羅する参考書のような作品にもなっております。
　アーサー王の聖地巡りにも使えるｗ。
　小説を読みながら、アーサー王伝説についてかなり詳しくなれます♪

（あらすじ）
　円卓の騎士ベディヴィエール卿の末裔と称する貴族の家に所蔵されていた「伝エクスカリバー」とされる剣を巡り、マジック・ウェポン（魔術武器）を専門に狙う盗賊とルパンに憧れるフランス人女怪盗、そして「円卓の騎士団」を名乗る謎の甲冑集団が争奪戦を繰り広げるお話。さらに詐欺師とインターポールの捜査官も加わってアーサー王伝説をなぞる奇妙な物語がつむぎ出される……。

[144] mixiユーザー 03月25日 22:53

2019年3月に
いかにしてアーサー王は日本で受容され
サブカルチャー界に君臨したか

なる本が新たに生まれた模様。
表紙三種類、本文二色刷り厚み約3センチ？
表紙はアーサー&グウィネヴィア、ガウェイン、ランスロットのいずれか
学術と娯楽の橋渡しになりたいと帯裏に有り

[145] mixiユーザー 07月31日 22:50

ついにネンニウスの翻訳が出ます。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/484601861X/
『ブリトン人の歴史　中世ラテン年代記』論創社
2019年8月下旬刊行予定
定価
3000円+税
目次
　ネンニウスの序文
　ネンニウスの弁明文
Ⅰ　世界の六つの時代区分について
Ⅱ　ブリトン人の歴史
Ⅲ　聖パトリキウスの生涯
Ⅳ　アルトゥ－ルス伝説
Ⅴ　各王国の家系図と年算定表付き
Ⅵ　ブリタニアの諸都市
Ⅶ　ブリタニアの驚異について
　訳注
　訳者あとがき―解説にかえて
　関連文献抄
http://ronso.co.jp/book/ブリトン人の歴史/?fbclid=IwAR1KYUsLACaWsirDrt6mMYAe98XtIhzK63qIpIedvY4S-v_H3lSLFZIfVUo

[146] mixiユーザー 08月02日 13:23

復刊情報です。

長いこと品切れになっていた『聖杯の探索』が復刊されました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4409130188

また、『サー・ガウェインと緑の騎士　トールキンのアーサー王物語』も新装版で出ました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4562056738/

コーンウェルのアーサー王物語も復刊しました。
今月末にはサトクリフの『落日の剣』も復刊です。

[147] mixiユーザー 11月09日 16:09

『マビノギオンウェールズ語原典訳』森野聡子編訳、原書房
JUAの中野節子訳以来のウェールズ語からの訳です。詳細な訳註と解説がついています。
https://honto.jp/netstore/pd-book_29828212.html