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僕と君は違うんだコミュの僕は君とは違うんだ N9

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2003年4月

一年前に
「紫の紳士録http://homepage3.nifty.com/tokyo_beau/」
を発見した時点で春宮にメールをすべきだったとは思うが、
あの時のオレにはまだプライドが残っていた。
あれから一年。プライドは得意先に削られ、
自我は会社に置いてくるようになった。
やっと一人前の社会人になれた気がした。
一年かけて、やっとの思いでオレは春宮にメールを書いた。

仕事後のオレは、ションベン横丁の店にスーツのまま向かった。
小さな大衆飲み屋の入り口からもっとも遠い端のテーブルで
小さな文庫本を読みながら春宮は座っていた。
テーブルに座り生中を注文すると、春宮は文庫本に目をやったまま
「痩せたな」とつぶやいた。
「ああ、ここしばらくで、だいぶ、な」
話したいことはたくさんあるはずなのに、言葉がうまく出てこない。
生中を一気に呑み、ホルモン焼きとホッピーを注文する。
ぐびりとホッピーを一口呑み、やっとのことで一言出てきた
「何年か前は、悪かったな」
春宮はやはり文庫本に目をやったまま、焼酎のお湯割りに手を伸ばしつつ
「何がだ?」と、答えた。

1時間半ほど呑んだ後、どちらからともなく桜を見に行こう、という話なった。
ションベン横丁から新宿御苑までの道のりに酔いを覚ましながら
ぶらりぶらりと二人で歩いた。

新宿御苑は、当然の事閉園していた。
オレは壁に小便をしながら
「なぁ知ってるか?桜の枝を折ると、大統領になれるらしいぜ」
と言った。春宮はなにか答えていたが
舞い落ちる桜の花びらにかき消されて聞こえなかった。

翌日、オレは会社に辞表を出した。

発出:2005年01月12日 15:24 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=6495908
原作:CAMEL STUDIOさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=220618

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