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古今東西 キツネの話コミュの化けたキツネがばかされて

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大阪は高津の宮。

語由緒のある神社の境内には高倉稲荷が奉られている。

「高倉さんにはどう行きます?」
「こうずー(高津)っと行きなはれ」


東京では「王子の狐」、大阪では「高津狐」という一節。

ある男が、キツネが人間の女に化けているところを偶然に見てしまった。
「誰をだますんだろう?」と思っていると、女がにこにこ笑いながら
自分の方に歩いてくるので、
「ははあ、オレをだます気か。こっちはわかっているんだから、
 だまされたつもりでいてやれ」ってなもんです。

女が話しかけてくるのに調子を合わせて、
「ちょっと一口どうでやす?」と、高津の湯豆腐屋に連れ込む。

さんざん飲み食いをして、酒をどんどんキツネにすすめる。
「湯豆腐だけでは足りないな。油揚げは好きか?」
「油揚げなんて食べやしまへん」
「そうか、豆腐だけではいかんと思ってな。いやまあ・・・飲みいな」
てなもんで、無理やり酒をすすめるものだから、キツネの女は
「ちょっと失礼」
と、横になって眠ってしまった。

男はその間に
「勘定はあの女からもらってくれ」
と言って、帰ってしまう。

目を覚ましたキツネの女が「連れはどうした」と聞くと、
「先にお帰りなりました」
「それでお勘定は?」
「お連れさんからもらってくれと言われて、まだもろてません」
「え!?」
そのとたんにキツネが正体を現す。

そこでお店は大騒動になります。
「だましやがったな」と叩きのめされて、キツネはほうほうの体で逃げ帰ります。

昔は、高津神社の裏には山があったそうで、キツネの穴がたくさんあったらしい。

男が「キツネをだましてやった」と得意になっていると、
「お前、そんなことしたら、どんな仕返しをされるかわからんぞ。
 すぐに行って謝って来い」と言われる。

そこで男は饅頭を買って、キツネの穴を探し回る。
すると、「ウーン、ウーン」とうなり声の聞こえる穴があった。
「ここみたいだな。ごめんやす」
声をかかると、穴からキツネの子供が出てくる。

「お母さんは病気で? ああ、さよか。実はわたし、昨日はちょっと失礼なマネを
 しまして、どうぞ、ように謝っておくんなはれ。これはつまらんものですが・・・」
そういって饅頭を置いて帰ります。

「お母さん、きのうな、えらい失礼したって、人間の男が謝りに来たで」
「あれは恐ろしいヤツや、うかうかそばに近寄るんやないで」
「もう帰ったで。そんでな、つまらんもんやけど言うて、おみやげ置いて行った」
「なんやろか」
と開けてみると
「うまそうな饅頭やなあ」
「あー、食べたらアカンで。馬の糞かもわからん!」

コメント(1)

可哀想な母ギツネですよね涙

化けキツネ犬が 人間に逆に騙されると言う話は 昔ばなし本に たまぁにありますよね人差し指

お母さんギツネ犬は 自分を騙した人間が持ってきた物は 馬ウマの糞かも知れないから 食べちゃダメexclamation ×2と 仔ギツネたちに教えたのは いかにも狐らしく そして伝承として古より語り継がれている昔ばなしらしいなぁと思いました人差し指

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