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歴史逸話集コミュの長い話

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 昭和25年頃、産経新聞の福田定一記者は、京都にあるドミニコ会の学院に行き、ここにいたイタリアから来た神父に、
「トマス・アクィナスの思想について、一言でいえば何なのかを教えてください」
 と質問したところ、この神父は基本から話し始めて、何と五時間にわたって、延々と福田記者に話したのである。しかもその内容は、小中学生程度の知識しかなかった。
 福田記者は、こっちは日本人だから、参考になる話を二、三、話してくれればいいのに、延々としゃべっているので、
「この神父はアホや」
 と思ったという。


※福田定一記者は、後の作家 司馬遼太郎のことである。

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