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歴史逸話集コミュの二十本の矢

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 その昔、今の中国青海省に「吐谷渾」という国があった。五世紀に吐谷渾の王に即位したアサイには、二十人の息子がいた。
 アサイが死の床につき、今まさに死のうとしている時、二十人の息子と異父弟のボリエンを呼びよせると、アサイは息子達に、
「おまえ達、私に矢を一本ずつくれないか。死んでからの記念にしたい」
 と言い、息子達は一人一本の矢をアサイに渡した。アサイはそのうちの一本を、ボリエンに渡すと、
「この矢を折ってみろ」
 と命じ、ボリエンは矢を折った。するとアサイは、今度はボリエンに残りの十九本の矢を渡し、
「もう一度折ってみせよ」
 と命じた。ボリエンは矢を折ろうとしたが、十九本の矢を折ることは出来なかった。これを見たアサイは、息子達にこう言う。
「わかったか。一本の矢は簡単に折れてしまうが、十九本であれば折れない。それと同じで、おまえ達は力を合わせて国を守れ。そうすることによって、国は安定するのだ」
 こう言い終えると、王はついに死去したのである。



 余談だが、この話は、毛利元就の「三本の矢」の源流になる話ではないかといわれている。

コメント(2)

どこの国でも似たような話があるのでしょうか・・・
確かに
20本だと折れないでしょうね

ボルジア家は
兄弟で力を合わせられなかったのが問題でしょうか
 これに似た話はモンゴルにもあって、こちらの方は、矢の数は五本になっています。もっとも話の古さでは、この吐谷渾の話の方が古いですね。
 
 ボルジア家はローマ教皇や公爵を出している家系ですからね。だからこそ、兄弟姉妹といえども、油断ならなかったのでしょうか。

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