エドガー・ヴァレーズコミュのヴァレーズとの出逢いは?

私が初めてヴァレーズを聴いたのは中学生の時。
「ルル」の補筆版を完成させたフリードリヒ・ツェルハが指揮するヴァレーズ作品集（ＬＰ盤）に収録されていた「イオニザシオン（電離）」でした。
（実家に帰れば分かるのですが、オケは忘れました。すみません）

ヴァレーズといえば、今ではリッカルド・シャイー＆ロイヤル・コンセルトヘボウ管、周文中校訂による、決定版ともいえる全集盤が出ていますね。
本当にいい時代になりましたが、以前は皆さん、ヴァレーズを耳にするにも苦労されたことと思います。

皆さんのヴァレーズとの出逢いについて、思いをお書き込み下さい。

コメント(46)

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[8] mixiユーザー 04月19日 01:26

あとにも先にもこれだけなんですけど、「イオニザシオン」です。
”ＬＡＴＥ　ＩＮ　ＴＨＥ　２０ＴＨ　ＣＥＮＴＵＲＹ”という
Ｅｌｅｋｔｒａ／Ｎｏｎｅｓｕｃｈのサンプラーの中の１曲でした。
一昨年、東京藝大の企画もので、はじめて実演を見ました。
４×３で１２人（＋ピアノ）がまっすぐ前を向いて、
ひとりひとりに上からスポットライトが当たっているだけ、
という演出でした。

先日、これも藝大なんですが、ジョリヴェの「ＣＥＲＥＭＯＮＩＡＬ」という、ヴァレーズとイオニザシオンへのオマージュとして捧げられた曲には、イオニザシオンに出てきたパッセージと、でかいクィーカーやサイレン、貝殻が出てきました。

[11] mixiユーザー 05月15日 02:34

ザッパが誕生日に買ってもらったＬＰがヴァレーズだったというエピソードでしか知らないのです。。。

[13] mixiユーザー 07月24日 23:25

はじめまして
今日から参加致します。

音楽史における「変な人」という確固たるポジションを築き上げた彼ですが、本当にそれだけなのでしょうか？

気になって仕方がなくなり、何時しかヴァレーズさんを好きになってしまいました。

シャイー盤をよく聴いています。

[15] mixiユーザー 01月21日 18:07

初めまして、クフロと申します。

E.ヴァレーズのコミュがあると知って、さすがmixiとびっくり致しました。早速参加させていただきました。

私が初めてヴァレーズの音楽を聴いたのは、高校生の時、図書室のLPにあったマルティノン＆シカゴ響の「アルカナ」だったと記憶しています。

そのLPでのカップリングはマルタンの「七管、打、弦」でしたが、この「アルカナ」は、現在では「中国の不思議な役人」にカップリングを変えてCDでも入手できるようです。

F.チェルハのレコードは私も持っています。初めて買ったヴァレーズのLPです。ワーナーパイオニア「ヴァレーズ作品集H-4405V」で、(ヴォックス・アンコール・シリーズ)と銘打った廉価盤でした。オケは「アンサンブル・ディ・ライエ」とあります。

これは最近CDで再発売されたようです。
http://www.amazon.com/gp/product/B000001K4Z/qid=1137832979/sr=11-1/ref=sr_11_1/002-8966442-7816834?n=5174

F.ザッパのエピソードに関しては、手許に持っている輸入盤LPにザッパ自身の
"EDGARD VARESE
Idol of my youth
A reminiscence and appreciation"
なる文章が出ています(FINNADAR RECORDS SR9018 (c)1977)。

これによると、西海岸に住んでいたザッパがヴァレーズのことを知ったのは13歳の時で、あちこち探してそのLPを手に入れてすっかり虜になった、そして15歳の誕生日に母親から長距離電話代として$5もらってヴァレーズのN.Y.の自宅に電話したそうです。
その時ヴァレーズは欧州旅行中で不在だったので夫人が代わりに出たそうですが、数週間後に電話をかけなおして、とうとう憧れの作曲家本人と電話で話すことが出来た、云々というものです。

ヴァレーズとの関わりについてはザッパ自身もあちこちで書いているようですから、もしかしたらそのディテールには当人自身ぶれがあるのかもしれませんが。

それでは今後ともよろしくお願い致します。

[17] mixiユーザー 01月22日 00:52

＞さかい@2/2代々木Live さん

早速のコメントありがとうございます。新参者ですがよろしくお願いします。

おっしゃるとおり、ヴァレーズのLPは、昔はブーレーズ盤くらいしかありませんでしたね。あとはメータ＆LAPO程度ですか。

R.クラフト＆コロンビア響とか、M.アブラヴァネル＆ユタ響(！)とか、マイナーレーベルの輸入盤などを苦労して集めたのを覚えています。

トピ立てられていた「アメリカ」も、今はブーレーズ自身のシカゴ響との再録音を含め、色々な指揮者の演奏をCDで聴き比べることができるようになりました。

録音そのものが数えるほどしかなかった昔と比べると、全く隔世の感があります（大袈裟かな(^^;)？）ね。

[18] mixiユーザー 01月24日 02:21

「アメリカ」と「アルカナ」２曲のみ入ったアナログＬＰを
買って聴いたのがはじめて。

演奏はだれだったかな？
ブーレーズではなかった。

後に聴いたブーレーズの録音よりはじめて聴いた録音の方が、
サイレンの音が低く唸っていてお気に入りでした。

[19] mixiユーザー 01月24日 03:39

はじめまして。

私は、FMで聴いたのが初めてでした。イオニゼーション。確か「現代の音楽」だったと思います。
その後ブーレーズのCDを買ったりしましたが、あまり熱心には聴いてませんでした。
また聴くようになったのは、ノイズに関心を持つようになって、たまたま買って持っていたシャイーの「砂漠」を聴いたら、もろノイズみたい!!てかんじで、またはまりました。
テクノロジーは今にくらべれば幼稚ですが、どう聴いても今のirc*mみたいなより良い。
音の強度が違う感じがします。

[20] mixiユーザー 01月24日 22:14

＞カワムラさま

はじまめまして、クフロと申します、宜しくお願いします。

>「アメリカ」と「アルカナ」２曲のみ入ったアナログＬＰ

私の手許のLPですと、エラート盤でマリウス・コンスタン指揮フランス国立放送フィル管(O.R.T.F管。1972年録音)のものがありますが、如何でしょうか。

[21] mixiユーザー 01月26日 23:58

＞クフロさん

あー、それですよ～
エラートのコンスタン指揮の録音です。
私のヴァレーズの原点です。
あの裏ジャケットにある恐ろしい顔のヴァレーズの写真も大好きです。

＞ comme_l'oiseau_plane さん

シャイーの「沙漠」は発売された時、本当にうれしかったです。
曲の存在は昔から知っていましたが、正式に発表されていませんでしたから、
ずいぶん待ち望んだ１曲でした。

[22] mixiユーザー 01月28日 11:16

＞カワムラさま

おおお(^^;)、やはりM.コンスタン盤でしたか。

ところで「砂漠」なんですが、テープ音楽の挿入があるレコード(1)と、省略しているレコード(2)と二通りあるようですね。

(1)：
・シャイー＆RCO
・R.クラフト＆コロンビア響(LP)
(米Columbia MS6362 (c)1962、のちMG31078 (c)1972でも再発)

(2)：
・ブーレーズ＆アンサンブル・アンテルコンタンポラン
・ブーレーズ＆シカゴ響

特にブーレーズ＆アンサンブル・アンテルコンタンポランの録音は、久しぶりに出た「砂漠」の録音でした(確か)でしたから、ねえ。

やれ嬉しやとＣＤを買いこんで聴いてみたのはいいのですが、いざ聞いてテープ音楽挿入部分があっさり素通りされているのには、初めて聴いた時には、かなりずっこけました。

このＣＤ(国内盤)のライナーノーツには、この作品がオケ(弦楽無し)部分とテープ音楽部分からなる、とちゃんと書いてあるんです。しかしこのＣＤの録音では、テープが省略されていることについては、省略されている事実についても、その背景についても、一言も書いてないんですよ(ToT)。

作曲家の指定は、「テープ音楽の挿入は任意、演奏者の判断で省略可能」ってなっているんですかね？？？

[24] mixiユーザー 01月28日 19:03

あー、そうか！

ブーレーズの「砂漠」があったんですよね。
厳密にいうと「砂漠」のテープ音楽部が、長らく入手困難だったということになりますね。

実はブーレーズの「砂漠」すっかり忘れていたのですが、
あのＣＤ他の曲が全部別の盤とダブっていたし、
他の作曲家もカップリングされていてので買っていなかったんです。

でも今思えば、それらも聴いてみたくなりました。
オケのみ「砂漠」もまた味わいが違うでしょうね。

[26] mixiユーザー 01月29日 01:20

たびたび(^^;)すみません、自分は単に聴くだけのファンでして、詳しいことは分からないのですが、以下追加情報です、ご参考になれば。

「砂漠」に関して、逆に器楽部分を省略してテープ部分のみを収録したレコードを発見しました。

「発見」と言っても、実は上記で自分でご紹介していた、

"THE VARESE RECORD"
　FINNADAR RECORDS SR9018 (c)1977

のLPでした。すみません(^^;)、ずっと聴いていなくて、ボケていました。

ここに Ilhan Mimaroglu (←すみません(^^;)トルコ語＝だと思うけど＝の発音記号は省略します)という人が解説文を書いています。

それによると、

・ヴァレーズがテープ部分を最初に制作したのは1954年のことで、同年のヘルマン・シェルヒェン指揮によるシャンリゼ劇場での初演にはこれが使用された。

・ヴァレーズは後に1961年にテープ部分の改訂版を制作し、以後の演奏や録音には、この改訂版が使われている。

・1965年の死去の数ヶ月前、ヴァレーズは1954年版のテープのコピーをイルハン氏に渡し、この最初の1954年版の演奏(上演)や録音の希望を述べた。

・砂漠のスコアは、テープ無しでの器楽のみでの演奏を許容しているので、逆の器楽無しのテープのみの場合はどうなのかイルハン氏が尋ねたところ、テープ部分は初版も改訂版の両方とも、器楽部分とは独立に演奏(上演)や録音することに対して、ヴァレーズは肯定的な答えだったそうです。

・したがって、ここに1954年版のテープ部分を初めてレコードとしてリリースすることになった。この1954版と1961年版は、かなり違うものである。

・ちなみに、1954年のテープは、最初に制作したパリのスタジオにもマスターテープが保管されていたが、それはモノラルだった。しかしヴァレーズのコピーはステレオだったので、レコード化にあたっては、ステレオ版のヴァレーズのコピーの方を使用した。

というものです。

PS.
>作曲家の指定は、「テープ音楽の挿入は任意、演奏者の判断で省略可能」ってなっているんですかね？？？

すみません(^^;)自分で質問しておいて、答えがありました。自分は聞くだけのファンなので、スコア見たわけじゃないですが(^^;)。失礼しました。

[29] mixiユーザー 10月21日 07:33

先週の「Ｎ響アワー」で、「アンテグラル」をやっていましたね（指揮はデーヴィッド・ロバートソン）。

http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2006-10-15&ch=31&eid=13434

「ＮＨＫホールで録画」ってことだけど、定期でやったのかな？？ほかの作品も演奏したんでしょうか。2000年くらいの演奏だったと思いますが、録画もメモもしなかったので、詳しいことは分かりません(^^;)でした。

ちなみにこの日「Ｎ響アワー」の番組ゲストは、菊地成孔氏でした。

菊地氏によると、実はチャーリー・パーカーは、ヴァレーズに心酔していて、拝跪せんばかりにして入門を懇願しにやって来たとか。

結局、いったん承諾したヴァレーズが欧州を楽旅している間にパーカーが死去してしまったため、弟子入りは成らなかったそうですが。

コミュトップにあるように、フランク・ザッパの話しは知っていましたが、チャーリー・パーカーの話しは初めて知りました(^^;)。

[31] mixiユーザー 10月22日 00:17

こんにちわ。

情報というほどのものでは無いのですが、
ザッパ氏のラブコール話はよくでてきますが、
John Zornがここ最近やってる3Pバンドmoonchildの
1st(と最近発売された2nd)アルバムの中には、
dedicated toにエドガーヴァレーズの名前があります。

渋谷での『ヴァレーズ礼賛』の上映も行きましたが
なんだかロマンチックな印象を受けました◎

ちなみにJUXTA POSITIONSから出ている
『マーラー：愛の引力＆ベリオ：シテール島への航海』
のDVDでは一部ですがシャイーの振るアメリカが観れます。
（オケはコンセルトヘボウ）

[32] mixiユーザー 10月22日 00:23

ヴァレーズはクラフトの演奏で聴きました

ブーレーズはあくまでモチーフがないとダメな人なんですね
だからケージやクセナキスに冷淡なのでしょう
（ホントはヴァレーズも苦手なんじゃないかな）
やはりセリーの人なんだなあ
そんなわけでテープ作品ではケルン楽派なんでしょうが、彼自身はパリでMusique Concreteやってるわけで、そのへんは当人にしかわからない事情があるんでしょう

省略可なのはおそらく当時コンサートでテープを同時上演するには技術的に困難が多かったのではないでしょうか
今と違ってそういった設備もコンサートホールにはなかったし、現代音楽のコンサートにお金かけられなかったりするので、結局テープはアドリヴィティウムになったんでしょうね

ちなみにチャーリー・パーカーが弟子になりたかったのはステファン・ウォルペだったという説もあります

まどれもこれも推測なんで当人に聞いてみるしかわからんですよね

スロニムスキーの「イオニザシオン」はここで聴けます
http://www.ubu.com/

「砂漠」にはアスコ・アンサンブルのライブ録音もあります

[33] mixiユーザー 10月22日 00:38

ついでに

「砂漠」はマデルナ指揮ロイヤルコンセルトヘボウのものや
チャールズ・ウォーリネン指揮のCRI盤もあります
テープ部分だけの抜粋はブリュッセル万博のオフィシャルレコードにも入ってます

[35] mixiユーザー 10月22日 01:03

やっぱりお好きでしたか

マデルナは打楽器やテープのパート思いっきりノイジーにやってくれてますよね

ブーレーズの本は怒られてるみたいなんであまり読んだコトないです
（笑）

しかしブーレーズのヴァレーズはけっこう好きでした

[36] mixiユーザー 10月22日 01:26

すみません訂正です

ブリュッセル万博のレコードに入ってるのは「ポエム・エレクトロニック」でした

最近おっさんなので思い違いが多い（泣）

[38] mixiユーザー 11月02日 22:24

アメリカのテープ無し盤の件に直接関係するかはわかりませんが、
恐らくそれはブレーズのテクノロジーについての考えに基づいているのかと思われます。

テクノロジーとの関係についてブレーズ氏は文献で、
ライブ・エレクトロニクスこそ本質だ、との発言をしてらっしゃいますね。

機械によって機械に与えられる構造が演奏家の直感の影響を受ける、
ということに氏自身が固執していることを認めております。

ちなみにその文献では、ケージに関して、
アイディア自体はとても興味深いのだが、
その実体化の際の音楽言語の乏しさにはずっこける、
との発言（そんな感じだった）には笑いました。

[39] mixiユーザー 11月03日 18:05

てれむじーくさんソレ正解かもしれませんね

ただブーレーズおしゃべりなんで（笑）言ってるコトと違うコト
するするやっちゃう人なんで

演奏家重視というコトは昔から首尾一貫してますね（自身の作曲観と矛盾しても）コレは本音かも

その「固執する」っていう言い方なんか面白い

どなたか「ベルジュの行列」っていうテープ作品のこと御存じの方
おられますか？フィルムのための作品らしい

あフィルムと言えば
http://www.music.columbia.edu/masterpieces/index.html

このサイトのヴァレーズのところにブリュッセル万博でポエム・エレクトロニックと同時上映されたフィルムのクリップがあります
ヘンなゴジラみたいな写真笑えます

[40] mixiユーザー 11月04日 00:13

>「ベルジュの行列」

シャイーの作品全集でも、プロデューサーが
「テープ作品の≪ヴェルジェ：聖週間の真夜中の行列≫だけは著作権者が許可しなかったために」
収録できなかった、と言っている作品ですね。

この La procession de Vergès (Good Friday Procession in Verges) については、ドイツ語版のwikipediaにちょっと出ていました。

http://de.wikipedia.org/wiki/Edgar_Var%C3%A8se

>Tonbandkomposition für einen Film von Thomas Bouchard Around and about Joan Miró (1955)

トマス・ブシャールの1955年の映画「ホアン・ミロとその周辺」向けのサントラ作品だということのようですね。

[41] mixiユーザー 11月05日 00:05

ありがとうございます

聴いてみたいです

フィルムから攻めてみようかな

[42] mixiユーザー 09月09日 18:33

シャイーの全集やっと手に入れました卲

ずっとブーレーズ盤を聴いて来たから新鮮です。

炅炅炅

[43] mixiユーザー 01月21日 22:21

はじめまして。

ピンクフロイドのＬＰ「狂気」のジャケ帯に

「音楽は音の有機物なり　エドガーヴァレーズ」

と記されてあり、衝撃的でした。

[44] mixiユーザー 01月22日 10:46

大学３年の冬、就職活動中にふと入った神保町のレコード屋さんで
ヴァレーズの「アメリカ」と「アルカナ」のＬＰを発見しました。
当時は、マーラー等後期ロマン派の作品迄は聞いてました。しかし
現代音楽家と言えば、武満徹と、ジョン・ケージしか知らなくて＾＾；

そのレコードの裏の解説読んでみたら、多数の打楽器がうんぬん・・・
と書いてあって面白そうだから買ってみた！というのが初めての出会いです。
以降、色んな現代作曲家を聞くようになりました。

[45] mixiユーザー 01月23日 22:26

ナンカロウもそうでしたが、ヴァレーズもやはりザッパ経由でした♪

確か初めて聴いたのはArthur Weisberg指揮、
The Contemporary Chamber Ensembleの盤だったと思います。

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