[mixi]読了本の報告・記録68 - 【読書ノ会】

[109] mixiユーザー 05月19日 12:04

>>[104]

もう２番目ですね、早いですね、ありがとうございます。
すごくうれしいです。

[110] mixiユーザー 05月19日 12:06

>>[108]

これも面白かったですね。

[111] mixiユーザー 05月19日 15:52

>>[99]
読むのに時間がかかりました

この分野は初めてですが、確かにオカルトよりはいいですね。

[112] mixiユーザー 05月19日 22:27

『足利将軍たちの戦国乱世　応仁の乱後、七代の奮闘』

（山田康弘　中公新書）

学校で日本史を習うとき室町時代って
八代将軍・足利義政の時に起きた応仁の乱を学んで
その後は織田信長が十五代将軍・足利義昭が登場してきて
織田信長の覇業の方がメインになっていくので
その間の将軍たちの存在感はまるでない感じがします。

この本は九代将軍・足利義尚から十五代将軍・足利義昭までを取り上げた本。
歴史に埋もれた『足利将軍』がどのように生きていたのかを簡単にまとめています。

読んでなるほどと思ったのは
足利将軍家は自前の武力を持っていなかったという事。
地方を、一門の有力武将に収めさせて（守護）
有事の際は彼らが駆けつけてくるという形だったそうです。

だから応仁の乱後に傀儡のようになっていた………わけでもないようです。

九代・義尚は父・義政から政務の実権を取り上げようと頑張ったが早世

十代・義稙は将軍職を引き継ぐことが出来なかった父の無念を晴らして
親征によって権威付けを図ろうとしてやりすぎた模様。

十一代・義澄は明応の政変で祭り上げられながらも
義稙との間に権力の座を巡る争いがあって勝ったり負けたりを繰り返した。

十二代・義晴は三好家が旗頭にした義維（堺公方）との間の争いを繰りひろげつつも
有力武将の見極めをしっかり行い、将軍の座を堅持し続けていたようです。

十三代・義輝は三好一族との争いを潜り抜けながら権力基盤を固めようとして
成功しかけたところで殺害されてしまった。

十四代・義栄は三好一族の内紛の中、将軍に就任したものの
義昭がその座を奪いにくる状況下に晒されたようです。

十五代・義昭はまさに執念で将軍の座を手にしたようで
織田信長と相互補完の関係性を保ちつつその力を削ごうと尽力したようです。

将軍という存在が
各地に散らばる守護大名又は戦国大名にとって
戦いを始める理由になったり、戦いを止める理由になったりしたようだし
自分の権威付けのために将軍の存在が必要だった。
今の世界の国連の機関のような存在として君臨してたようです。
そう考えると
有名無実化していたわけではなく、将軍にある程度の存在価値があり
また主従関係を大切にするという教えのもとに『主君』としての将軍の価値があり
また目障りな存在でもあったようです。
それに機内中心に訴訟事の沙汰を言い渡す裁判官としての権力を維持していたようで
そういう部分でも存在感があったらしい。

そうでもなければ1468年に始まった応仁の乱後
義昭追放で幕府滅亡した1573年まで
100年ほど幕府が続いていた理由の一端が見えてくる。

まだまだ研究段階の様で
いろんな要素をいろんな角度から見る事で
室町幕府の存在意義とか価値を見つめ直すことが出来るようです。

[113] mixiユーザー 05月19日 22:27

『三好一族　戦国最初の「天下人」』

（天野忠幸　中公新書）

視点を変えるとここまで見え方が違うのかと
『足利将軍たちの戦国乱世　応仁の乱後、七代の奮闘』
を読んだ後にこの本を読んで思いました。

日本史の授業レベルだと
応仁の乱があって北条早雲や毛利元就の下剋上を習って
信玄ｖｓ謙信の川中島合戦のあとは
織田信長による天下取りになっていくけれど
その前に近畿地方、畿内を抑えたのは三好長慶。
彼と、その一族の繁栄と衰退をまとめた一冊。

その家格が上がっていく中で
将軍が将軍としての仕事を放棄した時に
「天下人」として将軍の代わりに物事を差配していた。
それを学ばせてくれる本です。

最大版図として
和泉、河内、大和、摂津、山城、丹波、淡路、阿波、讃岐と
若狭、丹後、伊予の一部を抑えた三好一族が
どのように歩んできたのか？
なぜ衰退してしまったのか？

その概略を知ることが出来る興味深い新書です。

[114] mixiユーザー 05月19日 22:56

「怪盗ルパン　謎の旅行者　ルブランショートセレクト」　
モウリス・ルブラン[著]　平岡敦[訳]　ヨシタケシンスケ[絵]

　世界ショートセレクトシリーズ①です。このシリーズは小学高学年から中学生向けの本だと思いますが、面白かったです。
　アルセーヌ・ルパンが事件解決をする話が四篇あります。
「赤い絹のショール」
　ガニマールは職場に行くために街を歩いていました。途中でオレンジの皮を道端にわざと落としている不審な男を見つけます。
　不審に思いついていくと、少年が男と合流します。男がオレンジの皮を落とすと、少年が家の塀に丸印を書きます。ガニマールは何か犯罪を企てているのではないかと感じ、尾行することにしました。しばらくすると、ある家の前で立ち止まり少し話した後、拳銃に銃弾を詰め込むようなしぐさをし、古い家のポーチを向けていきます。もみ合うような音がしたので家に入ると、男と少年が椅子を床に打ち付けていました。唖然としているガニマールを迎えたのはロシア人風な格好をしたアルセーヌ・ルパンでした。事件が発生したので、解決してほしいと頼んできたのです。

[115] mixiユーザー 05月20日 13:28

「崩れる日なにおもう　病葉流れて３」白川通さん

相変わらず大きい博打を打ち、先物取引の仕手戦にも手を出します。
羨ましくなるくらい女性にもてます。

[116] mixiユーザー 05月21日 13:03

「身を捨ててこそ　新病葉流れて」白川道さん

怪しげな男「師匠」と出会い、大阪を離れて東京へ。
師匠の薦めで会社に勤め始める。そのうち師匠の具合が悪くなり梨田は心配する。

[117] mixiユーザー 05月22日 09:43

「夏期限定トロピカルパフェ事件」　米澤穂信

小山内さんが、夏休みにスイーツの食べ歩きをしようと言って来た。
自分達は互恵関係にはあるけど、依存関係にはない。
小山内さんは、1人でカフェに入れない程、可愛い人間じゃない。
なぜ、自分を誘うのか？
そんな時、小山内さんが誘拐されて・・・

色んな短編の事件が、最後に全部まとまった！
やっぱり、小鳩君をスイーツの食べ歩きに誘ったのには、理由があったんだね！
ほんわかしてるのに、事件は物騒だなぁ・・・！
夏に、スイーツが食べたくなって来た！

[118] mixiユーザー 05月22日 11:33

電子書籍ですが私が書いた本というのはどうですか？

[119] mixiユーザー 05月22日 12:33

「浮かぶ瀬もあれ　新病葉流れて２」白川道さん

高額な賭け麻雀は相変わらずですが、梨田の恋愛に揺れる心、会社勤めに上手く立ち回る様子など読者を飽きさせません。

指に刺さって抜けそうで抜けない小さな棘、そんな人物 · 佐々木がたまに現れてはイライラさせます。

[120] mixiユーザー 05月22日 20:13

ばくうどの悪夢　/澤村伊智

比嘉姉妹シリーズ４作目の長編作品。
内容はネタバレしたくないので、気になる方は読んでみてください。
但し、グロ・惨殺描写があるので苦手な方はご注意を。
この後の中・短編シリーズはこの後の話なのか？　それとも時系列はバラバラなのか？　これは気になるところです。

[121] mixiユーザー 05月23日 12:00

「十角館の殺人」綾辻行人さん

犯人が意外な人で驚きました。思わず「えっ！？」っと声が出てしまいました。
この作品、増刷が凄いんですね。旧版が50刷、新装版が2011年現在で10刷。今はどの位の増刷になっているんだろう？

[122] mixiユーザー 05月23日 17:30

「ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集」　斎藤倫[著]　高野文子[絵]

視点は「ぼく」で、家に訪ねてくる「きみ」の二人の登場人物だけです。
考えさせられることがたくさんあり、個人的に印象に残った文章があります。原文のままだと、読みずらいので漢字に変換しました。
「言葉を使う限り、必ず言葉のないものにつきあたる。この時大事なことは、言葉のないがわにいる、ふりをしないことだ。」
この文章を読んで頭の中に真っ先に浮かんだのは、ニュースやSNSで見かけることがある過激なヴィーガンの方や過激な環境活動家の方たちですね。全くそんなことしないという方もいるのはわかっているのですが…
自分も今までしていないと自信を持って言えないし、これから絶対しないと自信を持って言えないことだなと感じました。

[123] mixiユーザー 05月23日 22:12

いつの間にか成瀬のファンに！
「成瀬は信じた道をいく」宮島　未奈

[124] mixiユーザー 05月24日 10:46

>>[118] 　ペンネーム宿川花梨題名アルゴスで出してます。面白ければ感想願います　

[125] mixiユーザー 05月24日 12:14

11月のジュリエット／乾ルカさん

たまたま同じ飛行機に乗り合わせた
高校生男女や青年、おじさんが
まさかの飛行機事故に。

この事故も理由があった。。。

絶望しかなく、ぶっ飛んだ設定で
どうなるの？？と思いながら読みました。

[126] mixiユーザー 05月24日 16:48

「チア男子!!」

朝井リョウさんの作品です。
チアリーディング未経験の男子が、それに挑みます。
最後で胸を熱くしてくれます。

[127] mixiユーザー 05月25日 12:03

流人道中記／黒書院の六兵衛
浅田次郎

[128] mixiユーザー 05月25日 12:43

「生き物の死にざま」稲垣栄洋さん

色々な生き物の生存する為の進化 · 発達などを解かり易く著しています。
中には老化しない動物なども紹介されています。

[129] mixiユーザー 05月26日 11:35

「太陽の棘」原田マハ

戦後の沖縄での実話を素にしたお話。
風景の素晴らしさも思い浮かぶし、沖縄戦の壮絶さも感じる。

[130] mixiユーザー 05月26日 11:43

『夏の騎士』　百田尚樹

かっこいい。可愛い。爽やか。
運動も勉強もダメな男の子たちが頑張る話。

子どもたちの社会だけじゃなくて、人間が生きてくうえで大切なことがたくさん。
道徳の教科書にでも載せてほしいくらい。

クライマックスめっちゃくちゃ短かったけど、騎士団ちゃんとお姫様守ったね。
自分の好きな男の子が刃物持った大人相手に立ち向かうって、どれだけかっこよかったか。しかも自分の為に。
この瞬間だけ女の子になって読みたかった。笑

とても素敵な冒険譚でした(∩´∀｀)∩

[131] mixiユーザー 05月26日 12:59

「漂えど沈まず　新病葉流れて３」白川道さん

梨田がどんどん大きな人間になっていく。
周りの女性も触発されるように、一周りも二周りも大きくなっていく。

[132] mixiユーザー 05月26日 13:05

『TRACE』内藤了
堀北恵平シリーズの7作目。
シリーズ序盤は交番勤務のゆるいお話だったが、ここにきておもしろくなってきた。
過去と未来がつながっている、非現実的な設定ではあるけれど、そういう話だと思えれば楽しい。

そして今作でメリーさんが逝く。
名脇役の死は、小説、映画、ドラマ等、媒体を問わず主人公を奮い立たせる。
今後の堀北に期待する。

[133] mixiユーザー 05月26日 19:47

桐野夏生｢燕は戻ってこない｣

東京で非正規雇用で働く地方出身の女性・リキ。同僚から割のいいアルバイトだと卵子提供を勧められ、クリニックに向かうと国内では認められていない代理母出産を持ちかけられる。

とても面白かったです

冒頭から引き込まれました。まるで普通の人の日常を覗いているようなリアルさがあり、読んでいると笑ってしまいそうになるようなユーモアもあり、これぞ人生という感じ。

代理母出産と聞くと身近にはない、敷居の高い話に思えるかもしれないけど、全然そんなことはなく、親しみやすい内容。報われない気持ちを抱えながら生きる女性の物語って感じ。

性的な表現多めだけど、それさえも自然の営みのように感じられて、いやらしくならないのがすごい。

事態が思わぬ方向に進んだり、その時によって人の気持ちがコロコロ変わったり、人の人生をここまでリアルに面白く描けるのはさすがという感じ。
また、桐野さんの作品の主人公は自分の意見をハッキリ言う女性が多くて読んでいてすっきりした気持ちになります。

[134] mixiユーザー 05月26日 20:35

「そして奔流へ　新病葉流れて４」白川通さん

勤めていた会社を退職し、新たな世界へ挑む。

[135] mixiユーザー 05月27日 14:10

「変な家」雨穴さん

奇妙な間取りの家に興味を持って調べてみると意外な事実が明らかになります。
最後は含みを持たせて終わっています。

[136] mixiユーザー 05月27日 23:09

「星を編む」凪良ゆうさん

「汝、星のごとく」の前後の話です。
櫂と暁海の恩師 · 北原先生の過去、編集者の二階堂の現在、暁海と北原の老いていく生活など。
話の展開が面白く飽きさせません。

[137] mixiユーザー 05月27日 23:24

本好きの下剋上～司書になるためには手段を選んでいられません～第五部　女神の化身　11　/香月美夜

復習も兼ねて再読。次は本編最終巻です。Web連載版では全て読んだけれど書籍版は未読なので楽しみです。

８月にスピンオフの「貴族院五年生」も刊行(しかもドラマCDも同時発売！)されるのですけど…。本棚がもう大変なことになってきたのでどうするか。それでも処分、もしくはもう買わないという選択はありません(笑)

[138] mixiユーザー 05月27日 23:30

須賀しのぶ『革命前夜』
東ドイツにピアノ留学したマヤマが現地で同期の天才達と切磋琢磨しながら成長していく。この国は密告者かそうでないかの２つに一つ。シュタージ(秘密警察)に目を付けられれば、留学生でさえ強制送還される恐怖の中、友情・愛憎・恋愛が絡み合い、バッハの名曲と共に壮大に描かれる。ベルリンの壁崩壊前夜の人々の熱情を共産主義国の内側から生々しく綴って、とても興味深かった。

[139] mixiユーザー 05月28日 10:49

世の中で消したい人を殺す森のくまさん
犯人は意外な人物でビックリしました！

[140] mixiユーザー 05月28日 10:50

前回の続きでした！
クスノキの女神について納得しました！

[141] mixiユーザー 05月28日 14:43

「七人の鬼ごっこ」　三津田信三

生命の電話に電話がかかってきます。沼田八重は電話に出ますが、相手に反応がありません。しばらくすると、「だぁーれまさんがぁ、こぉーろしたぁ…」と子供の声で童謡のようなものを唄っている声が聞こえます。八重は子供が独りで電話をしたのだと勘違い、今どこにいるのか、親はどうしたのか聞きだします。すると、30代～40代の男の声で「もしもし」と聞こえてきました。八重は男の子供かと聞くと自分の周りに子供はいないと言います。八重は混線したのかもしれないと伝え、男が電話をしてきた理由を聞くと自殺しようと思い「電話ゲーム」というゲームを始めたのだといいます。月曜から金曜までは小学校の同級生に1日1人に電話をしていたが、電話をする友達がいなくなったので生命の電話にかけたと話します。男は小学校時代に遊んだ地元の神社で「だーるまさんがぁ、こーろんだぁ」をした話をします。

ジャンルはホラーミステリーになると思います。ホラーがガッツリあるストーリーではないと思いましたが、登場人物たちが住んでいた場所の忌み場所とそれに関連する歴史のある怖い話がでてきます。

[142] mixiユーザー 05月28日 17:35

「水車館の殺人」綾辻行人さん

何を書いてもネタバレになりそうで、、、、
古い作品ですけど、まだ読んでいない人もいますよね。
とにかく面白いです。

[143] mixiユーザー 05月28日 22:30

「書店猫ハムレットの飛躍」
「書店猫ハムレットのお散歩」
　　　　　　　　　　アリ・ブランドン

ニューヨークの書店のマスコット猫、ハムレットが活躍する、コージー・ミステリーです。
オーナーのダーラの周りで殺人事件が起きるのですが、このハムレットが書店の本を落として、タイトルから事件のヒントを教えてくれたり、犯人との対決時に体を張って助けようとしてくれたりと大活躍します。

ちょっと変わったミステリーですが、軽～く読めて楽しめました。

[144] mixiユーザー 05月28日 22:55

中山七里さんの
復讐の協奏曲を読みました。
御子柴と洋子さんの今後の関係の変化に注目したいです。

次…と思ったら、次はまだ文庫化されてない？
困ったなー

[145] mixiユーザー 05月29日 18:45

「インパラの朝」中村安希さん

ユーラシア大陸、アフリカ大陸、ヨーロッパを684日かけて巡る旅。
作品を読んでいると海外旅行のノウハウを熟知しているようですが、それにしても女性単独で実行するのは凄いなぁと思いました。
終盤はアフリカに対する援助のあり方に、深く触れていました。

写真は昨日「しりとり」の方に表紙を載せましたので、これはカバーの折込部分です。