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今日読み終わった本報告部コミュの漫画3

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 2がいっぱいになりましたので、新しいトピックを作らせていただきます。

コメント(1000)

  「仕掛人 藤枝梅安 � 廖|�者:さいとう・たかを 原作:池波正太郎 脚色:北鏡太 発行:リイド社
 殺し屋稼業だとは知っていたけど、こういう話なのか。恨みを晴らすために金で殺しを請け負う。殺しそのものよりも、そこに至るまでの経緯が面白いんだ。
 第2話から梅安の過去が描かれる。なかなかに厄介な経緯なんですねえ。
  「デビルマン 新装版1」 永井豪とダイナミックプロ:著 講談社漫画文庫:発行
 内容があまりに過激で、物議を醸し出しそうな箇所には修正が入っているとは聞く。これはそれだけじゃないのだろう。この巻の冒頭の神と悪魔の戦争は、見事にネタバレが入っている。結末を知っている読者を前提に描いてると思える。これ、昔読んだのにはなかったよなあ、たしか。
 本編は勢いがあるというか、絵は荒っぽい。これはもう、この時代でしか描けないんでしょうねえ。
  「デビルマン 新装版2」 永井豪とダイナミックプロ:著 講談社漫画文庫:発行
 「恐怖のジンメン」の次に「新デビルマン」を入れてる。結末の後、明と了は記憶を失い、時空をさ迷いながら歴史の要点に出没する悪魔を退治するって、大胆にも本編をひっくり返した話。あまり人気は出なかったんだろう、短期連載で終わったと思う。
 その第2話は1913年のウィーン。貧しい画家が初恋の人を描く。その絵を高値で買った男は、実はデーモン族で、モデル本人を陵辱するだけでは飽き足らず、その絵も切り裂く。心に闇を負った画家は画商を憎むばかりか、彼らの人種、ユダヤ人を抹殺すると誓う。『お−い! どこへいくんだ アドルフ? アドルフ・ヒットラー!!』。協力の辻真崎さんのアイデアかな?
 面白いけど、実在のヒトラーの絵は人物が描けない画家だったんだと。伝記に彼の絵が掲載されてるけど、背景の建物は緻密で整然としているのに、手前の人物はとんでもなくデッサンが狂ってる。やっぱり異常人なんでしょうねえ。
  「デビルマン 新装版3」 永井豪とダイナミックプロ:著 講談社漫画文庫:発行
 「新デビルマン」に続き、2話の閑話休題。出展を知らないけど、これも後年の作品でしょうね。絵柄が違うと思う。どちらかといえば、テレビアニメに近い勧善懲悪が強い話。
 で、本編に戻る。「終わりの始まり」。『やあ 諸君 とうとう ここまで わたくしの話を聞いてしまいましたねえ わたくしこと不動明が親友飛鳥了の家の門をくぐったとき 「地獄」が待ちうけていたように 「あなた」にも! ここまで不動明の物語を ただの作り話をして聞いてきた「あなた」にも これから わざわいがふりかかるのです 「地獄」が待ちうけているのです なぜならこれから待ちうける「地獄」は わたくし個人のドラマではありません 日本人全体が巻き込まれてしまうのです 「あなた」も例外ではない 「あなた」も参加するのです そして「あなた」は』『… …』
 これ、かなり恐い。
 これから、人間の醜い恐ろしい性質を容赦なく描くぞ、との宣言に受け取れる。 
  「デビルマン 新装版4」 永井豪とダイナミックプロ:著 講談社漫画文庫:発行
 完結。やっぱ、この漫画は凄い。人間の醜さ、弱さを端的に描く。この大コマの多用で、さほど台詞も多くはないのに、ストーリーも主題もキッチリ動く。
 その上で、人類が自滅した後にサタン率いるデーモンとデビルマン軍団の決戦が来る。
 ラストがまた凄い。
 美しくも救いのない結末。
  「図書館の主 4」 篠原ウミハル:著 芳文社コミックス:発行
 出てくる女の子が軒並み可愛いって、この種の漫画には必須ではあるが、それで読ませるのは、ちょっと狡いかな。
 過去編が挿入されるというより、過去の体験が現在の生活に繋がってる展開なのか。あたりまえではあるけれど、上手いなと思う。
 作中の人物と同じように、宮沢賢治はよく分からない。さして面白いとは思わないけど、なんか深いんだろうな、たぶん。
 そういや「星の王子さま」も、ちゃんと読んでなかった。なんとなく敬遠してる。作中で言われるように、読みもしないで感想を持つのはよくないな。
  「カムイ外伝1 雀落としの巻 決定版カムイ伝全集」 白土三平:著 小学館ビックコミックスペシャル:発行
 最初のころのカムイって、こんな幼顔だったのか。はるか昔に断片的に読んだ時の記憶と違うのに驚いた。
 カムイ伝は同和問題の資料に使われるくらい社会問題に切り込んでいる印象。対して外伝は抜け忍カムイと追っ手との死闘を描いた娯楽性の強い漫画、と思っていた。いやいや、けっこう外伝も、追われる者の苦しい心境とか、人間の心理を突いてきます。
 第1話は1965年4月16日とある。ベトナム戦争の北爆のころか。なんとなく時代を感じる。
  「図書館の主 5」 篠原ウミハル:著 芳文社コミックス:発行
 過去編はオーナーの老婦人。なるほど、こういう経緯で児童書にこだわるようになったのかと思わせつつ、現在の話に繋げる。うまいもんだ。
 主人公(?)御子柴の大学時代から、このまま児童図書館の司書を続けて良いのかとの問いに繋がる。これまたうまい。
  「カムイ外伝2 雀落としの巻 決定版カムイ伝全集」 白土三平:著 小学館ビックコミックスペシャル:発行
 1966年11月5日の日付のある「憑移し」の次は、カムイの話ではない、本伝の主要人物、草加竜之進が主役の「七つ桶の岩」(女星シリーズより)で1979年7月。この間に絵柄が随分と変わっている。
 その次が「はんざき」第1話「穴窯」が1981年12月10日。ここでカムイが登場。15年も執筆が止まっていたということか。
 昔の漫画だから少年向けを引きずっていたのが、1981年には露骨に性描写が入る。通して読むと、かなり面食らう。
 面白いんですけどね。
  「図書館の主 6」 篠原ウミハル:著 芳文社コミックス:発行
 御子柴の大学時代の同級生との確執。なるほど、過去と現在の関わり合いがこう来るか。児童文学が主題だけど、やってることは大人の悩みってのは、今更咲けど面白い組み合わせだ。
 ピノキオかあ。これもちゃんと読んでなかった。なんか説教臭い印象で避けてた。読みもしない思い込みは良くないな。
  「図書館の主 7」 篠原ウミハル:著 芳文社コミックス:発行
 登場人物の中で唯一美人ではない女の子、西野さんの過去が語られる。母親が児童相手のボランティアに熱中して、人形劇とかやってるのを快く思わなかった子供の頃。こういう物語の主題を否定するような話が入ってくるのもいい。
 温和しい司書の神田さんの姉はお手伝いで水商売もする活発な女。登場人物が増えていくと、恋愛模様というか人間関係が――さほど複雑ではないにしても――入り組んでくるなあ。
  「図書館の主 8」 篠原ウミハル:著 芳文社コミックス:発行
 クリスマス・キャロル(ディケンズ)、にんじん(ルナール)、前巻のトロッコ(芥川龍之介)、いずれも読んだはずなのだが、まるで記憶に残ってない。たぶん、わけの分からないのよりも、くらいのを拒絶したんだろう。この漫画を読んでると、それもまた、一つの感想かな、と思えるようになった。
 絵本製作が少しずつ進む。それもまた良きかな。
  「カムイ外伝3 スガルの島の巻 決定版カムイ伝全集」 白土三平:著 小学館ビックコミックスペシャル:発行
 実写映画の使われた角(つの、疑似餌)は話はここにあったのか。ここだけ抜き出せば、そりゃ全体が分かり難い、奇異な感じの映画になるわなあ。
 スガルの島は、アニメ「忍風カムイ外伝」の最後のエピソード。アニメが1969年4月6日 - 1969年9月28日の放送。漫画は1982年1月8日(金)から。原作漫画の方が13年後に描かれる、何ともややこしい関係だ。
 話が面白いから、そういうのはどうでもいいことではあるが。
  「図書館の主 9」 篠原ウミハル:著 芳文社コミックス:発行
 今巻は友情の話か。何で友達やってんだって、卑近でいてそうはありそうにない話、やはり面白い。
 「たのしい川べ」、これは知らない本だ。今巻は巻末の用語集もなし。けっこう有名な作品らしいのだが、本当、自分、児童文学に疎いなあ。
   「図書館の主 10」 篠原ウミハル:著 芳文社コミックス:発行
 ここまで読んで気が付く間抜け。「主」は「あるじ」と読むのか。ちゃんと表紙にルビがあるのに、「ぬし」だと思っていた。
 大学生時代の御子柴の話。そりゃ、友達いないだろうし、いるとしたら変人だろうとのキャラが見事に的中する友情の話。
 「トム・ソーヤの冒険」は読んでる。これは面白かった記憶がある。けど、時代背景とかあんまり考えなかった。生まれた村から出ないで一生を終わる人が珍しくない時代の物語、か。なるほどなあ。となると、「ハックル・ベリー・フィンの冒険」はイカダに乗ってミズーリ川をだいぶ下るから、本当に遠出の大冒険だったんだ。
   「図書館の主 11」 篠原ウミハル:著 芳文社コミックス:発行
 「ハックル・ベリー・フィンの冒険」が登場した。そんな話だったっけ? やっぱり見事なまでに忘れている。
 成長して児童文学から離れ、大人向けの本を読むようになる。それで悩む少年ってのも、有りなんだなあ。
  「図書館の主 12」 篠原ウミハル:著 芳文社コミックス:発行
 学校司書と司書教諭とがいるって、知らなかったなあ。作中でも違いが説明されてるし、司書教諭は教員で、学校司書は事務職員って制度上の違いは分かったけど、実際に業務がどう違うのか、いまひとつ分かり難い。まあ、学校司書も大変で、教員ではないから学校で孤立しがちだってのは想像できる。
 これがまた、若い美人だってのが、いやが上にも話が盛り上がる。
  「図書館の主 13」 篠原ウミハル:著 芳文社コミックス:発行
 小説家志望の高校生と絵本作家志望で創作に悩む書店員。簡単に作家にはなれないのはリアル。
 今巻は作中の紹介で読んだことがある作品が多かった。上橋菜穂子はけっこう好きだし、、ハリポタ(ハリー・ポッター)はラスト以外は面白かった。
 ハイジは割と近年に読んだ。キリスト教の神の価値観が強いのが、ヨーロッパじゃあたりまえなんだろうけど、無信教な身からは、神様がそんなに大層なものかと勘に障る。そう言うのをなくした処理のアニメの方が見やすかったな。
  「図書館の主 14」 篠原ウミハル:著 芳文社コミックス:発行
 宮本の元カノが登場。クリスはアメリカに帰る話になる。面白楽しく図書館で過ごしてきた登場人物達も決着をつける時が来ている。こういう展開は好きだなあ。
 「砂の妖精」か。むかしNHKでアニメなったのは全然違う話だって聞いてはいたけど、なるほど、まるっきり別物なんだなあ。
 それにしても、この漫画で取り上げられる自走背負って、難解というか子供にわかりやすい結末ではない、ましてや説教クサい話がほとんど無いのは、作者の趣味だろうか。それとも、児童文学はそういうものなんだろうか。
  「図書館の主 15」 篠原ウミハル:著 芳文社コミックス:発行
 完結しました。会社の経営ではなく、オーナーの趣味でやってる、いわば個人の書棚のような児童図書館だから、オーナーが死去すれば存続できなくなる。
 さあ、どうする? ドンデン返しでこう持ってきましたか。ちょっと強引なような、いや、綺麗にまとまったから良しとすべしだろうな。
 最後を飾る児童書は「だれも知らない小さな国」か。これまた有名だけど、食わず嫌いで読んでない。ううむ、そんなのばっかりだなあ。
  「夜明けの図書館」 埜納タオ:著 双葉社:発光
 「JOURすてきな主婦たち2010年12月号」からの掲載ですか。この巻には「1」と番号がついてないから、不定期で次がどうなるか分からない掲載だったんでしょうねえ。
 新米司書が熱意でレファレンスに取り組むって、けっこう面白いと思う。クサくなりがちなネタを面白楽しく仕上げているのは、なかなかの技量ではなかろうか。
 舞台の暁市立図書館は架空だろうけど、有りそうに感じるほどリアルに描かれている。
 
  「夜明けの図書館2」 埜納タオ:著 双葉社:発光
 めでたく2巻の発行されたんですな。と思って括ったら、全7巻ですか。あまり長くない話なんだなあ。
 中学男子の料理部で男の自立。軍隊式カレーライスですか。うまそうです。
 小唄を持ってきましたか。鈴虫や、って本当にある歌なのか知らないけど、物語と重なって歌詞が味わい深い。年老いてボケた芸奴の花知っても味わい深い。
 
  「夜明けの図書館3」 埜納タオ:著 双葉社:発光
 けっこうネタが盛りだくさんなんだ。三巻は小6のひなこと昴の方言、オウムといろはかるた、子宮頸がんと忍者の衣装、図書館長と定年後の過ごし方と軽便鉄道とレフェラル・サービス。謎かけ話みたいな話の作り方だなあ。
 三巻目も、クサくなりがちなギリギリで抑える。面白い。
  「聖徳太子 1 飛鳥川の貴公子」 池田理代子:著 中央文庫コミック版:発行
 池田理代子さんが聖徳太子を描いているとは知らなかった。で、読み出したら、これは面白い。
 天才としかいいようのない聡明な太子と、彼を取り巻く人々の思惑が見事に織りなされている。難解なこの時代の人名がさらりと入ってくる。いわゆるキャラが立ってるから分かりやすいのだ。
 系図が出てきまして。そら来たぞと身構える。古代日本の血縁関係は複雑。聖徳台紙の時代から遙か後のフィクション、「源氏物語」より面倒くさい。一夫多才な上に異母兄弟までの近親で結婚するから、ややこしい。聖徳太子の両親ともに、蘇我馬子が叔父だって。系図見ても頭がこんがらがってくる。
 それでも面白い。
 
  「聖徳太子 2 争乱から決戦へ」 池田理代子:著 中央文庫コミック版:発行
 厩戸皇子(聖徳太子)は文武に優れている。戦場でも他の王子たちから傑出した活躍を見せる。神格化されているとはいえ、ものすごい能力だ。この漫画は、それがリアルに感じるところが凄い。
 幼い小野妹子が皇子の危機を感知して、超能力で往時の姿を隠す。それだけ書くと、かなりダサい話なのに、漫画は面白い。
  「聖徳太子 3 華麗なる綾取り」 池田理代子:著 中央文庫コミック版:発行
 厩戸皇子と刀自古郎女(とじこのいらつめ)は相思相愛なのか。二人の恋の心情表現が連なる。こういう話も上手いなあ。
 毎度のことながら血縁関係がややこしい。でも、それを面倒だと感じないほど話が良く出来ている。
 夢に出てきた仏に『大君の座につかぬことで あなたは自由と安全を保証されることになるのです』と言われる。それに皇子は答える。『だが わたしの子孫は……死に絶えます……!』。分かっていても仏教による、万民のための政治を行おうとする。この緊迫感は強烈だ。
 このときが最たるものだけど、厩戸皇子は慈愛に満ちた人物なのに、時々冷たい目をする。それでまた緊迫感が増す。
  「聖徳太子 4 伽藍雲に連なりて」 池田理代子:著 中央文庫コミック版:発行
 日本史上初の弑逆、泊瀬部大君(崇峻天皇)の暗殺が描かれる。小野妹子が超能力手聖徳太子を救うって、かなりオカルトな話だが、この展開と絵柄で描かれると、物語として成立している。
 推古天皇は厩戸皇子をひ皇太子(ひつぎみこ)として仏教による国作りを始める。と、教科書的に書くと面白くも何ともない。この前後の人間ドラマが話を面白くする。歴史物語とはこういうものだな。
 
  「聖徳太子 5 暁暗の篝火燃ゆ」 池田理代子:著 中央文庫コミック版:発行
 最終刊。前巻で聖徳太子は摂政皇太子となって、ようやく政治権力を手にしたから、結末まで描けるかと思ったら、きちんと収まりました。49年の生涯なんですねえ。
 冠位十二階、十七条件法、遣隋使派遣と重要な政治案件を成し遂げる。それ以前の日本には法治や官僚制度がなかったんだから、こうして語られると、聖徳太子のやったことは、いかに偉業であるかが分かる。
 『日出ずる国」は有名だけど、それ以前に科挙制度もない日本が国書を出しても、隋から鼻で笑われるってのは、教科書的にはないよなあ。日本書紀にも記述がないそうだから、聖徳太子でなくても、当時の日本人は悔しかったろうなあ。この辺の描き方が、この物語はうまい。
 蘇我大臣馬子(そがのおおおみうまこ)の描き方が言い。嫌な権力者ではなく、政治低バランスに優れた実力者で、深謀遠慮が凄い。それより更に物を考える聖徳太子との対比で物語が転がる、
 見事です。
 
  「夜明けの図書館4」 埜納タオ:著 双葉社:発光
 蔵書点検が大変だろうとは容易に想像がつく。作中でもトンデモない作業量。ううむ、閉館期間が長いと文句など言わず、図書館の皆さんに感謝して利用しなければなあ。
 ディスレクシアは聞いたことあるけど、読み取りに困難を伴う障害者を助ける設備が図書館にあるとは知らなかった。
  「仕掛人 藤枝梅安 �◆廖|�者:さいとう・たかを 原作:池波正太郎 脚色:北鏡太 発行:リイド社
 こういう頭空っぽにして楽しめる時代劇はいいね。
 今巻は悪い元締めに、善良な人を殺すよう依頼される梅安と彦さんの話など。そこそこ思い悩むけど、そこはエンターテイメントで、読みながら後味が悪すぎないようにはあなってる。
 さいとう氏の描く女体はかなりエロい。
  「仕掛人 藤枝梅安 ��」 著者:さいとう・たかを 原作:池波正太郎 脚色:北鏡太 発行:リイド社
 仕掛け人の仲間になった小杉十五郎は義に厚いいい男。こういう好漢は長く生きられないのがこの種の時代劇の定番、だと思うけど、どうかな。
 権力者の理不尽で命を狙われるから江戸から逃げる。さて、道中どうなるますやら。
  「夜明けの図書館5」 埜納タオ:著 双葉社:発行
 今巻はネタが比較的少ないか。その分、内容は濃い。
 母親がハイチ出身で、逃れてきたアメリカで日本人の父親と会う。生まれは日本だけど、自分が何人か分からないと悩む。これは重い。簡単に励ますことが出来ないのが(物語として)いい。司書も悩む。やっぱ、人間ドラマって、こういうのがないとね。
  「夜明けの図書館6」 埜納タオ:著 双葉社:発行
 ヒロインの『初恋の人』が登場。言われたひなこはそんなことないと否定する。で、今のお相手(にはまだなってない)がやきもきする、ってパターンが来ましたか。主人公がとびきりの美人でなから、こういうのがアリなんだ。
 知的財産権って、厄介なネタを持ってきました。こういう漫画だから、嫌な終わり方はするまい。けど、安易なオチではつまらない。うまい間を取った結末を持ってきました。
  「夜明けの図書館7」 埜納タオ:著 双葉社:発行
 7巻目で完結できるの? 綺麗にまとめました。最終話が「私の夜明け」。なるほど、こう来るのか。
  「忍者武芸帳 影丸伝 1 疾風編」 白土三平:著 小学館文庫:発行
 昔読んだ解説で、編集者が「カムイ伝」の「伝」が嫌だと言ったけど、話が進むにつれて自分は間違っていたと思うようになり、今度の漫画は「伝」にしたいと、「影丸伝」をつけた、とかいう話があったような。
 そういう話を聞くと、凄い大人向けの漫画を連想するのだけど、「あれ、こんな子供っぽい絵柄と話だったっけ?」。
 いやいや、子供相手じゃないです、この漫画は。「カムイ伝」ほどではないにしても、かなり権力とか為政者の非道とかが描かれる。かといって、完全に現実的な社会批判ではなく、漫画である。「1959年12月〜1960年2月 作品」、漫画がそういう時代だったんでしょうねえ。
  「忍者武芸帳 影丸伝 2 落城編」 白土三平:著 小学館文庫:発行
 社会批判と荒唐無稽な漫画との掛け合いが続く。取りようによっては何とも不安定なんだけど、面白い漫画であることもまた事実で。
 土一揆の年譜が3ページに渡って挿入される。1960年当時に、よく調べたなあ。たぶん、あってるんだろう。けど、これを読み飛ばさずにいた子供の読者って、どのくらいいたんだろうか。必要なんですよねえ。
 織田信長、明智光秀など有名人が登場する。荒唐無稽なんだけど、笑い飛ばせない面白さ。やはり1960年という時代だから成立したんでしょうねえ。
  「鉄の墓標 戦場まんがシリーズ�◆廖‐硝槊躬痢�著 小学館
 表題作は昭和48年の少年サンデーの掲載。今とは違い、この頃はこんなハードな漫画がサンデーに載ってたんですねえ。
 四式中戦車の資料とか、よくこの当時にそろったなあ。
 やはり、この頃の松本さんはいい。単なる反戦ではなく、ましてや武器や戦争の賛美ではなく、人が死んでく様を描く。
  「仕掛人 藤枝梅安 �Α廖|�者:さいとう・たかを 原作:池波正太郎 脚色:北鏡太 発行:リイド社
 仕掛人という人を殺す裏社会だから、当然悪事が絡む。『生かしておいては人のためにならぬ相手』と偽って善人を殺させることもある。それで引っ込んでいては、娯楽時代劇にならないわけで。
 痛快に悪いヤツをやっつける――と簡単にいかないところが、この漫画の面白いところ。
 多淫な女房が入り婿を殺そうとする悪事のケリをつけた後、トンデモない陰謀が潜んでいる、というところで次巻に続く。
 面白い。
  「仕掛人 藤枝梅安 �А廖|�者:さいとう・たかを 原作:池波正太郎 脚色:北鏡太 発行:リイド社
 老中・松平和泉守乗定の暗殺、この実行犯の梅安を始末するため尾張徳川家を巻き込む。こんな大がかりな物語だったのか。寛政六年(一七九四年)とある。ここまで具体的とは驚いた。
 くぐってみたら、松平乗全(のりやす)って老中はいたのね。寛政六年の生まれだって。
 こりゃ大事件。どうケリをつけるんだろう?
  「仕掛人 藤枝梅安 �─廖|�者:さいとう・たかを 原作:池波正太郎 脚色:北鏡太 発行:リイド社
 紀州尾張家を巻き込んでの騒動、関わる人物も増え、事態は拡大していく。どう決着をつけるんですかねえ。
 さいとう・たかを氏は運動神経に優れ、剣術も達者だったそうな。それがこの漫画の斬り合いにも生かされてるんでしょうね。迫力があって活劇が分かりやすい。

 さて、これにて、このスレットも千件。足かけ八年、長い間でした。たいがい一人で書き込んでしまったのだから、我ながら、よくもまあ、漫画をこれだけ読んだものです。

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