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セイヤーズ読書会コミュのセイヤーズの生涯について

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セイヤーズ「読書会」のコミュの趣旨に沿うのかな……と思いつつ,
著者本人について語るトピックを立ててみました。

コメント(10)

というわけで,その生涯を追ってみると,
ピーター卿のシリーズを書いていた時間は比較的短く,
ほかのことをしていたことがわかります。
少しそのあたりを追ってみたいと思い,
資料を取り寄せた顛末を私の日記に書きました。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1422702024&owner_id=9421399

ピーター卿シリーズの解説や訳者あとがきに断片的に登場する内容がどのような意味をもつものなのか,
もう少し掘り下げられるといいなと思っていますが,
なにぶんにも今の日本人にはあまり縁のないジャンルの話はなかなか難しいです……。
>佐藤道博さん
ありがとうございます。
日記を読ませてもらってうれしくなりました。
資料を読まれたあとが楽しみです。
よろしくお願いします。
佐藤さんはじめまして、楽しみにしております。
イギリスにいるとき、図書館で伝記を一冊斜め読みし(ヒッチマンではないですが誰のだったか忘れた)、書簡集はボリュームありすぎて挫折しました(笑)
セイヤーズソサエティのホームページの情報もあまり更新されないので、新しい文献はなさった通りAmazonのが早く捜せそうですね。
随分と唐突ですが。

本日古書店で『別冊宝石』の世界探偵小説全集のセイヤーズ篇(昭和30年7月発行)を入手してきたところ、江戸川乱歩が「セイヤーズのこと」という文章で、セイヤーズの生涯(昭和30年時点では存命のようですが)を振り返っていました。

その中で乱歩が、セイヤーズの脚本が「寺院で演じられたという記事」を去年(恐らく昭和29年)だったかのイギリスの書評誌で書いていました。

それ以上に驚きだったのは、乱歩がセイヤーズの仕事として「探偵小説傑作集の編纂者として、創作と同じほどの大きな仕事をしている」と評価し、その中に書いた探偵小説の史的評論を「理解と教養において最上」と評していることです。


よろしければ御参考までに。
>8さん
コメント&情報ありがとうございます。
『別冊宝石』,私も入手してます(私が買ったときは1050円でした。
しかも状態があまりよくないです。ううう……)。
そうですね,セイヤーズは1957年に没しているので,この特集の時はまだ存命ですね。

このころはすでにミステリの創作をしなくなっていたように思います。
脚本は確かに宗教劇が多いですね。寺院での上演もむべなるかなです。

そして乱歩のセイヤーズ評価ですが。
実は創作の評価については功罪相半ばといったところではないかと思っています。
戦前・戦中・戦後すぐの海外ミステリの受容史において
乱歩の残した足跡は大きなものがあったことは疑いがありません。
ただそこで,セイヤーズの最高傑作に"The Nine Tailors"を挙げたことは,
乱歩の慧眼恐るべしではあるのですが(だからこそ後世にかけて忘れられずにきた),
逆にそれによって「重厚」というイメージを植え付けたのではないかと思っています。
彼女の初期作品を読めば,そこが持ち味ではないことはわかりますね。
ただ,そこはいかな乱歩といえども評価しにくいところだったかもしれません。

もちろん,アンソロジストとして,歴史的考察を含め大きな足跡を残したことも事実で,
乱歩の「理解と教養において最上」というコメントは本当のことですね。
(ちなみに,その「探偵小説の史的評論」は,創元推理文庫の
『ピーター卿の事件簿? 顔のない男』の巻末に翻訳が収録されています)



こちらが資料集めなどでもたもたしているうちに,
情報をいただく形となり申し訳ありません。
近いうちにまたレポートをしてみたいと思います。
乱歩は“Murder Must Advertise”と“The Nine Tailors”を、
2大傑作と評価する声がある事を伝えながら、
“Murder Must Advertise”未読だと言ってますから、
しょうが無い面があるかも知れませんね。

流石の大乱歩といえども、
読んでいない作品の評価はできませんからw


とはいえ未読にも関わらず、
“Murder Must Advertise”の評価を伝えたのですから、
やはり乱歩の功は偉大だと思いました。
>8さん

久しぶりです。

『別冊宝石』の世界探偵小説全集のセイヤーズ篇(昭和30年7月発行)を買われたんですね。うらやましい。わたしが子どものときは家に『別冊宝石』がかなりあったのですが、セイヤーズはなかったです。古本の「大学祭の夜」(「学寮祭の夜」)ほか数冊があって、ハリエットとピーター卿は子どものころからファンでした。

いろんな本でセイヤーズは難解となっていた基礎は江戸川乱歩にあったんですね。そういえば、「ナインテーラーズ」の翻訳も読んだのですが、難解というお墨付きだったんですからわからなかったのも無理はない(笑)。

参考どころか、こうしてコミュで勉強できて幸せです。
>佐藤道博さん

『別冊宝石』を持っていらっしゃるのですね。
うちにはセイヤーズ以外のものが何冊かあるのですが、みんなおそろしく古びてぼろぼろです。

セイヤーズは「大学祭の夜」(学寮祭の夜)があんなにロマンティックで美しい物語なのに、クリスティーばかりがもてはやされているのが不思議でした。クリスティーを何冊読んでも「大学祭の夜」1冊に及ばないと思ってました。

乱歩のセイヤーズ評価を改めて教えていただき、いろいろと理解できました。ありがとうございます。
>kumikoさん

お久しぶりです。
本当は『大学祭の夜』にも遭遇したのですが、
ちょっと手がでませんでした。


今は小山内徹訳で“Whose body?”を読んでいますが、
 (邦題は『ピーター卿乗り出す』となってます)
訳が違うとなんとなく新鮮です。

なのでいつかは、
『大学祭の夜』も入手したいと思ってます。
久々に,セイヤーズの生涯に関する情報。
翻訳ミステリーを応援するサイト「翻訳ミステリーシンジケート」で
セイヤーズのピーター卿シリーズの初版部数についての話が出ました。

藤原編集室通信(出張版) 第5回
http://d.hatena.ne.jp/honyakumystery/20120127/1327618238

執筆されている藤原編集室の中の人は,
これまでバークリーの埋もれていた作品など
国書刊行会の古典ミステリの翻訳編集を手がけた方です。
「一時期はクリスティを追い抜いた」など伝説が残っていますが,
やはりそこにこぎつけるまでには紆余曲折があったようですね。

謎なのは,それだけベストセラー作家となった彼女が,
なぜ"Busman's Honeymoon"(邦訳;忙しい蜜月旅行/当時のキャッチフレーズで,
バスの運転手は休みの日に家族を連れてどこかに出かけるときも
車に乗っている(仕事とオフでやってることが同じ)という
"Busman's Holyday"に引っかけた言葉)
でピーター卿の長編作品の筆を折ってしまったのかということ。
現時点に至るまで決定的な理由は不明のまま残されています。

いくつか推測する手がかりはあるのですが,それはまたいつか・・・。

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