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高齢者情報コミュの脳腫瘍で異常行動

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安藤和津さん
脳腫瘍で異常行動
誤解した自分を責める
脳腫瘍(しゅよう)を患い昨年亡くなった実母(荻野昌子さん)に、異常な言動が始まったのは、20年以上も前からです。

私は、母と、すでに家庭を持っていた政治家の父との間に生まれました。母は26歳の若さで自力で料亭を開業し、女手一つで私を宝物のように育ててきました。私の結婚後も、同じマンションの別の階に住み、入浴と就寝以外はずっと一緒に過ごしていました。
そんな母が次第に、ビンのふたがすぐに開かないと、カーッとなってビンを床にたたきつけたり、衣類を脱ぐのが面倒になるとハサミで切ったりと、感情の抑制が利かなくなっていったのです。

初めは、私が結婚し、仕事を持ち、子供も生まれ、次第に母から自立していく寂しさから、イライラが募っているのだろうと思っていました。でも、常軌を逸した言動はさらにエスカレートします。

笑顔が消え、何を言っても喜ばず、私には愚痴しか言いません。「もうやめて」と私が怒った拍子に、みそ汁をこぼしたら、その直後に親せきや知人に電話をかけ、私が煮えたぎったみそ汁を母に投げつけたと言いふらしたんです。

旅行先で、「こんな田舎に連れ出し、人を殺す気か」とどなられたこともあります。
料理の味付けもおかしくなりました。ドレッシングはほとんど油でギトギト、揚げ物は中身が生、いため物の中に固まった塩。母の作った食事を、食べた振りをし、処分しなければなりませんでした。
母にはかかりつけの診療所があり、主治医に何度も相談しました。でもこの医師は病気を見抜けず、「親を変人扱いしちゃいけない」とまで言う始末。病気でないなら、性格が悪いのだと母への不信感がますます募りました。

そんな母の異常が、脳の機能を低下させる脳腫瘍のせいとわかったのは1998年。私たち夫婦が海外の仕事で留守中、母が一人なのが心配で病院に検査入院させた時です。

帰国した私を待ち受けていたのは、テニスボールぐらいの腫瘍が写った母の頭部を撮影した画像でした。
「かなり古いですね。手術しても全部の摘出はできません。もう少し早くわかればよかったんですが」

医師の言葉と病名の重さに、母への誤解が一変し、それまで早く死ねばいいと憎しみの感情まで持っていた自分をひたすら責めました。

「ママを助けて」と初めて神様に祈りました。(エッセイスト)

読売新聞
2007/6/28
YOMIURI ONLINE 医療と介護 介護・老後
★http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kaigo/note/20070628ik06.htm

コメント(3)

 私がお世話した方も、脳腫瘍の術後、なんと言うか、その場の空気をよむことが出来なくなり、周りの人から疎まれるようになってしまいました。
はっしィ〜さん
ぐんまのおじいちゃんさん

私は、異常行動は何かの『サイン=言葉=伝えたい事』だと思うのです。
記事に記載されている脳腫瘍ではありませんが、私は事故に遭い脊髄損傷で今も四肢が常にしびれております。
そんな中で、自分の行動が事故前と異なる時があります。
例えば、食事の時に介護箸を使用したり指がグーの状態のままコップでお茶を飲んだりします。その動作の目的を『食べ物を落とさないように』『飲み物をこぼさないように』と考えると、腕の使い方指の使い方が以前とは異なってくるのです。その原因は、私の場合『指・腕の筋肉の硬縮と握力の低下』です。
私はその事を家族や友人に話しませんので、私の行動が「事故に遭って身体障害を負っているからしょうがないな」のところで終わっていると思うのです。
健常者から見れば異常行動の1つだと思います。
もし自分が介護をしていただく身であるならば、介護者には『指・腕の筋肉の硬縮と握力の低下』があるからこのような動きになるんだよというところまで理解してもらい、介護支援をしていただければと思うのです。

長々と申し訳ありません。
またご意見を伺わせてくださいませ。

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