ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

一行で詠おう!自由律俳句コミュの雑詠コーナー2(テーマ自由です。)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
前のトピがいっぱいになったので立てました。ご投稿よろしくお願いします。

コメント(65)


287気付けばミンミン蝉の鳴く夏になる

288未だ五月なのに熱帯夜茹だる

289狩りの下手なちびやもり見ていて苛つく

290狩りの下手なちびやもり午前三時の待ちぼうけ

291狩りの下手なちびやもりやる気あんのかコラ

292熱帯夜の脱力扇風機だけフル回転

293熱帯夜タオルケット残して布団を仕舞う

294具材が無い素ラーメンを食べている

小満

295夜に本を読む温くなっていくビール

296寝てばかりいた好天の初夏一日

297ちびやもり今夜はオヤジやもりに追いやられ

298雨降り夜更かし何をするでもなく

299あと一本だけビールを飲もう朝が来る

300雨降りヴィラ=ロボスを聴く涙する

 

301梅雨前の貴重な晴れ間を寝て過ごす

302初夏の月光に厳冬の幻を見る

芒種

303梅雨入りの便り寂しき東大東島の彼方より

304今日は颱風の雨に降られて黄昏ている

305その昔雨だれを音楽とした詩人あり

306低気圧前線雨雲雷雲腰痛坐骨神経痛

307雨の日にヤモリは来ない令夫人の鉄面皮

308梅雨入りもチビヤモたちには関係なしか

309梅雨寒に冬の靴下引っ張り出す

310梅雨寒に震える指先プラモデル弄る
夏至

311雨の日にはじっと書籍郵便を待つ

312皐月晴れ晴れたら晴れたで盛夏の暑さ

313今年初めての蚊がこんなに痒い

314この程度の温度湿度で蒸し暑い扇風機回す

315揺れる木洩れ日の打ち寄せて打ち寄せて

316まだ6月の朝から猛暑ゼノンの矢

317老眼鏡左右のピントが合わないアキレスと亀

318もう梅雨明け水甕の水足りてるのか?

319つい先頃暑いと感じた25℃今は感謝の涼しさ

320突然の盛夏偶然の真夏不自然な夏メイク

※ 316.317「パラドックス」とは関係ありません。語感が好きなのでつい使いました(笑)。
※ 320全くの想像です。女性のことはよく分かりません(爆)。

洗濯物 干したところで 雨が降る


浅き眠りに雨の音 パラパラ


雨の音 蝉の声 微睡みの中




小暑

321みんみん蝉が夜も鳴く生態系大丈夫なのか

322前線が蝸牛梅雨明けてから大洪水

323まわり道近道抜け道黙り込む道

324妬み嫉みは紙一重君は僕に恋してる

325夏至過ぎて時告ぐる鶏(とり)も最早往ぬ

326暑過ぎて脳が働かなくなる夏

327幼き夏に憧れし日射病今は夢

大暑

328炎暑の昼過ぎ儚き午睡汗みずく

329此の夏ろくに鰹を食べてない不漁か出無精か

330遠雷に涼風を期待するまさか幻聴か

 
>>[30]

324 良いですね表情(嬉しい)
写真も、二枚目と三枚目がちょっと不思議で幻想的で心地好いです( ´∀`)
暑さ厳しき折、ご自愛下さいねexclamation
>>[31]
 ありがとうございます。
 今年の暑さは殺人的(ひゃー)なので気を付けてくださいね。

331猛暑炎暑酷暑何もする気がない不貞寝

332Tシャツ脱いで汗と老眼鏡でこんがらがる

333今までが暑過ぎたのだ今日が寒い

立秋

334暑さ寒さが沁々身体(からだ)にひびく歳となり

335いくら待っても夕立ちは来ない暑い儘

336俄か雨たった2℃(ど)差のありがたさ

337家蜘蛛が死んで行く餌の蜚蠊(ごきぶり)もいない

338ちょっとした拍子の深爪秋草を想う

339明日は暑くなるそうな夏はまだ続くか

340颱風がまた来るくる廻る回るまわる

処暑

341もう鳴いている気の早い秋の蟲ども

342羽根の無い巨大蜚蠊の幼虫を幻視する

343出来ないことは全て腰痛のせいにする

344借りたくないもの付箋でいっぱいの本

345温くなったビールに氷入れて飲んでいる

346まつげが目に入る涙が出る

347シケモクにマッチも風情があるなと強がる

白露

348白露とは何かいちおうググる

349日が短くなるちょっと哀しくなる

350秋雨前線寒くなったり暑さ戻ったり困る

 

350秋雨前線寒くなったり暑さ戻ったり

351シケモク十日目もう煙草の味がしない

352牛乳を切らして居る北の大地を想う

秋分

353陽が沈む毎夕のセレモニーを見ている

354冷たい雨降り何も出来ずにいた

355秋霖寒く冬の上着を羽織る

356風見鶏、夢思い出せず立ち止まる

357十月の颱風暴風雨の音が恐い

358停電の晩懐中電灯でレトルトご飯をいただく

359颱風の夜のキャンドルサービス独り

 

寒露

360シケモク煙が余計に眼に沁みる

361新しい文庫本の活字大き過ぎる秋

362今さらの残暑眠くて困る夢現

363煙草さえ買いに出れない情けない夜

364地上に居る間くらい斜め上を見ていたい

365 20度C以下がこんなに寒いとは。震える

366久しぶりの秋晴れに安堵して何もしない

367具無しラーメンを茹でるのさえ億劫

霜降

368薄日射すかえって寒々しい午後

369冬が来る唇の皮がやたらに剥ける

370瓦斯使い切りライターを往生させる

371赤い紐蜻蛉結びのアキアカネ寂しく

372いちょうの樹秋晴れ銀杏と葉を落とし裸

373銀杏(いちょう)の樹夕映え枝振り黒く屹立(た)つ

374ストーブに賢きプロメテウスの火を入れる

立冬

375颱風の片付けせぬまま落葉降り積る

376午後四時の夕闇年の終わりが迫る

377小春日和結局何もしない儘

378小春日和今日もいちにち日が暮れる

379小春日和日向縁側猫となる

380深夜一時冷え込み厳しく冬がもう来ている


381洟拭いて鼻赤くしている

382グラスの底のコースターがびちゃっと落ちた

383水洟の氾濫に溺れそうになる

384涙洟水とにかく今は何も出来ない

385涙洟水止まらず風邪か熱はないのに

386本に遊び本に暮らすほどけた栞紐

387猫いいなあ諸般の事情で飼えぬけど

388貸した本失(な)くす兄に呆れる

龍之介に
389まだ出るか洟水遥か秋の空

小雪

390紅葉も柿の葉は渋く迷彩模様


こんにちは。猫いいですよねるんるん可愛い写真をありがとうございます!
鼻水は、花粉症かもしれませんね。私は咳とたんが絡んでる日々が続き、これも花粉症かな?と思ってます。お大事に。
>>[41]
 春の杉花粉はなんでもないんですよ。やっぱり鼻風邪かしら?
 寒さ厳しくなりましたね。お体お気をつけてくださいませ。

391椛紅葉一枝ごとにグラデーション

392髪伸ばしている抜け毛切れ毛髪の毛地獄

393椛紅葉夕陽に透けて燃え上がる

394洟流れる鼻炎なのかなJ.S.バッハ聴く

395深紅(あか)かった椛も散った冬木立

396抜ける白髪硬くて脆い年の瀬に

397凍る水銀柱部屋の中で着る外套

398凍えた雨降る火曜日メビウスの輪

399瓦斯ストーブの焔全開にするヴィヴァルディ

400部屋暖めてから喰うアイスクリーム2リットル


http://blog.livedoor.jp/kawakaming/archives/1073388601.html


401家々に明り燈る一人締めるカーテン

402トールキンもC.S.ルイスも嫌い英語のテキスト

403ふと浮かぶ疑問はそのままにして置くことにする

冬至

404冬晴れ寒々年の瀬無為に居る

405すき腹のビール苦く凍れる夜

406 CDデッキ壊れて聖夜の静寂

407無音の暗闇魔物が哭く声が聞こえる

408幻聴のヒップホップが腹立たしい

409冬晴れ夕陽黄金に燃えて静かに沈む

新年

410ライターが切れて慌てて燐寸(マッチ)探す

自句自解

411電話だけが鳴って凍えている夜
 ※こんな夜は寂しさが身に染みます。早目に寝ちゃいましょう。

412意地わるくCD止まりレンズ動いている
 ※CDプレーヤーが調子悪いと不安になります。ジーッ、ジーッとレンズだけが動いている…。

413 CDウォークマン鳴って少し安心する
 ※同上。音楽依存症です?

414底紙に着いた肉まんの皮削いで食べる
 ※セコいけどもったいない。ヤマザキはあんまり着いてないんだけど中村屋は多いです。

415五時ちょうどに今日の夕陽が沈んで
 ※日没は毎日のことながら感傷的になってしまいます。特に冬は。

如月

416これでも陽は伸びている篠竹風に鳴る
 ※陽はゆっくりと長くなっています。先週末は節分・立春でした。

417温かき午睡と寝返りを打つ寒い夜
 ※ぽかぽか昼間に眠くて昼寝する、そのせいで夜眠くならない。困ったものです。

418霙降る音眠れずにビールを啜る
 ※夜更しはやめたいです。明日が辛いから。

419梅蕾(うめつぼみ)ふくらんで少し汗ばむ
 ※急に春めいて暖かい日が来る。翌日はまた北風です。

420三寒四温今度の寒波は厳しいらしい
 ※あ、当たり前のこと言ってしまったような?春が近づいて来ます。

>>[46]
投稿されている事に気づきませんでしたわーい(嬉しい顔)

楽しく拝見させて頂きましたぴかぴか(新しい)
ありがとうございます(=^ェ^=)
>>[47]
 好きな時に読んでください(笑)。
自句自解
 
421始発列車の音が聞こえる眠れずにいる(再録)
 ※以前夏の句として挙げたものですが、夜に遠くまで音が透るのは一番寒いこの時季なのでした。

422あまりに穏やかな夕暮れが寂しい
 ※冷え込みの厳しい薄曇りの一日が終ろうとしている。華やかな夕焼けの無い分寂しさがつのる。

423病院キャンセルしてシケモクを吸う
 ※二日連続して病院をキャンセルしてしまった。煙草も切れた。出掛けられずにいる。

424冷蔵庫「強」にして黒ビール凍らしてしまう
 ※アホである。が、私は凍る直前くらいに冷たいビールが好きなのである。何が悪い?!

425仕方無かった春一番の吹く
 ※最善は尽くしたのだろうか?気にはなるけど春の嵐が来る。何かはっとさせられるものがある。

426及ばないこともあり忸怩悔
 ※自句自解なんてそんなものですよね。リクエストが無きゃ誰がやるものか?!(笑)

427板チョコ三枚を晩飯とし銀紙丸める
 ※空腹感はあるのだけれども食欲が無い時、こんなことしてみる。九百キロカロリー弱。

弥生

428きな粉餅泣くだけ泣いて気が済んだ頃
 ※大人になるといろいろあって簡単には済みませんものね。大人の事情?(笑)

429杉花粉吹き荒れて部屋干しもすぐ乾き
 ※乾燥が酷くて花粉症困りますよねえ。お大事になさってください。

430ポータブルCDP時々止まる叩くと直る
 ※あれ?同じような句を作った気がする…まあ勘弁してください。句作も不調のようです。

  
431句いくつか電脳の隙間に置き忘れ
 ※携帯の操作を誤り数句を一瞬にして失った。思い浮かばないところをみるにたいした句ではなかったようだ。

432福神漬けでビール呑む春の宵
 ※福神漬けと言えばカレーだけど他につまみがなかった。福神とは縁起は善いし意外といける(笑)。

433そもそも興無し花冷え
 ※世間様が花見で盛り上がっているのを見聞きするにつけ醒めてしまうひねくれ者である。

卯月

434花冷えストーブを再び点ける
 ※パリはリラ冷え、東京は花冷えの頃と云う。寒さが余計身に沁みる。

435葉桜の花冷えひとり花曇り
 ※定型句みたいだが季重なり、それも三重(笑)。

436寒の戻り桜の花に雪積もる
 ※体調を崩して通院をキャンセルする。桜に雪を珍しいと喜んでいる人達が羨ましい(皮肉)。

437藤冷え勘弁してくれと天に祈る
 ※一旦暖かくなった後に寒さがぶり返すと体調がおかしくなってしまう。寒いのはもう嫌だ。

皐月

438初夏にダウンジャケットをまた着る朝晩
 ※同上。私は寒さに本当に弱い。

439アイス喰い洟止まらなくなり眠れず
 ※アイスクリームを食べる時は徹底的に食べる。すると体温が下がり一時的風邪引き状態になる。寒さに弱いのについやってしまう(笑)。

440蟲がもう翔んでいるガガンボの翅
 ※田舎に住んでいると虫は煩わしい。うようよ出てくる。馴れてしまったけど。

 Twitterよりコピペ

https://mobile.twitter.com/zubuinu/status/1131564820715646976


皐月

441真夏日が続く黒Tシャツに塩染み

水無月

442梅雨入り一日強い雨翌日は薄日射し

443梅雨寒に凍えまた冬物を着込む

※ 文月・葉月は猛暑にヘバッテいたので句作はしていません。

長月

444肌寒さ冷や奴でビール飲んでいる

445颱風がまた暑気運んで来た

446曼殊沙華佛壇の埃拭きもせず

447ふと後ろを振り返ってみた

448彼岸過ぎてカレンダーを捲る

神無月

449この秋の秋刀魚をまだ食べていない

450冷たい冬のジャンパーに袖を通す

霜月

451立冬の窓に家守も来なくなり

452縁側の猫になりたし小春日和

485文庫本頁ヤケの歳月を想う

486種火の消えない瓦斯ストーブ勝手に直る

487何も出来ない日暮れが早すぎる

488根拠のない祝日もありがたいもので

489ただ黄昏を眺めるのは無意味なのか

490落ち込んだ時に優しいギターディオの音(ね)

491出しっ放しの扇風機サーキュレイターと呼ぶ

492行って来ますも只今も言わない父だった

493夕暮れ何時(いつ)までも電燈(ひ)を点けない今は亡き母

494迷子老人保護し逆に職質を受ける真夏夜

495蛙の尻尾蜥蜴の尻尾共に無い

496臘梅の香りを私は知らない

497頬紅くした中学生の息の白さ

498夢で見る君は若いまま

499チョコレートは自分で買う糧食として

500二月八月仕事が無い荒れた掌(てのひら)


自嘲

501昔は駅まで十分今は三十分腰痛

502冬の靴下洗えぬ未だ冷た過ぎる水

503本五冊にカバーかけて息を切らす

504洟(はなみず)が止まらぬ歳をとる

505眠剤飲んでぐずぐず起きている

506駅まで歩いて10分今はバス待ち腰痛

507煙草咥えたまま洟(はな)をかみ火傷

508台所床に蠅取蜘蛛の木乃伊踏む

509背伸びも出来ない腰痛

510明け方小水に起きて眠れぬ結果の早起き

511海外郵便のCDを待っている時雨れる

512肉饅の支那竹(メンマ)奥歯に挟まって歯痒い

513熱々の餡饅で口内火傷食欲失くす

514口ん中の火傷にアイスクリーム沁みる

515寒いけど冷や奴でビールしてみる

516歯がない林檎丸齧り出来ぬ淋しさ

時候

516曇り空夕暮れもモノクローム僅かに紅

517寒さ緩んだのか椿咲いている

518紅白斑入りぽつんぽつんと椿

三月

519もう月が代わっているクロノスの罠

520煙草のパケ振ると二本出てきた

521ハイライト火を点けずに咥えている

522EW&F(アース)聴いてるのに踊れず腰痛

─新型コロナインフルエンザ

523マスク流行っている仮面の街

524トイレットペーパーが心細い出血する

525人混みが苦手な私は大丈夫引き篭り

526二階にあがるのさえ億劫で片付かず

527それから増えないGONTITIのCD

─「一行のポエム」から

528そうだったのかトートロジー

529なんとかなったシニフィエ

530雨音を聞いている寝付けずメビウスの環

531寝汗をかいて目覚めるクラインの壺

532不安感ステレオ鳴らしっ放しで眠る

533枕の高さ変えてみたコペルニクス的に

534また郵便で来る筈のCDを待つ時雨れる

535いろいろあったエロス、タナトス

536とても辛い呻き声出てしまう

537チョコバー五本喰ってギブアップする夕食

538スカパラのバスサックスが二枚目
(バリトンサックス?)

537チョコバー五本喰ってギブアップする梅昆布茶

538スカパラのバリトンサックスが二枚目

539ブルコメのサックスも二枚目だったな

540似て非なるサンボリズムとサンバ・リズム

541はひふへほ吐息悲鳴溜息相槌安堵

542夏は二十五度Cの涼しさ冬は暖かさ

543寒の戻りの激しい胃痛身動きとれず

545胃痛寛解残る不快感と腰痛

546思いきりカレー食いたい無理だろうけど

547啓蟄も過ぎ五日姿見せるか家守

548ほぉほほけきょ、"ほ"が多い鶯

549電燈に驚き逃げる初(うぶ)ヤモリ

550お高い寒鰤姿消し初鰹待っている

551スゥエーターに卵産み付ける蛾が嫌だ

552煙草三日ビール五日我慢した限界



553身近な処だとOSSのブンさんがサックス

※OSS(オッス):1980年代に横浜で活躍した横浜国立大学美術科出身のインディーズ・ロックバンド。
私もバンド名のロゴデザインや歌詞を提供した。


554昨日春めいて今日また寒い落差

555観客の居ない大相撲の静けさ

556臨時休校青少年を野に放つ意味

557カフェ・オ・レに氷入れる季節となる

558アニサキス怖い解凍の刺身が安心

559ぽつんと咲いた紅椿の鮮やか

560水温むあとはヤル気だけ洗濯

561孟宗竹翠に冷たい雨の春の雪交じる

562寒の戻り弛んだ躰に酷しく滲みる

563北側の屋根に残る雪白く寒風

564三寒四温とは云うけれど辛どい

565深夜のネット通販で一喜一憂

566この歳で背中に出るニキビが憎い

567椿終わる武士の嫌った首落とす

568薄紅の椿墜ちて寂しい春が来た

─我が家のソメイヨシノ咲く

569たいしたものだ九十年の老木に花咲く

570卆寿の樹々達今年も咲いてくれた

571五分咲きなのにパンデミック哀れ

572花冷えまたストーブで爪先炙る

573桜に降る雪昨年もそうだったか

574三月下旬の真冬日に凍える

575ストーブを点けたり消したり忙しい春だ

576奥歯に挟まったビーフジャーキーでビール飲む

四月

577インフルエンザ流行(はや)る櫻満開

578鳥たちの鳴き声の無い夜明けが来た

579赫奕たる韜晦

580櫻散ってゆく今日限りの南風(みなみかぜ)に

581南風吹く日は夕焼け灰紅色

582今朝見た夢忘れて嫌な感じだけ残る

583祖父の植えた桜来年はもうない

582明け方に見た夢忘れて朝から疲れている

583祖父の植えた桜来年はもうない道路拡張

584菜の花の時雨本降りとなる寒気来る

585両親に貰った躰に刺青(タトゥー)彫る女の涙

586耳鳴りが酷い百万匹の蟬が啼く

587耳鳴り蟲の音季節判らなくなる

588櫻も散ってからの寒い時雨なのか

589菜種梅雨遠くでラヂオが鳴っている

590立枯れの老桜に孟宗竹寄り添う

591立枯れの桜何時(いつ)なんどき枝落とすか

592季節はずれに時雨れるか気温下がる

593灰皿にゴミの塔建てた今は無き喫茶店

594煙草パックのセロハンロケット翔ばす喫茶店
※危険なので絶対にやらないでください。今では火災報知器が鳴り自動消火機のシャワーが降ります。

595季節はずれの時雨れ前夕焼けは灰蒼色





612チョコレート冷蔵庫にしまい忘れる

613チョコバーで血糖値上げるだけの昼食

614「どこでもクーラー」躊躇いながらオンする

615手拭いタオル匂う紫陽花香りはあるか

616マスクして眼鏡曇らしている

617マスクいつの間にかエチケットとなる

618手拭きタオル取り替えて梅雨寒

619頭ン中と外とで百万匹の蟬が鳴く

620もう夏至か残る半年エトセトラ

621誰にでも父母あり今日は父の日

622日食は見えない曇り空の梅雨寒

623横殴りゲリラ豪雨にマスク盗られる

624こんなにもビールが旨い夏夕暮れ

625冷風除湿機古くなり送風だけ生きている

626焼けるトタン屋根冷ます夕立ち待っている

627梅雨しとしととカブるラッカー塗料

※ カブる:湿気で塗り上がりが白濁すること

628炎天にさくらんぼ売り屋台のある

629食欲なしビールとポテトチップスの夕食

630読めないのに今頃届くか本また本

631愛書家の積ん読の山の堆(うずたか)く

632炎天に歩きたくない腰痛持ちの待つバス停

633酸っぱい冷し中華いただきたい昼下がり

634そうめん食べたい茹でる熱さがなんともし難い

635麦茶がぶ飲みする昼盛り塩飴

636何にもしたくないけど空腹はやって来る

637雨上がり思いきり窓を開ける風通る

638繰り返し聴くマイ・フェイヴァリット・シングスの虚ろ

639カフェ・オ・レに氷沢山容れてくれ

640氷レモン梅雨寒だったりする

641三色アイス家に着くまで融けてくれるな

642思い出は部活のあとの水呑場

643下駄箱に入りきらないゴム長靴

644プレハブ校舎思い出は日向ぼっこ

645泥濘(ぬかるみ)に足を盗られて転ぶ登校時

646トイレ近いのに便所が遠かったあの頃


647抽出し奥の五百円札出て来た時の嬉しさ

648天然は冷暖房完備夏は暑くて冬寒い

649狼狽てて振り返る其処には何がある

650裸になる背骨曲がっている腰痛持ち

651放課後の夕陽射し込む教室の暑さ

652夕立ちの香り埃の匂いと解り詩心失くす

653プールの白ペンキ眩しくて眼を瞑る

654大人となって買う怪獣ソフビ水浴

655風呂に射す夕陽がまだ熱い油蝉

656水遊びビニールプール泥濘るむ草庭

657ゴム草履足親指の股滲みる海水

658アイス・カフェ・オ・レ少しずつ飲む陽盛り

659腹を押さえて七転八倒厠の窓に紫陽花

七月

660空腹に胃が痛む踞る額紫陽花

661胃痛下痢横たわったままつくつくぼうし

662病み上がり足萎えて厠が遠い紫陽花

663焼ける胃に牛乳優しい一時凌ぎだけれど

664織姫彦星に逢えない九州河川大氾濫

665明日は我が身か大豪雨災害

666どこでもクーラー今度は躊躇わずにオン

667二度寝する朝の涼しさ梅雨明けは未だ


八月─梅雨明ける

674梅雨明ける一斉に蟬の啼く午(ひる)

675梅雨明ける腰痛少しも楽にならない

676立秋とは名ばかりの猛暑日

677今日は楽かと思えば冷風扇

678湯上がりののぼせ気分か猛暑日

679遠雷の打ち水効果期待薄

680忘れた頃に狐の嫁入り夕霧

681当たれば嬉しい天気予報夕立ち

682今日も外れた予報遠雷のみ虚しい

683熱帯夜眠れずにいる夜も啼く蟬

684腹ぺこヤモリに朝まで付き合う

685夕立ちも気温低下もない寝苦しいだけ

686夕立ちを心待ちするかんかん照り

687熱帯夜時々遠雷涼雨の幻

688脂汗に皮膚呼吸出来ず目覚める

689来る日も来る日も夕立ちを待つ

690外出控える情けない歩数計である

691明け方にようやく眠るつくつくぼうし

692朝から31℃やる気失せる

693二階は暑いだろうなあ登る勇気がない

694時折エアコン買いたくなる衝動

695温(ぬる)い空気かき回すだけ扇風機

696やもりも来ない独り徹夜

697あんなにも嫌だった雨を今は待つ

698マスクなくても息が苦しい熱帯夜

699どうとでもなれ電気代クーラー点ける

700儚き夢とは字の如くうたた寝



河川水俳句
2020年8月〜



701深夜の雨音なのに気温下がらず

702処暑過ぎてなお涼雨待ち望む

703暦では秋来ている未だ蜩を聴かず

704奇妙な夢見て目覚めて忘れている

705朝寝している間に少し雨降る少し嬉しい

九月─残暑

706暑いけど秋の気配も少しだけ

707ミニ模型、技に溺れて塗り残しあり

708還暦過ぎて親孝行する友に画集送る

709スタバでカフェ・ラ・テと訊き直された

710雷雨で二三度下がる慈雨である

711朝晩もまだまだ暑いただ待つのみ

712カナカナを聴くまで秋は来ぬ

713アイス・カフェ・オ・レしたい牛乳が無い

714眠れずに駄句ひねくり回す午前二時

715大型颱風が来る他人事(ひとごと)でない

716低音絞る明け方のマイルス

717東の空が明るくなる雨音とマイルス

718明け方の雨音今日も蒸し暑いのか

719焦燥して下痢となるレキソタン

720灰皿にシケモク拾ってつくつくぼうし

721ほろ酔いうたた寝灯り点けたまま朝迎えた






742積ん読本の山に寝返り打てず

743日記書いて気に入らず破り捨てる

十月─秋に病む

744胃が痛い何もできない胃が痛い

745寒い寒い寒い十月は既に秋

746続く雨、日に日に寒くなってくる

747"小さい秋見つけた"の歌が秋深過ぎる

748寝たきり足萎え近くて遠い台所

749しくしく痛い食べれないとまた痛い

750胃に優しいミルクとバナナで食いつなぐ

751地に墜ちても騒がしい蟬である

752寒くて堪らん拾わぬ銀杏踏み潰す

753頭ン中で鳴く蟋蟀鈴虫轡虫

754虫の音、厠に起きて眠れずにゐる

755この秋初めてストーブに火を入れて暖かさ

756喫茶店昆布茶が出るって本当なのか?

757本当の号泣を皆知らずに居る

758落涙程度で号泣とは片腹痛い

759明後日霜降だけど雨降りらしい

760孫の顔見せられなかった親不孝者

761先には死ななかっただけの親孝行


762寒いのにアイス食いたくなる鰯雲

763友逝って三年享年過ぎて生きる

764父母亡くした年末年始がまた来る

765レクイエム繰り返し聴く時期近づく

─六十の手習い(二句)
766齢取って読むドゥルーズの難しい

767仏人欧州中華思想いささか厭く

─画集(二句)
768還暦過ぎてフェルメール画集に見入る

十一月

769シケモク吸って口髭焦がす馬鹿

770ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの蝋燭眩し

771もう薄暗い四時半となる

772自句自解はしない忸怩悔になる

─ひと昔前の台所
773本当のミルクパン蓋はない

774腹ぺこで冬眠できないちびヤモリ

775先程出来た句をもう忘れている

776巣を張る十一月の蜘蛛獲物はいない

777去年詠んだ句をまた作っている

778ロング缶飲みきれず流しに棄てる秋

779明け方が一番寒い朝の月

780日向縁側猫になりたい小春日和

781秋桜花(コスモス)も終わりか晩秋

782画室にて想像力で句を詠む虚しさ

783吟行もできない腰痛足萎え

784画室より出られない与謝蕪村

ログインすると、残り27件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

一行で詠おう!自由律俳句 更新情報

一行で詠おう!自由律俳句のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。