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ニューヨークのレストラン裏コミュの日本人シェフの挑戦

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90年代の寿司ブームで、多くの日本人シェフがニューヨークで寿司シェフとして活躍してきました。留学生がバイトで始めた寿司ヘルパーというポジションを経て、永住権を取得して今現在でメジャーな日本食レストランで立派な板前として働いているケースも多いでしょう。

つまりニューヨークに憧れてやってきて、日本では寿司の経験がない人でも、こちらのレストランで修行して板前になった方もかなり多いのです。

中には日本では洋食(フレンチ、イタリアン、その他)のキッチンで働いてきたシェフが、ニューヨークのレストランで職を得るために、日本食に転向したシェフをも私はたくさん見てきました。ニューヨークでフレンチ・レストランで働いたけれども、最終的に日本食に移った人もいます。

理由としては人種差別的なもの、または語学の問題などもあったのかもしれません。「日本人は日本食を作るもの」というアメリカ人の偏見。日本人イコール寿司。フレンチやイタリアンのキッチンには入って行く事ができなかったのかもしれません。

しかし日本人ならご存知の通り、日本では日本人がフレンチやイタリアンを作ったり、インドカレーだって作ります。お隣韓国に負けない焼き肉レストランだって、日本人が経営していることもあります。日本人は食に対して貪欲なので、ヨーロッパに行って修行しているシェフがたくさんいます。

ロブションのラトリエがニューヨークに進出してきたことにより、日本人の日本食以外での実力が少しずつメディアに取り上げられるようになってきました。ロブションはある雑誌のインタビューで、須賀シェフ(エグゼクティブ)と成田シェフ(ペイストリー)を「世界でもまれにみる天才」と言って褒め称えています。そして強調するように「日本人は非常に繊細で、努力家で、そしてかなり高度な技術をもっている」と加えています。

ニューヨークで2−3つ星程度のレストランへ行くと、「フレンチ」だろうが「イタリアン」だろうが、その味や盛り付けの田舎臭さに驚くことがあります。ザガットで高得点を獲得しているレストランで本当に美味しいところなんて数えるほどです。つまり私が言いたい事は、ニューヨークのレストランのレベルは低い、ということです。

さて今回の本題は、「日本人シェフの挑戦」。それは日本人シェフに、日本食以外の料理分野での挑戦に期待する私です。ロブションラトリエの登場で、その土壌がニューヨークに少しずつですが、できあがってきたように思います。

たとえば、イーストビレッジにあるイタリアンレストラン「Dieci」は、そんな傾向の幕開けとなって欲しいと私が願うレストランです。ここのシェフは、実を言うとこのコミュのメンバーなのですが、彼から日本人として日本食でない分野でチャレンジしたい、という話を聞いた時に「これだ!」と思いました。

何が「これ」なのかと言うと、そんな時代がニューヨークに来る、という気がしたのです。

このシェフいわく、日本人だからと言って日本食に転向するのではなく、たとえライン・クックでもいいから、自分の目指す料理でやっていきたい。そうして彼はニューヨークに来てすぐに、某有名イタリアンレストランでポジションを獲得したのです。英語も話せなくても、挑戦する姿勢にも驚きです。

また、その他私の知り合いのシェフで、やはりフレンチ料理をやってきて、今某有名日本食レストランのキッチンを担当している方がいらっしゃいます。かなりフュージョン系のレストランですので、彼のフレンチの技術はキッチンでは活かされているようでした。しかし彼は今、レストランのオーナーの命令で寿司を握れと、要求されています。寿司シェフが不足しているからです。同じレストランには、京都の懐石の名店で10年も働いてきたシェフもいます。彼も同じように寿司を握るように要求をされているそうです。

しかしながら、二人とも寿司だけは握らない、と頑固な姿勢で戦っています。(誤解のないように。寿司を握る事が悪いわけではありません。人にはさまざまな事情があるので。)フレンチの彼は、今後フランスに行ってさらに修行を積もうかと検討しています。

バスタパスタのように、「日本人がやっている」イタリアンという説明無しに、どの人種か関係なしに、素晴らしい料理を認められるようなニューヨークになってくれることを願います。「Dieci」が、普通にイタリアンとして受け入れられる日が来るようになれば、これからも日本人シェフの日本食以外の進出が増えてくるように思います。

実際にある有名日本人シェフが、フレンチでのニューヨーク進出を狙っています。それに脇屋さんが中華で今年ニューヨーク・デビューをします。日本人は寿司以外の料理にも長けている事が証明できる日が来れば、と願います。

ちなみに、コミュのメンバーなので宣伝させていただきますが、「Dieci」はイーストビレッジの10丁目にあります。しゃぶ辰の2軒先です。是非アメリカ人の友達に教えてあげてください。偏見と先入観を打破するためには、先駆者の成功が必要です。

コメント(9)

私も日本で飲食店を経営しております。
21歳の時に(すでに16年前です)1年半ほど
N.Y.で生活をしておりました。
そのとき感じたのは飲食店のレベルの低さ・・・
東京と一緒で、「安くて美味い」ものが少なく感じました。
北海道という恵まれた環境で生まれ育ったおかげか
「安価で美味しい」は当たり前と思っていたので。

日本に帰ってきて紆余曲折があり
調理人を10年やっております。
時流の運もあって全国31店舗のFC店もでき
今のところ成功を収めていますが、
本当は札幌→N.Y.→東京の順で繁盛店を作って行き
札幌のレベルを認めて頂けたらと思っていました。

順序は逆になってしまいましたが
3〜4年以内に再びN.Y.で勝負したく思っています。

春さんのトピックスとは少々ズレた書き込みかも知れませんが
同じ飲食というステージの上で戦う者として
応援したく思い書き込みいたしました。

「Dieci」の成功、心から応援しています。
初めて書き込みします。
Dieci、行きました!
とっても味付けが繊細で、
日本人らしいなというのが感想。
小皿料理というフォーマットもトレンド通り。
すでにZagatで「日本人のイタリアン」と書き込まれていますが、特にネガティブな使われ方ではないので、
よかったなと思っています。
Dieciが大成功を収めてくれることを祈っています。

ロブションの須賀さんも、お話してみたら、若いのにとてもしっかりした方で、
こんな人が「日本人=寿司職人」のイメージを
払拭してくださるんだな、と思い、
うれしくなりました。
ニューヨークのレストランレベルは低い。。同感です。

何年間も住んでいますが、未だに納得がいくレストランは数少ないですね。

日本人は味付けから盛り付けまでとても繊細にこなすと思います。
ただの「仕事」としてやっている料理人の味ではなく、
本当に「食」と「料理」を愛している人のレストランがこれからどんどん出てくることを祈っています。

これからが、日本人料理人の再スタートライン。
私もそれに何かの形で加われたら最高なんですけどね。
オーストラリアで料理をやってるものです。

こちらのレストランもかなりレベルが低いです。日本人が持つ
繊細な味覚なんか理解されてません。味覚が幼稚なんでしょうか。日本の子供が好きな味、甘辛い味が好きですね。和食では基本の味。調理場で見習いが賄いをつくるときに最初に覚える味。

ジャパレスといえば寿司、照り焼き てんぷら 鉄板焼。。。
日本料理をやってきた人間にとっては悲しい現実です。

日本人がやってるフレンチ、イタリアン、中華、もちろんがんばって成功してもらいたいです。

僕はそこに本当の日本料理も仲間入りできたら素晴らしいことだなと考えます。

確かに全く日本と同じ日本料理では無理でしょうが、今の現実のまま日本料理が受け入れられ、そこで終わってしまってはさびしすぎます。

これからどのように発展するか。それは僕らの世代の課題ですね。
心さん>北海道に一度も行かずにアメリカに来てしまったことを残念に思います。是非、ニューヨーク進出を!美味しい食べものを増やしてください。

さばねこさん>書き込みありがとうございます。もう「Dieci」に行っていらっしゃったとは!早い!!小皿料理で、イタリアン居酒屋風ですよね。

けいさん>お久しぶりです!コメントありがとうございます。料理の道はいくらでもあります。ニューヨークではまだまだチャンスはあると思います。

Shunさん>おっしゃる通り!実は日本料理アカデミーという団体が、何とか外国人に食育を促そうと様々なプログラムを考えています。日本食の基本を海外に伝えるためのものです。ただ彼らの考えの根本は「日本料理とは京料理」なので、その辺が同意できないのですけど。別に定義なんてしないで、「京料理」で食育をする、というテーマにすればいいのに、と個人的に思うのですが。

ところで、10年以上前までは日本食はエキゾチックな食べ物でしたが、今では変わってきました。現在の状況まで来るのに、「アメリカ人に受け入れられる工夫」が先行してきた結果、フュージョンなどが流行ったのでは、とも思います。また甘かったり塩気が強かったり、というのもアメリカ人向けのアレンジでした。

ですが、そろそろ日本食も「アメリカ人受け」を狙うのではなく、日本食の「季節感」とか「素材の味」とか、そんな日本食らしい特徴を表に出す方向性になっていくべきなのかもしれません。

と、自らトピックから離れてしまいました。すみません。
Norikoさん>私が書いている間にコメントが入っていました。ありがとうございます。長いコメント大歓迎です。
行ってきました。鴨やプロシュートは美味しかったですね。
しかし小皿料理なら、もっと品数を増やさないと今後つらいかなという気がしました。エンゼルなんとか(失礼!)の細いパスタの味付けは美味しかったですね。ソーセージじゃなくても良かった気はしましたが。

これからの店という感じでしょうか。是非がんばっていただきたいですね。
春さん「Dieci」の紹介ありがとうございます。次にNYCいくときはぜひ食事に行ってきます。

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