パトゥルリンポチェコミュの5月14日のツォク後のリンポチェの英語によるご挨拶を訳してみました。

5月14日のグル・リンポチェの供養会の後で、リンポチェは15分~20分程度、最後の挨拶を英語で語られ、時間制限のため、訳はついていませんでした。英語が分からなかった方々からリクエストを受け、その英語で語られた内容を日本語にしてみました。是非ともご覧になってください。（日本語のミスがあったら、ごめんね）
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ありがとうございます。

これから私たちの一切の功徳を一切の衆生に回向しましょう。

今年は、理由がよく分かりませんが、かなりおかしな年です。数週間、数ヶ月前に、ミャンマ、中国、チベットなどの場所では、多くの人々が亡くなられています。特に中国では、数日前に、ニュースによると、1万~1万2千人が亡くなられたと伝えられていますが、私の親戚の情報によると、ある町は完全に土の中に沈んだということもあるそうです。そして、人々はまだ亡くなられていません、まだその中にいます。その彼らに是非とも功徳の回向をしましょう。それは人間だけですが、もちろん、私たちは人間のことを気にしていますけれど。先日また、テレビで、鳥インフリュエンザで、多くの鳥がころされることなく、生きたまま袋に入れられ、土の中にいれられ、そのまま燃やされる映像をみました。私たちは人間なら、どうして、このようなことができましょうか。何百万も殺されていました。なので、私たちの功徳全部、そのような生き物に回向し、彼らはなるべく早く苦しみから離れますように祈願しましょう。



また、皆様に感謝したいと思います。日本にいるときに、私はいつもとても幸せです。また、特に、ここにおられるお二方の師匠に感謝したいと思います。たまに、英語には師匠のことをプリストとして訳されてますが、プリストと言いたくありません。キリスト教っぽく聞こえるからです。私たちはキリスト教ではないので、プリストと言う風に呼ばずに、師匠と呼ぶようにしましょう。ここでおられるお二方の師匠に出会えて、本当に心に響きました。日本に来てから、同じカルチャーの師匠とお話を前々からしたかったです。私たちは同じく仏の道を歩んでいます。チベット仏教にしても、日本の仏教にしても、私たちは同じ男の子の教えに付いています。その男の子はインドの方です。彼の名前は仏陀です。なので、今回、そのような機会に巡り合え、本当に感謝しています。又、心の憶測から、お願いしたいのは、どうか、仏法をお学びになってください。ここにおられる方々はそうではないが、時には、チベットと日本に師匠と呼ばれる方がおらえれ、彼らはまったく仏法が分からないことがあります。そうしたら、私たちはとても悲しくなります。このお二方は本当の意味で、仏教に興味をもっていらっしゃるので、私は安心しています。また、彼らに、もっと勉強するようにお願いしていました。

また、今日、もっともっとチベットでは、いわゆる師匠みたいな方々が現れ、彼らは仏教について何も知りません。すると、人々が自然と彼らを信じなくなります。信頼を失って、社会には僧侶と一般の方の中に溝が生じます。だって、彼らを信用しようがありません。人々がお寺に行って、祈って、仏法の一番大切な部分とは何かと知りたくて法話をとリクエストしても、彼らは答えらないなら、人々が信用を失います。なので、仏法を学ぶのは極めて重要です。

私について話すと、私は仏教徒の一種と言えます。私は仏教の道を歩むものとして、極めて悪い例ではありますが、仏法の教えに耳を傾けるだけでも、その教えは本当に素晴らしく、貴重であると思います。仏の純粋な智慧であり、この私たちの青い地球の中で、本当になかなか手に入れるのが難しい、本当に高価なジュエリーのようなものです。この私たちの地球では、無数の精神的な道が存在しています。しかし、仏教の道を深くを学べたら、その教えは本当に素晴らしいのであると理解できるでしょう。生と死、両方とも支えられるものです。どのようにして、よく生きられるか、どのようにしてよく死ねるのか、両方とも仏教の教えの中に答えを見出すことができます。

なので、私はこのお二方の師匠にリクエストをしました。私たちはここで本当に素晴らしいお寺がありますし、施設も全部整えています。機会があるときに、人々がここに集まると・・・

時には、僧侶のことをキリスト教の影響で、プリストと呼ぶと聞いていましたが、と言っても、キリスト教ももちろん、仏教徒の目から言って、私たちはとても尊敬しています。なぜなら、イエス・キリストには大いなる慈悲をお持ちになられたのです。宗教とか、まったく関係なく、彼はとても特別な慈悲心を持っていました。その意味では、私たちはものすごく尊敬しています。ただ、その慈悲は少々偏っていました。その理由は文化の影響から来ています。彼は慈悲が必要とおしゃっていましたが、人間のみ。動物には魂がないから、慈悲はさほどいらないと考えられていましたのです。また、動物とは、神から与えられた食べ物だそうです。すると、問題が生じます。だって、どの動物にも心があるので、どの動物も慈悲が必要です。たとえば、仏の慈悲について話す場合は、仏の慈悲にはすべてが含まれています。何も除外されていません。ならば、その慈悲は本当に特別で素晴らしいものになります。なので、どうか、仏法を学んでください。

私はご存知のように、浮浪者で、マーシャにも言いましたが、ジプシみたいです。今日は私はここで、明日は別の場所、家族もいないし、兄弟はいますが、本当の意味の家族ではありません。私は今日死んだら、死にます。明日死んだら、死にます。しかし、死ぬまでに、私は仏の教えを広げたいです。なぜなら、そこには人に役に立つことがあるかもしれません。

たとえば、私はこうも考えたことがあります。洞窟にでもこもろうかなあと。でも、それはある意味で、極めて自己中心的かもしれません。そこで、直接的に仏教の教えを修行すれば、死ぬ前に、特別なサインを得られ、自分ひとりが素晴らしいかもしれません。しかし、ご利益はただ一人だけです。死ぬまでに、私の助けを求めるものがおられる限り、私は心から支えたいと考えています。

そして、私は特別にいい行者とはいえませんが、素晴らしき師匠の方々から私がたくさんの貴重の教えを聞かされました。

時には私が泣きたくなります。どのようにしたら、人々に仏の教えの本質を伝えられるのか。私のような平凡な人には、仏の教えの本質的な部分を理解するのが極めて難しいです。何かのシンプルな説明が必要のような気がしてきます。

先日、私たちはジョークを話していました。悪いことをしようとするときには、何の勉強も必要ないし、すべてを自動的に理解します。絶対に疲れませんし、心は常にそこで起きられます。でも、良いことをしようとすると、いつも疲れています。それは私の状況でもありますが。5分だけの瞑想をしたくても、私は疲れます。本当にそうです。

そして、最後ですが、仏教の教えを現在、私たちは本当に、本当に失っています。末法の時代です。物質主義が強く、認識される対処はきわめて簡単に私たちの心を惑わすことができます。そのせいで、気が付かないうちに、私たちは物質主義者になり、大事な仏教の部分を失って行きます。物質主義自体は生活には不可欠ですが、心に働きかけることができません。私は良く冗談を言います。苦しみが心に入る時に、私たちは神によびかけ、仏によびかけ、ラマに呼びかけますが、あまり効果がないです。100%効果がありません。しっかりと、心の教育が必要なのです。

なので、以前も言ったとおりに、善き人生をし、善き死をされたいのであれば、仏の教えを勉強するべきです。

もうそれ以上、しゃべりたくありません。皆様が良く修行されれば、私の望みですが・・・・この世にはすべてが有漏で、無常なので、次回お会いできるかふどうか分かりません。しかし、また再び会えることを望みましょう。良い時間を過ごし、よい人生を送り、そして、絶対に仏の慈悲を忘れないでください。ほんとうにありがとうございました。