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丹羽良徳コミュの複合回路vol.3 丹羽良徳: アクティヴィズムの詩学

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αMプロジェクト2010「複合回路」は3人のキュレーターによる企画展第三弾。鈴木勝雄(東京国立近代美術館)による企画。

●2010年7月24日 (土)〜9月11日 (土) (※夏季休廊8月8日 日 - 23日 月) 11:00−19:00 日月祝休・入場無料

アーティストトーク 7月24日17時〜18時
オープニングパーティー 7月24日 18時〜

2010年7月24日〜2010年9月11日

gallery αM
所在地 東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビルB1F
電話 03-5829-9109
ウェブ http://www.musabi.ac.jp/gallery/

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内気な闖入者 鈴木勝雄
丹羽良徳の表現の現場は、ギャラリーや美術館というよりは、街中すなわち無数の人々が行交う公共的な空間にあった。自らの身体を駆使したパフォーマンスや、参加者と共同してつくり上げるイベントを通して日常の中にある種の異物を挿入し、そこから広がる波紋を生きた経験として共有することに賭けてきた。きわめてシンプルな行為だけを頼りに、「コミュニケーション」「境界」「市場」といった現実の複雑な主題に対する鋭い問いかけを発してきたのである。

「異物」を挿入すると言ったが、強いショックを与えることは彼の流儀ではない。人懐こい丹羽のキャラクターを反映してか、社会に一石を投じるその方法は、どこかユーモアとやさしさに彩られている。対象に舌鋒鋭く攻撃を加えることよりも、社会に「変化」を生み出す可能性は他者とのつながりの中にあると信じているからこそ、そのような一見柔らかに見える介入の方法を意識的に選んでいるのだろう。社会のシステムや関係の網目の内側にするりと入り込む作法と言い換えることができるかもしれない。

しかし、他者とのつながりを求めながら、その一方で「対話」を強要することには慎重だ。だから、しばしば彼のコミュニケーションは一方通行となる。見えない他者への伝言、言葉の通じない動物とのやり取りなど、あえて一方通行的な関係に留まることの可能性を丹羽は問う。それによって、届かぬ声が「祈り」に似た誠実さを帯び、対話の欠損を補う想像力が豊かに働き始めることを期待して。

今回のαMでの個展は、丹羽にとって、ギャラリー空間という制約への挑戦となるだろう。これまでの路上での実践が放っていた鮮度を減じることなく、ギャラリー内でどのようなリアルな体験を創出できるかが課題となるはずだ。

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