mixiで趣味の話をしよう

mixiコミュニティには270万を超える趣味コミュニティがあるよ
ログインもしくは登録をして同じ趣味の人と出会おう♪

開催終了アーティストトーク: 複合回路 vol.3 「アクティヴィズムの詩学」 The Poetics of Activism

詳細

2010年07月13日 03:30 更新

以下の通り、レセプションとアーティストトークがあります。是非お越し下さい!

--
丹羽良徳個展 : 複合回路 vol.3 「アクティヴィズムの詩学」 The Poetics of Activism
キュレーター : 鈴木勝雄(東京国立近代美術館学芸員)
2010年7月24日〜9月11日 夏季休廊8月8日 〜 23日
11:00〜19:00 日月祝休 入場無料

アーティストトーク 7月24日(土) 17時〜18時
オープニングパーティー 7月24日(土) 18時〜

gallery αM
東京都千代田区東神田1-2-11アガタ竹澤ビルB1F
tel:03-5829-9109 fax:03-5829-9166
http://www.musabi.ac.jp/gallery/

--

「内気な闖入者」:鈴木勝雄
丹羽良徳の表現の現場は、ギャラリーや美術館というよりは、街中すなわち無数の人々が行交う公共的な空間にあった。自らの身体を駆使したパフォーマンスや、参加者と共同してつくり上げるイベントを通して日常の中にある種の異物を挿入し、そこから広がる波紋を生きた経験として共有することに賭けてきた。きわめてシンプルな行為だけを頼りに、「コミュニケーション」「境界」「市場」といった現実の複雑な主題に対する鋭い問いかけを発してきたのである。
「異物」を挿入すると言ったが、強いショックを与えることは彼の流儀ではない。人懐こい丹羽のキャラクターを反映してか、社会に一石を投じるその方法は、どこかユーモアとやさしさに彩られている。対象に舌鋒鋭く攻撃を加えることよりも、社会に「変化」を生み出す可能性は他者とのつながりの中にあると信じているからこそ、そのような一見柔らかに見える介入の方法を意識的に選んでいるのだろう。社会のシステムや関係の網目の内側にするりと入り込む作法と言い換えることができるかもしれない。
しかし、他者とのつながりを求めながら、その一方で「対話」を強要することには慎重だ。だから、しばしば彼のコミュニケーションは一方通行となる。見えない他者への伝言、言葉の通じない動物とのやり取りなど、あえて一方通行的な関係に留まることの可能性を丹羽は問う。それによって、届かぬ声が「祈り」に似た誠実さを帯び、対話の欠損を補う想像力が豊かに働き始めることを期待して。
今回のαMでの個展は、丹羽にとって、ギャラリー空間という制約への挑戦となるだろう。これまでの路上での実践が放っていた鮮度を減じることなく、ギャラリー内でどのようなリアルな体験を創出できるかが求められる。




丹羽良徳 にわ・よしのり
1982年愛知県生まれ。2005年、多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒。
路上を活動の拠点とし、国内外で、コミュニティーベースのプロジェクトや、社会への介入を試みるパフォーマンスを発表。主な作品に鳥インフルエンザが流行した時期に鶏にイラク戦争や身の回り様々な質問をしにいく「ヤンキー養鶏場」、東ベルリンの水たまりを西ベルリンの水たまりに移しかえる「水たまりAを水たまりBに移しかえる」など。主なレジデンスに2005年、VENT Residency Programme(オックスフォード、イギリス)、2007年、TAOH residency(スタヴァンゲル、ノルウェー)、2010年、HIAP-Helsinki International Artist-in-residency Programme(ヘルシンキ、フィンランド)など。また、都内の公共空間を活用した国際芸術祭「Artist as Activist」などを企画しオルガナイザーとしても活動する。最新作に2010年3月ヘルシンキで制作された「泥棒と文通する」。
http://www.niwa-staff.org/

--

「アクティヴィズムの詩学」The Poetics of Activism  鈴木勝雄

社会への直接的な関与を目指す美術の可能性について考える機会にしたい。「いま・ここ」という現場感覚に根ざして、現実に 対する批判的な介入を試みる表現者を念頭においている。彼らは、現実の世界はひとつであるという覚悟をもって、その内側 からの「変化」を惹き起こそうと試みる。日常的な素材をモチーフに、身体的な感覚から紡ぎ出される個の視点を、周到に社会 的な領域へと接続し、他者と共有しうる「問い」へと鍛え上げるのだ。 このような社会に積極的に働きかける芸術的実践を、その対象に切り込む挑発性と、既存の価値観を脅かす批評性を含めて 「アクティヴィズム」と呼ぼう。しかし、ここで課題として掲げたいのは、その「詩学」である。ギャラリーの空間内で成立し、鑑賞者 に深い感性的な体験を与えたうえで、しかも開かれた議論を誘発する「アクティヴィズム」とはどのようなものなのか。おそらく 単一の政治的なメッセージに還元されない多義性と、倫理的な価値判断を超える表現の美的な強度が、重要な要素として浮 上してくるはずだ。

<すずき・かつお>
1968年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。西洋、日本の近代美術史を専攻。98年より東京国立近代 美術館に勤務。これまで「ブラジル ボディ・ノスタルジア」(2004年)、「沖縄・プリズム」(2008年)、「ゴーギャン」(2009年)な どの展覧会を担当。

--

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!
  • 2010年07月24日 (土) 17:00-18:00
  • 東京都 gallery αM / 東京都千代田区東神田1-2-11アガタ竹澤ビルB1F
  • 2010年07月24日 (土) 締切
  • イベントに参加する
  • 気になる!
参加者
1人