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アーサー・マッケンコミュの作品あらすじ

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アーサー・マッケン
1863-1947
イギリス。ウェールズ出身。
代表作
「パンの大神」
平井呈一訳
沖積舎版作品集
創元推理文庫など

コメント(9)

【パンの大神】

「レイモンド博士に脳手術を施された少女は“パンの大神”を見た恐怖のあまり白痴と化し魔性の娘ヘレンを生み落とす。やがてロンドン社交界の花形となったヘレンは、男たちを性の秘奥へと誘ない次々とり殺してゆく。結末近く正体を見破られた彼女が自ら首をくくり《女から男に溶けて変わり、人間から獣に、獣からさらに下等なものに》変身していく場面は凄惨を極め、ラヴクラフトに多大な影響を及ぼした。」

『季刊・幻想文学4』より
【パンの大神】

●「科学者レイモンド」
二十年かけて医学の奥妙を極める。

●「少女メリー」
貧民窟出身。レイモンドから特殊な脳手術をうける。術後発狂。

●「ヘレン・ヴォーン」
“パンの大神”を見たメリーが人間ではない異界のものと交わり産んだ娘。彼女の周辺で不可解な事件が頻繁する。後に失踪。

●「ボーモント夫人」
ロンドン社交界の花形。知り合った貴族を快楽の虜にさせことごとく破滅させる。正体はヘレン。
【白魔】

★ミクシィ《ドリさん》の日記から引用しました顔(願)
(2009/12/08)

「マッケンの、よくぞこれを出しましたな光文社文庫読了。『白魔』は噂にたがわぬ魔女小説の傑作!
というか解説で「数ある魔女小説」って書かれてましたが、私そもそも魔女小説なんて片手で足りる分ぐらいしかタイトルあげられないんですが……「数ある」……私の勉強不足ですか!乳母に導かれひとりの少女が一人前の魔女に育っていく話……と書くと楽しいライトノベルのようだ〜(全然違います。幻想怪奇小説ですから!)相変わらず何がなにやらわからないけれど、それがマッケンのマッケンたるところなので何もいえない。
世俗的ではない邪悪とか罪とかいうものが描かれた話だけれど、キリスト教的なのである程度西洋文学読み慣れないと日本人にはぴんとこないかも。
日本人感性だと「綺麗で楽しい。魔女になりたい」という作者の意図からすれば誤った感想を抱く人が多そうな話なのだけど、これも作者の計算のうちかな〜微妙。」
【夢の丘】
「作家志望の田舎青年が帝都ロンドンの魔性に侵され破滅していく様を神秘的な筆致で描いた永遠の名作」
『幻想文学26』
【N】

「ロンドンのありふれた町並みにつかのま顕現するという別天地。その真偽を確かめようとする好事家は問題の土地にまつわる不可解な因縁を知る。異次元の魔に憑かれた作者が特異な神秘哲学を披露する秘めたる幻視の物語。」
『幻想文学26』より

新人物往来社
『啓示と奇跡』所収
守さん、マッケンは、“Psychogeography”の探究者、またはその先駆者として評価されているらしいですね。特に”N”は掌編ですが、重要な作品として取り上げられることが多いようです。

都市の中には、隠された場所、秘密の世界があり、表面には現れてこないですが、精神的にはそれを感じている―そんな領域をマッケンは探究しているというわけですね。

また、その他の作品も「ロンドン・ライティング」という系譜の中で、捉えられると新たな興味が湧いてきます。
>>[007] ありふれた町並みの向こう側に自分の懐かしい故郷や奇跡を見いだす作家達って抜群に魅力的。ローデンバック『死の都ブリュージュ』、ウェルズ『白壁の緑の扉』を読むとなんとも言えない郷愁に満たされますね。そうそう本邦なら薄汚い隅田川にロマンを幻視した大正作家なんかも。興味尽きないテーマ!
今回紹介した『N』は沖積舎『アーサー・マッケン作品集成』には未収録ですが国書刊行会『書物の王国1 架空の町』で読むことができます。物語で重要な役割を果たす稀書『ロンドン逍遙』はマッケン節満載!見慣れた階梯造りの建物が一瞬にして夢の国を思わせるような絶景に変わります。

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