ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

アーサー・マッケンコミュの意外な読者を発見!

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
このあいだ見つけたちょっと面白いお話です。

吉行「いや、その話にくっつけてね、ある男がえらいものを見てしまったために心臓麻痺で死ぬ、そういう小説がある。
ここで種明かしをしてしまうと、きみは読んでるだろうけど、「パンの大神」ね。読んだことない?SFです。」

生島「・・・・・・。」

吉行「本職も、わりに読んでいないもんですねえ。」

生島「誰が書いたんですか。」

吉行「そんな、誰がって言われると…度忘れした(笑い)。あちらの人です。
つまり、目の前で突然、男が溶け始める。ぐしゃぐしゃの液体になって、目玉があっちへ飛び、歯がこっちに飛びして。そしてそれがまた集まって別の男になってしまう。それを見てしまったというんだね。」

恐怖・恐怖対談より

これは吉行淳之介氏と生島治郎氏の対談です。
吉行氏が自作の説明をするのに、「パンの大神」を引き合いに出しているのが面白い。残念ながらマッケン氏の名前を失念していたようですが…

「SF」と言いきっているのも、なんとなく妙な感じですが、こんな作品も読んでしたのかと感心しました。

コメント(11)

バンザイワオ!…NADAさんありがとう…こりゃあまた「パンの大神」を読み返さなくてはね。“ヘレン・ヴォーンは首に綱をまきつけて往生を遂げた。まっ黒になった顔、ベッドのうえのすごい姿、君の目の前で女から男に溶けて変わり、人間から獣に、獣からさらに下等なものに変わって行った”…怖いですねェげっそり。
直球ど真ん中。『怪奇クラブ』平井呈一解説を引用しておかないとねぴかぴか(新しい)。「はじめてマッケンの“パンの大神”を読んだ時の感激を今でも忘れることができない。読み終った夜の十二時過ぎ巻を閉じても読後の興奮でそのまま床へはいる気になれず毎度の癖だが大川端を歩いてみたがまだ興奮がおさまらず足の向くまま深川本所をむちゃくちゃに歩きなんどか交番で咎められながらどこをどう歩いたか…」興奮がこちらにも伝わってきますよね。
ダシェル・ハメットが怪奇小説に造詣が深いということは、良く知られていることですが、

*(ドナルド・ワンドレイの)「赤い脳髄」はダシェル・ハメットが編纂したアンソロジーCreeps by Nightに、ラヴクラフトとロングと一緒に選ばれている。ハードボイルド派の始祖とアーカム派の取り合わせは奇妙な感じがするが、「ブラック・マスク」と「ウィアード・テイルズ」が同時代のことを考えれば、ミステリ・マガジンとSFマガジンみたいなもので、交流があっても不思議ではない。

仁賀克雄「アーカム・ハウスの住人」より

マッケンについては、このアンソロジーにはとられていないので、どういう評価をしていたのか不明。

しかし、彼がマッケンを読んでいたことは確実で、「デイン家の呪い」に怪しげな新興宗教に関して、マッケン
みたいだと形容していることで分かります。

もうすこし詳しく調べてみたい問題です。
>>[4] 面白いエピソードを教えて頂き、ありがとうございます。ハードボイルドの祖と言われるハメットが、怪奇小説好きだなんて知りませんでした。(いまだに自分読んだこと無いのですけど)
>>[004]

ハードボイルド小説なんて何が面白いんだろうとずっと思っていましたが《マンシェット》を読んだらたまげましたね。

★マンシェット
『愚者(あほ)が出てくる 城寨(おしろ)が見える』
(光文社古典新訳文庫)

ちょっと頭がおかしい女性の行く先々でぼんぼこ屍の山ができあがってこちらはビビりまくりげっそり。
最後トンプソンがくそじじいと言いながら叔父の顔めがけて矢を放つ場面は超キョーレツでしたげっそり。

全編にわたるスピード感は怪奇小説の専売特許ではなかったんですね。
おお、守さん、マンシェット、お読みでしたか!
マンシェットを最初に本格的に紹介したのは、日影丈吉氏だと思います。ミステリ・マガジンでの連載「フランス・ミステリ・ハント」で、何度か彼を熱心に取り上げていました。

『愚者(あほ)が出てくる 城寨(おしろ)が見える』 は、「狂者よ、城よ」として、バルべー・ドールヴィイを引き合いに出して、称賛されていました。

日影氏は、ミステリを、フランスでいう「「暗黒小説」、「ロマン・ノワール」をもとにして、ゴシック小説からハードボイルドまで包括する広いジャンルと考えていたようです。

マンシェットの独特な文体については、

『セリ・ノワールの若い狼たちの代表、ジャン・パトリック・マンシェットは、殺人のバラードと呼びたいような、簡潔素朴、みずみずしい調子の文体で、唐突な詩的比喩をときどき用いる。

このあいだ紹介した彼の私探物でも、「一リットルの牛乳ぐらい神経質」とか、「桑の実タルトみたいに暗い夜」なんて表現が眼についた。わが国の中間小説誌の編集者なら、「一般読者には、わかりかねると思いますので…」などと、たちまち原稿を突返されること疑いなしである』
日影丈吉
>>[007] 写真見ました。なんてキザな野郎だ!こんな輩が全編ハラハラドキドキの映画みたいな凄い小説を書くとは生意気だわーい(嬉しい顔)。マンシェットは本のタイトルと訳者・省平さんに惹かれて購入しました。漫画から映画まで幅広い方で私の大好きな〈最後の大貴族ドールヴィイ〉も訳している。尊敬目がハート。日影丈吉さんのことも是非マッケン読者にススメてくださいね。
「当時、イギリスには、<黄金の夜明けのヘルメス教団というオカルト結社があった。メンバーの中には、たとえばあの、野菜や蜜蜂や湖水と話をした神秘主義の詩人、イエイツや、現代の魔術師ディオン・フォーチュン、ジョージ・ラッセル―詩人のA.Eだ―それにきみのお気に入りのアーサー・マッケンなどがいた。きみは知っているかね、フランツ、わたしはいつも彼の『偉大な神パン』に出てくるあの不吉な性的魅力を持つ妖婦、ヘレン・ヴォーンは、実在の女悪魔主義者、ダイアナ・ヴォーンをモデルにしているんじゃないかと思ってきたものだ―」

フリッツ・ライバー「闇の聖母」(ハヤカワ文庫)より

マッケンに影響を受けているといわれるsf作家、フリッツ・ライバー。
この人は、WT誌に書いていたし、ラヴクラフトについてのエッセイも有名であるので、さほど「意外」でもないのですが・・・

それはともかく、この「闇の聖母」は、サンフランシスコのボヘミアンたち、ビアス、ジャック・ロンドン、ジョージ・スターリング、C.A.スミス等の時代とサイキデリック・エイジを重ねあわせ、虚実をないまぜにした意欲作。一読の価値ありと信じます。
「それから、もうひとつ、これはちょっと本格的なものから離れますけど、アーサー・マッケン。

これはみなさんもよくご存じだろうけれど、マッケンの“スリー・インポスターズ”『三人の詐欺師』などが入ったマッケン傑作集というのを、二十年ぐらい前になりますか、平井呈一が一人で全部訳したのが河出書房(ママ)から出ました。そのころぼくも、河出書房(ママ)で出す探偵小説のセレクトをやっておりましたが、また最近これを違う本屋から再版しております。

このマッケンを読みますと、まあぼくもずっと前に読んだ時は、ミスティックな、非常に神秘的な雰囲気のものが面白いと思っておりましたけれど、この“スリー・インポスターズ”というのが、一番マッケンの傑作だと、ジュリアン・シモンズが言っているので、そのうち読もうと思っております」


「どういうものかと云いますと、悪魔趣味の作品として、一八九〇年代の代表的ものなんですけれど、『宝島』のスティヴンスンの『ニュー・アラビアン・ナイト』というのがありますね。あれの影響を受けたものです。ただスティヴンスンのがかなり陽気なのにくらべると、そういった陽気さがないかわりにこの本を読んでいると“恐怖”というものが実際に体に伝わってくるような感じがしたものだ。そういったものだとシモンズは説明しています」

植草甚一
「ちいさな教室で10回もやった探偵小説の歴史の講義」より

ジュリアン・シモンズのクライム・ノヴェル評論『ブラディー・マーダー』を種本にした?講義録からの抜粋です。「河出書房」は誤りで「東京創元社」が正しいと思いますが、これ単行本「ミステリの原稿は夜中に徹夜で書こう」収録時にも訂正されてなかったので、年少の読者は戸惑うかもしれません。

シモンズは、“スリー・インポスターズ”の序文も書いていたと思います。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

アーサー・マッケン 更新情報

アーサー・マッケンのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。