戦国宝物殿コミュの園城寺

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mixiユーザー 2006年04月29日 07:45

＜概要＞
竹一重切花入。千利休作。高さ33.5cm、口径10.9cm、底径11.2cm。東京国立博物館蔵。

＜遍歴＞
天正18（1590）年、千利休が小田原攻めに同行した際に伊豆韮山の竹で作った花入の一つ。真竹の節の二つを残し、一重の切れ込みを入れた簡素な作品である。「園城寺」という銘は、表面の割れ目が園城寺の破れ鐘に似ていることから利休の子・千少庵によって名付けられた。

『茶窓閒話』では小田原攻めの際、千利休が竹で作った花入を秀吉に献上したところ、秀吉は気に入らなかったのか庭に捨ててしまった。表面の割れ目は秀吉が捨てた際にできたものとも言われている。そこで再び竹で別の花入を作ったところ、出来こそ前のものに及ばなかったものの、秀吉は気に入り秘蔵の品としたという。これが「尺八」である。『茶窓閒話』の元となった『茶話指月集』では捨てられた花入を持ち帰り、小田原土産として子の少庵に渡している。

画像
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B07&processId=02&colid=G4217
『茶窓閒話』http://www.geocities.jp/nihonsadojuku/chaso.htm
『茶話指月集』http://www17.ocn.ne.jp/~verdure/yogo/yogo_ha.html

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