ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

パレスチナ問題を考える会コミュのアル・ゴア氏とイスラエル

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
(写真は本文とはまったく関係のない、昨日?雪が降った西岸地区Ramallahの様子です。Al-jazeeraのサイトから失敬)

昨夜ちらっと読んだ、Edward W. Saidの『オスロからイラクへ』(みすず書房)という本の一番最初の章に気になる部分がありました。イスラエル/パレスチナ問題に詳しい方々には既に知られていることなのかもしれませんが、私は、初めて知りました。今や、世界的な環境問題の先頭を走り、昨年はオスカー&ノーベル賞受賞で一躍時の人となったAl Gore氏に関する記述です。その部分を引用すると、

「アル・ゴアが大統領になったならば、この政策は、一段とイスラエル寄りに(そんなことが可能だとしたらの話だが)なるだろう。そこまでに、この男はイスラエルべったりで、『ニューリパブリック』誌の所有者マーティン・ペレスと親しくしている。ペレスはイスラエルのリジェクショニズムをアメリカで推進する反アラブ人種主義者の代表格なのだ。」(中野真紀子訳)原文は2000年12月

Bush,Jrの方がマシだったというのでしょうか?
Gore氏は、パレスチナの人権よりも、白熊のほうが大切だと言うのでしょうか?(笑ってはいけない)
どなたか、詳しい方、ご教示願います。

この一文だけで決め付けてしまうのは危険なのでしょうが、興味深い面だと思います。
知らないことが、色々あるなぁ。

例えば、イスラエル製品の不買運動がありますが、ゴア氏に対して、パレスチナの人権を認めなければ、環境問題も進展しないと、圧力をかけたりして。逆手にとって使えないですか?

そんなことを考えて、ネットで探すと、当時のGore氏の演説が見つかりました。
http://www.jewishvirtuallibrary.org/jsource/US-Israel/Gore.html

2000年5月23日、AIPAC(American Israel Public Affair Committee)の会議でのスピーチ。大統領選挙を前にした時期のものなので、その辺りを差し引いて考えなければならないだろうけどなかなかスゴイです。Said氏の上の文はこの半年後のものです。

「例え世の中がひっくり返っても、USとイスラエルは、意見が同じである(see eye to eye)、そして、それは信用して良い、例え何が起きるとしても。」

「(8年前に政権を握ってから)我々はまた、堅固な新しいルールを作り上げ、そして、そのルールに忠実に従ってきました。すなわち、我々は、イスラエルに対し、彼らが最良の利益を得ると認めない手段であるならば、それに同意するよう圧力をかけることはしない、と。」

「いまでは、この方針は私が長い間信じていたものです。それは、イスラエルに対しての公約であり、この政府にあって、私にとって新しいものではありません。」

「友の生き残りが、潜在的な危険に曝されていている時、あなたは、その友に明らかにその友の一番の利益に反するステップを取らせるような圧力をその友にはかけない。」

「あなた方は覚えている、私も覚えている、平和を、押し付けるのではなく、手助けすることを。我々の友の側に立ち、反対をしない。これらは、私のこれまでの経歴を通しての特質であります。そして、もし私が大統領の職を与えられれば、それがオーバルオフィスでの私の姿勢になるでしょう。」

「私は、あなたたちと共に立ち、我々は一緒に彼らを打ち負かし、その企みを止めました。」

などなど、前半は、かなりヨイショな内容です。Clinton大統領の主導によるオスロでの交渉の際の、Barak首相の“勇姿”を褒めちぎってもいます。

このあとひとしきり、イラクのSaddam Husseinをこき下ろし、IranとSyriaを非難し、ちょっとだけロシアも牽制します。

後半は、若干トーンダウンし、この地域の人々は“一緒に暮らすことを学ばねばならない”なんてことになっていきます。

その後半にあるパレスチナに関する発言:「我々は、腐敗に対抗し、規則と法律にのっとった社会を築く為に、透明で民主的な組織を築き上げることをパレスチナの人々と共に作業していかねばなりません。彼らが、その道を進もうとした時に、彼らを援助するよう準備しておかねばなりません。我々は、その地域の貧しい人々を援助し、文盲に立ち向かい、病気と戦わねばなりません。」なんてことも言ってます。
ただ、結局ファタハの腐敗に対抗して中東の歴史始まって以来初めて(世界の監視団もお墨付きを与えた)民主的な選挙で選ばれたハマス政権を、彼らが否定したのが、現在の状況悪化を招いている直近の原因なのがなんとも皮肉です。

Gore氏の考えは、“なにがなんでも絶対イスラエルの味方です”って宣言しているので、もう救いようがないですが、それほど強硬な態度をとろうとしているようには見えません。反面、この演説の目の前にいたであろう人々のことを考えると、“イスラエルの味方”というのが、イスラエルで市民権を持つパレスチナ人が含まれているようにも聞えません。


今まで、まったくパレスチナ問題とは切り離して見ていましたが、私は、ちょっと、ゴア氏にたいする見方を変えたくなりました。ちょっと、古い話だったかもしれませんが。

コメント(1)

パレスチナ問題に対して、ゴアはそういうスタンスだったんですね。

あの時は、私は民主党であるゴア氏を推してました。もっとも、当時私はパレスチナ問題に関する認識がほとんど無かったのですが。

ということは、パレスチナ問題に関しては、ブッシュで良かったということですかね。複雑な心境です。

イスラエルロビーとより密接に結び付いているのは、共和党よりも民主党でしたっけ?なら、そうあっても、不思議じゃ無いんでしょうけど。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

パレスチナ問題を考える会 更新情報

パレスチナ問題を考える会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。