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パレスチナ問題を考える会コミュのYour best friend hates you−エジプトの事情

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“あなたの最良の友があなたを嫌う”

パレスチナ−ガザ地区のもう一方のお隣、エジプトの事情。
エジプトは、世界でも最も独裁的な国のひとつと数えられている。

私のような素人が、パレスチナ問題を考える上では、エジプトはどうしてパレスチナの味方にならずに、イスラエルやアメリカの言いなりなのかがとても不思議であるわけだが、今回はその1部に触れてみようと言うことで、Conflicts Forumというサイトの記事を訳してみました。
著者に関しては、まったく知識がありません。一番下に、簡単な説明があります。


Your best friend hates you

Posted By admin On September 30, 2007 @ 6:58 pm In Egypt, Muslim Brotherhood, Democracy, Dialogue, ARTICLES
http://conflictsforum.org/2007/your-best-friend-hates-you/


By Ibrahim El Houdaiby, Conflicts Forum, September 30, 2007

米国務長官Condoleezza Riceが発した不可解な発言の中でも、エジプト大統領Hosni Mubarakと彼の政権を挙げて、彼らが中東におけるアメリカの最も強力で戦略的な同盟国だというのが、最も不可解なものだろう。

この発言で何がおかしいかと言えば、中東で最も強力な反アメリカ主義の提唱者を、アメリカの最も近い友だちだと表現していることだ。Rice女史は、他のアメリカの高位の政治家や意志決定者達と同様に、エジプト政権のその−実態を表さない−国際的外観で騙されているようだ。

エジプト政権は、この地域でのアメリカ最良の友達だと言われたのは、彼らのアメリカ外交政策課題に応じようとする惜しみのない意欲によるものだ。彼らは、このことをイラク戦争でUSの侵略軍の物資輸送を支援することや、イスラエル−パレスチナ紛争に対する彼らの態度、そして最も重要なこととして、ハマースが政権を握った後、中東におけるアメリカの政策を非難しないという意志によって示して見せた。しかし、これらの理由によってエジプト政権が、本質的にアメリカ政府と共通の利益を共有し、あるいは実際にその政策を支援するといった“友人”とか“同盟”とかであると見なすべきではない。

エジプト政権がUS外交政策課題に固執するのは、唯一、彼らの腐りかけている国内の人気に代わる正統性を示すものとしてUSの支援が必要なのだ。先の大統領故Anwar Sadatが言った事からも明らかなように、政権は同様に合衆国が中東の政治“ゲームの99%”をコントロールすると信じているからだ。これは、権力を維持する為には信頼し関係を築くべき完璧な権力と正統性の源である。

しかし、そのようにする為には、エジプト政権はUSとの関係維持において独占的である続けることが要求される。理由は、少し直接的だが:仮に別の政治組織がUSとの関係を発展させることが出来たとすれば、彼らは異なった話題について議論でき、その内の幾つかで共通の理解に至ることが出来るだろう。最も重要なことは、彼らは客観的に彼らを提示することが出来、そして、結果として、エジプト政権によって増殖されてきた政治的対抗勢力のネガティブなイメージを払拭することになるからだ。しかし、仮にこれが起こったとしたら、この世界でも最も抑圧的で、専制的で、腐敗していて、独裁的な政権の1つをノーチェックで盲目的に支持するというアメリカ政府の正当性が無くなってしまう。それ故、USとの関係において独占状態を維持することが、Mubarakの政権にとって、その非合法な統治−50年以上のも続いている統治−その内の26年は、同じ決して民主主義的な選挙で選ばれたことのない大統領による統治−を維持する為に、決定的に必要な事項である。

この独占状態を維持する為に、エジプト政権は、報道情報−最も重要なのは、新聞と地元のテレビ局を利用し、反アメリカ主義を推進している。その反アメリカ主義感情を通して、政権は、自らがUSの外交政策に対抗して強い態度をとる愛国的政権であることを示す。この政権は−不法にもイラクを侵略するアメリカ軍に物資輸送の支援を隠れて行っているにもかかわらず、公的にはその戦争に反対し、それを大声で述べている。この政権の大統領−彼は、民主的な方法で選ばれたパレスチナの内閣のどのメンバーとも会うことを拒否してきた−は、公的には、パレスチナの人々の“民主的な選択”を支持し(あたかも彼が民主主義を少しでも尊んでいるかのように!)、しかし、それを包囲するに当たっては、国際的関係者と別のパレスチナの党派と協調してきた。この政権は、ことさら反アメリカ感情を強調することで、中東でのアメリカの政策に対する許容と無検査の忠誠から目を逸らさせているのだ。

反アメリカ感情と平行して、この政権は合衆国と対話をしようと試みる如何なる相手をも裏切り者として誹謗する。数年前、有名な進歩的社会学者Saad Eddin Ibrahimが、“外部のものに、エジプトのイメージを損ねる情報を提供した”罪で5年の懲役を課せられた。もちろん、その情報とは選挙の統計でしかなく、Ibrahimが数ヵ月後に釈放されたのは、アメリカの圧力に感謝せねばならない。

数年後、Ayman NourがMubarakの長期政権に対抗できる若くスマートで賢くリベラルな政治家として台頭してきた。アメリカのシンクタンクと政策決定者達が、2005年のエジプトの“民主主義の春”の間、NourをMubarakの代わりになる可能性として言及し始めた途端に、政権とそのメディア情報がNourを裏切り者として誹謗を始めた。数ヵ月後、大統領選の“民主主義の春”が終了した直後に、Ibrahimを刑務所に送ったのと同じ判事が、Nourに作られた偽造事件で5年の懲役を言い渡した。

the Kayafa(ウンザリ!)運動にしても、政権によってアメリカの考案だと表現された。Mubarak大統領は、国営Al Ahram新聞のインタビューの中で、彼が“Kayafaとthe Muslim Brotherhoodは合衆国と秘密の関係がある”ことを十分知っていると述べている。これは、まったく真実ではなく、Kayafaとthe Muslim Brotherhoodは、USと正式な会談を持ったことはないにもかかわらず、Mubarakの発言は当時の主要な対抗グループを誹謗する為になされたものだった。

数ヶ月前、Muslim Brotherhoodの議会ブロックの代表−Saad Al Katatny−が、下院院内総務・Steny Hoyer議員と面会した時、エジプト政府を代表する報道官は公にその会談を非難し、the Muslim Brotherhoodを再び裏切り者と誹謗した。その誹謗は、その会談が国会議長のFathi Sorourの立会いで、そもそも彼がal Katatnyを招待したということを見落としていた。

この公の会談が、Gamal Mubarak(訳注:Mubarak大統領の次男)の合衆国訪問とBush大統領との会談−これらは、秘密のベールに包まれていた−よりも、公式のメディアの注目を集めたのは驚くべきことではない。明らかに、エジプトの政権は、相互理解を改善するだろうということから、対抗グループがアメリカの政府とは接触も会話も如何なる関係をも持つべきではいという意図である。

この反アメリカ感情は−Mubarak政権によって生き残りの道具として利用され−、エジプトの市井でのアメリカに向けた敵意を増大させている。エジプトの人々は、USが不正な外交政策をこの地域に押し付け、彼らの独裁的な政権を後押していると感じているだけではなく、USが政治的混沌を強めることや、対抗勢力を支援し強化することを通し彼らをエジプトの国家利益に反するよう仕向けることで国家を弱体化させようとしていると見ている。

“ネオ−テロリズム”−あるいは極小テロリスト集団−の時代にあって、この増加する敵意はアメリカの安全保障に対する脅威のみを意味する。技術や情報交換の急速な発展にあって、爆弾を作り上げ無垢な人々の安全や生命を脅かすには、インターネットへの接続と数ドルで済んでしまう。それ故、エジプトの人々を理解することへの橋渡しの代用として、エジプトの独裁者との強い関係に依存することは戦略的に間違いである。

現在と次のアメリカ政府には、2つの可能な選択のうちの1つがある。1つ目は、彼らのすべての要求に応じ、しかも、国内レベルでは埋め込まれた反アメリカ主義を広げている政権を支持し続け、その実現しそうな結果に苦しむこと。それは、皆にとって、破壊的なことだ。2つ目の代替案は、エジプトの真の民主主義を支援し、その結果の政府は、必ずしもアメリカの短期的なこの地域における利害と一致しないということを理解すること。その結果は、エジプトの利害を追求し、人々の意思を明白にし、しかし、生来のアメリカに対する敵意に油を注ぐことをしない政府となるだろう。

Ibrahim El Houdaiby is a board member of Ikhwan Web, The Muslim Brotherhood (Ikwan) Official English Website.

コメント(2)

Emyさん

つまり、訳文の最後の様には行きそうもないのですね。

でも、アメリカは、どこまで資金が持つのでしょうか。国内の景気も芳しくないし、そろそろ、”金の切れ目が縁の切れ目”となる日が、来ませんかねぇ。

田中 宇という人のサイトにこんなのがありました。
イスラエルとエジプトが、支援をドルじゃなくてユーロで欲しいと言い出して、イスラエルはOKでエジプトは断られたとかいう。これは、さわりの部分で、本題は違いますが。

http://tanakanews.com/071009israel.htm

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